「ターゲットの幅が狭く、どのように広告の配信ボリュームを増やせば良いのか分からない」「ターゲットの幅が広すぎるため、ディスプレイ広告を上手く活用できない」…、BtoB向けの広告運用において、このような課題でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
本来、媒体や広告タイプを問わず、多彩で柔軟なターゲティング機能を持つことが運用型広告の魅力です。興味関心の他に、年齢や役職などのユーザー属性に基きある程度的を絞った配信が可能であるがゆえに、運用型広告の費用対効果は比較的高いとされています。このような運用型広告の特性を最大限に活かすうえで、ビジネスに合った最適なターゲットを見極めることは非常に重要です。
今回はBtoB向けの広告配信を検討されている、もしくは現在のパフォーマンスに課題を感じられている方を対象に、各媒体でBtoB向けにおすすめのターゲットをご紹介します。
Google ディスプレイ広告(GDN)
アフィニティ カテゴリ
◆ニュース、政治
◆銀行、金融
◆ライフスタイル、興味
└ビジネスのプロフェッショナル
購買意向の強いオーディエンス
◆金融サービス
└クレジット、融資
└ファイナンシャルプランニング
└保険
◆不動産
└商業用不動産
◆ビジネス サービス
└ビジネス テクノロジー
└ビジネス金融サービス
└広告、マーケティングサービス
└SEO、SEMサービス
◆ライフイベント
└起業
トピックターゲット
◆インターネット、通信
└ウェブサービス
└検索エンジン
◆コンピュータ、電化製品
└企業向けテクノロジー
◆ニュース
└ビジネス ニュース
◆ビジネス、産業
◆不動産
◆仕事、教育
└仕事
◆金融
その他詳細な設定について
実際に設定を行う際には上記のようなセグメントからビジネスに適したものを追加するシンプルな手法の他に、「組み合わせセグメント」や「カスタム セグメント」といった手法も存在します。AND条件やOR条件を使ったターゲットの絞り込みが可能になるため、よりコンバージョン獲得に繋がりやすく確度の高いユーザーへ広告を配信することができます。また、トピックターゲティングとの組み合わせでも同様の効果が得られる可能性がありますので、ビジネスパーソンを対象とする場合には、関連する専門情報サイトやニュースサイトを指定しておくのがおすすめです。
BtoB向けの広告配信では、企業の管理職や決済者の立場にあるユーザーがメインターゲットとなるため、一般的にその年齢層は30〜40歳以上となります。より効果的な広告配信を行うためにも、あらかじめある程度年齢層を指定しておくことが大切です。
既に該当するセグメントを追加しており、パフォーマンスのさらなる改善を目指す場合にはこのような手法を実践してみてはいかがでしょうか。
なお、同じくディスプレイ広告で配信可能なリターゲティング広告の詳細については、下記をご覧ください。
設定時の注意点
Googleの提供するディスプレイ広告の配信面は特に数が多く、設定によってはかなりの配信ボリュームが期待できます。一方で、明らかにコンバージョンの獲得の獲得が見込めないサイトにまで広告が配信されてしまう可能性もあるため、パフォーマンスの妨げになるものはあらかじめ省いておくことが大切です。
Google ディスプレイ広告を含む各媒体のプレースメント除外の詳細については、下記をご覧ください。
【地味だけど効く!】ディスプレイ広告:各媒体に合わせたプレースメント除外の設定方法をご紹介
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA※旧YDN)
興味関心 (潜在顧客の集客、ブランド認知)
◆ニュース、情報メディア
◆銀行、金融
購買意向 (見込み顧客へのアプローチ)
◆ソフトウェア
◆ビジネスサービス
◆教育
└資格
◆不動産
└賃貸(オフィス)
◆金融
└融資
└保険
└銀行サービス
属性・ライフイベント (顧客層を指定したアプローチ)
◆仕事
└職業
・公務員
・経営者、会社役員
・会社員(正社員)
・会社員(契約社員、派遣社員)
・自営業、自由業
サイトカテゴリー
◆ニュース、情報系
◆金融
◆専門サイト(サービス)
└不動産
└仕事
└出張
◆専門サイト(その他)
└その他法人、事業者向けサイト
