LINEは月間アクティブユーザー数が9,500万人と国内最大のSNSで、LINE公式アカウントは、企業やお店がLINEユーザーとダイレクトにつながることができる公式アカウントサービスです。

LINE公式アカウントは、企業やお店がLINEユーザーとダイレクトにつながることができる公式アカウントサービスです。
1対1のコミュニケーションが可能なため、顧客との関係性を築くのに最適なツールと言えるでしょう。
プッシュ通知による情報配信で、効果的にプロモーションを行うことができます。

しかし、LINE公式アカウントを開設したからといって、すぐに集客や売上アップにつながるわけではありません。
適切な運用方法を理解し、実践することが重要です。

そこで本記事では、LINE公式アカウントの基本的な使い方から、効果的なコンテンツ作成のコツ、ユーザーエンゲージメントを高める工夫、運用効果の分析と改善方法まで、網羅的に解説していきます。

本記事を最後まで読めば、貴社のLINE公式アカウントを活用して、集客や売上アップを実現するためのノウハウが身につくはずです。
ぜひ参考にしてみてください。

LINE公式アカウントの基本的な運用方法

アカウント開設の手順

まずは、LINE公式アカウントを開設する手順について説明します。

LINE公式アカウントを作成するには、「LINE Official Account Manager」にアクセスし、必要事項を入力していきます。
アカウント名やプロフィール画像、友だち追加時の挨拶メッセージなどを設定し、利用規約に同意すれば、アカウントを開設することができます。

LINE公式アカウントの作成方法は、下記記事をご確認いただけますと幸いです。

開設後は、アカウントの基本設定を行います。
メッセージ配信の時間帯や、自動応答メッセージの内容などを決めておきましょう。


また、リッチメニューを活用すれば、ユーザーがアカウントとやり取りしやすくなります。
※リッチメニューとは、下記画像のオレンジ枠の部分で、LINE公式アカウントの下部に表示されるメニューとなります。

リッチメニュー
画像引用元:機能別に特徴や活用方法を知る

友だち登録を増やす方法

LINE公式アカウントを運用する上で、友だち登録数を増やすことは非常に重要です。
ここでは、友だち登録を増やすための具体的な方法を紹介します。

QRコードの活用

LINE公式アカウントのQRコードを、店舗や商品パッケージ、チラシなどに掲載しましょう。
ユーザーがQRコードを読み取ることで、簡単にアカウントを友だち登録できます。

リンクURLの設置

自社のWebサイトやブログに、LINE公式アカウントのリンクURLを設置しましょう。
ユーザーがリンクをクリックすれば、すぐにアカウントを友だち登録できます。

他のSNSからの誘導

TwitterやFacebookなど、他のSNSからLINE公式アカウントへの誘導を行いましょう。
各SNSでアカウントのプロモーションを行い、友だち登録を呼びかけます。

メッセージ配信の種類と特徴

LINE公式アカウントでは、メッセージ配信の方法がいくつかあります。
ここでは、代表的な配信方法の種類と特徴を解説します。

一斉配信

全ての友だちユーザーに対して、同じメッセージを一斉に配信する方法です。
セールの告知や新商品の案内など、大勢のユーザーに同じ情報を届けたい場合に効果的です。

セグメント配信

ユーザーの属性や行動履歴などで、配信対象を絞り込んでメッセージを配信する方法です。
ターゲットを明確にしたピンポイントな配信ができるため、効果が高くなります。

▼属性

友だち期間6日以下
7日~29日
30日~89日
90日~179日
180日~364日
365日以上
性別男性
女性
年齢14歳以下
15~19歳
20~24歳
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
45~49歳
50歳以上
OSAndroid
iOS
Windows Phone
BlackBerry
Nokia
Firefox
地域各都道府県の個別選択
北海道/東北地方
関東地方
甲信越/北陸地方
東海地方
関西地方
中国地方
四国地方
九州/沖縄地方

▼オーディエンス

ユーザーIDのアップロードTXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンス
メッセージクリック 過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
メッセージインプレッション過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンス
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
チャットタグチャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス
※チャットでユーザーへのタグ付けが必要です。
友だち追加経路特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンス
※経路のデータは[分析]>[友だち]>[追加経路]から確認できます
※「その他」の経路は対象外です
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
※90日以内の選択が可能です
ウェブトラフィックLINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス
※LINE tagの利用を開始するとオーディエンスが作成可能になります
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
リッチメニュークリックリッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
※リッチメニューを編集すると、編集したリッチメニューに関連する分析およびオーディエンスの集計対象が変更される場合があります。
リッチメニューインプレッションリッチメニューを表示したユーザーを対象としたオーディエンス
※配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です
※リッチメニューを編集すると、編集したリッチメニューに関連する分析およびオーディエンスの集計対象が変更される場合があります。
予約LINEで予約経由で予約したユーザーを対象としたオーディエンス
※配信に利用するには、連携済の予約データが必要です
※性別、年代などと掛け合わせる絞り込み配信には、選択後の推計対象ユーザーが50人以上必要です
引用元:オーディエンス