Yahoo!ディスプレイ広告においても、Google ディスプレイ広告と同様にサーチターゲティングやサイトカテゴリーの指定等を跨いだターゲットの絞り込みが可能です。よりコンバージョン獲得に繋がりやすいユーザーに対し効率的に広告を配信するため、可能な限り複数条件の同時設定や年齢層の指定を取り入れるようにしましょう。
Facebook広告(Instagram広告)
利用者層
◆仕事
└役職
└業界
・IT意思決定者
・ビジネスの意思決定者
・ビジネスの意思決定者の役職と興味・関心
・ビジネス・ファイナンス
・マネジメント
・企業間取引を行う中規模企業の社員(社員数200~500人)
・企業間取引を行う大企業の社員(社員数500人以上)
・企業間取引を行う小規模企業の社員(社員数10~200人)
・営業
・管理
興味・関心
◆ビジネス・業界
◆オンライン
└オンライン広告
└ソーシャルメディア
└ソーシャルメディアマーケティング
└デジタルマーケティング
└メールマーケティング
└検索エンジン最適化
◆ビジネス
◆マネジメント
◆マーケティング
◆不動産
◆中小ビジネス
◆営業
◆広告
◆経済
行動
◆その他のカテゴリ
└マーケティングAPI開発者(過去90日間)
類似オーディエンスターゲティングについて
上記のようなセグメントの追加やリターゲティングの他に、Facebook広告(Instagram広告)には類似オーディエンスターゲティングという手法が存在します。既存の顧客データを基にその顧客に近しいユーザー層をターゲットとして指定できるため、そのターゲティング精度は高く、集客率や売上アップにも非常に有効であると言えます。既存顧客のデータを保有していない場合でも、過去にサイトを訪問したユーザー情報から類似オーディエンスの作成は可能ですので、是非試してみてはいかがでしょうか。
顧客データを使用した類似オーディエンスターゲティングの詳細については、下記をご覧ください。
Twitter広告
興味関心
◆イベント
└テクノロジー系展示会
◆コンピューター・テクノロジー
└ SEO
└テクノロジー情報
└ネットワークセキュリティ
◆ビジネス
◆金融
└クレジット・融資
└ファイナンシャルプランニング
└ 保険
└金融情報
イベント
◆会議
Twitter広告では上記のようなセグメントに加え、キーワードターゲティングやフォロワーターゲティング等の設定が可能です。キーワードターゲティングでは、ビジネスに関連するキーワードをツイート・検索している、もしくはキーワードが含まれるツイートにエンゲージメントしているユーザーが広告の配信対象となります。また、フォロワーターゲティングではターゲットとするアカウントとフォロワーが似ているアカウントにリーチすることができます。Google・Yahoo!ディスプレイ広告と同じく、複数条件を同時に取り入れてみるのも配信手法の1つでしょう。
Twitter広告を含むSNS広告の活用方法、当社での事例についても下記でご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
LINE広告
趣味・関心
◆職業・ビジネス
◆金融
◆不動産
◆デジタル機器・家電
└ビジネスサービス
他の媒体と比較するとBtoB向けのセグメントとしては数が少ないように思われますが、「LINE Tag」を利用したリターゲティングも可能であるほか、自社の公式LINEアカウントを追加・ブロックしているユーザーを対象としたオーディエンスの作成が可能である等、独自の機能を搭載しているのもLINE広告の魅力であると言えます。また、他媒体と同様に類似オーディエンスや既存顧客のデータ(電話番号、メールアドレス)をアップロードしてオーディエンスを作成することも可能です。世代を問わず全国に普及しているLINEならではの特性を活かすことで、BtoB向けの広告配信においても十分な成果が期待できるのではないでしょうか。
おわりに
同じBtoB向けの広告配信であっても、ビジネスのタイプやその性質によって最適なターゲットは異なります。セグメントを十分に精査した上で複数の要素を組み合わせ、ビジネスに最適なオーディエンスを見付け出すことが非常に重要です。現在のパフォーマンスに課題を感じられている方は、この機会に是非ターゲットの見直しを行ってみてはいかがでしょうか。
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