リッチメッセージ

テキストだけでなく、画像や動画、ボタンなどを組み合わせたメッセージのことです。
視覚的に訴求力が高く、ユーザーの興味を引きつけやすいというメリットがあります。

リッチメッセージ
画像引用元:リッチメッセージの活用方法|特長や運用のコツ、クリエイティブを解説

効果的なコンテンツ作成のポイント

ターゲットを意識したコンテンツ設計

効果的なコンテンツを作成するには、まずターゲットを明確にすることが大切です。
自社の商品やサービスが、どのような人に向けたものなのかを考えましょう。
年齢層や性別、趣味・嗜好などを想定し、ターゲットのペルソナを作成するのも良い方法です。

ペルソナについては、下記記事をご確認いただけますと幸いです。

ターゲットが明確になったら、そのターゲット層に刺さるコンテンツを設計していきます。
ターゲットの興味関心や悩み・課題に合わせて、情報の切り口を決めましょう。
「お役立ち情報」「お得な情報」「エンターテイメント」など、ターゲットに響くコンテンツの方向性を意識することが重要です。

見やすく魅力的なメッセージの作り方

LINE公式アカウントのメッセージは、見やすく魅力的であることが求められます。
ここでは、メッセージを作成するうえでのポイントをご紹介いたします。

画像や動画の活用

テキストだけの長文メッセージは、読むのが面倒に感じられてしまうかもしれません。
画像や動画を適度に組み合わせることで、メッセージに視覚的な変化を加え、読みやすさを高めることができます。
商品写真やイメージ画像、動画コンテンツなどを積極的に活用しましょう。

文章の書き方のコツ

メッセージの文章は、簡潔でわかりやすいことが大切です。
長すぎる文章は避け、適度な長さで区切るようにしましょう。
記事の内容を端的に伝えるタイトルや見出しを工夫することも効果的です。
また、絵文字を適度に使うことで、親しみやすい印象を与えることができます。

ユーザーを引き付けるネタの選定

ユーザーを引き付けるコンテンツを発信するために、ネタ選定も重要なポイントです。
ここでは、ユーザーの興味を惹くネタについて紹介します。

お得情報やクーポンの提供

ユーザーは、お得な情報を知りたいと思っています。
セールの告知や、期間限定のクーポン配信など、お得感のあるネタは高い効果を期待することができます。

役立つ情報の発信

業界の最新トレンドや、商品の使い方のコツなど、ユーザーの生活に役立つ情報も喜ばれます。
自社の専門性を活かした、オリジナルの情報発信を心がけましょう。

エンターテイメント性の演出

楽しめるコンテンツも、ユーザーを引き付ける重要な要素です。
クイズや診断コンテンツ、ゲーム的な要素を取り入れたメッセージなどを発信し、エンターテイメント性を演出しましょう。

ユーザーとのエンゲージメントを高める工夫

双方向のコミュニケーションを促す

LINE公式アカウントを通じて、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを促進することは、エンゲージメントを高めるために非常に重要です。
ここでは、双方向のコミュニケーションを実現する方法を紹介します。

アンケートの実施

ユーザーの意見や好みを知るために、アンケートを実施しましょう。
商品の開発や改善に役立つフィードバックが得られるだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションのきっかけにもなります。
アンケートに答えてくれたユーザーには、特典を用意するのも良いアイデアです。

クイズやゲームの提供

クイズやゲームのコンテンツを提供し、ユーザーに楽しんでもらいましょう。
ユーザーが能動的に参加することで、ブランドへの興味や愛着が高まります。
クイズの正解者には景品を贈るなど、インセンティブを用意することで、更なる効果が期待できます。

1対1の対応によるファン化

LINE公式アカウントでは、1対1のコミュニケーションが可能です。
この特性を活かし、ユーザーとの個別のやり取りを大切にすることで、ファン化を促進しましょう。

チャットでの個別対応

ユーザーからの質問や相談に、チャットで丁寧に対応することが大切です。
一人ひとりのユーザーに寄り添い、親身になって対応することで、ファンになってもらえる可能性が高くなります。
チャットでの対応には、迅速さと親しみやすさを心がけましょう。

ユーザーの声を活かす

ユーザーから寄せられた意見や要望を、実際の商品開発やサービス改善に活かしましょう。
ユーザーの声を大切にする姿勢を示すことで、ファンとしてのロイヤリティが高まります。
改善内容をメッセージで報告するのも、ユーザーとの絆を深めるのに効果的です。

運用効果の分析と改善

友だち数・メッセージ到達率などの指標の見方

LINE公式アカウントの運用効果を測定するには、いくつかの指標を理解しておく必要があります。

まず、友だち数は、アカウントの成長度合いを示す重要な指標です。
友だち数の推移を追うことで、アカウントの認知度向上の状況がわかります。

また、メッセージの到達率も重要な指標の一つです。
配信したメッセージが、どれだけの割合のユーザーに開封されたかを示します。
到達率が低い場合は、配信時間帯やメッセージ内容を見直すきっかけになります。

この他にも、ユーザーのクリック率や転換率など、様々な指標を総合的に分析することが大切です。
各指標の数値を定期的にチェックし、アカウントの課題や改善点を明らかにしていきましょう。

A/Bテストによる最適化

より効果的なメッセージ配信を行うために、A/Bテストを活用しましょう。

A/Bテストとは、配信内容の異なる2パターンのメッセージを用意し、ランダムにユーザーに配信することで、どちらがより高い効果を上げるかを検証する手法です。

例えば、メッセージのタイトルや本文、画像などの要素を変えてA/Bテストを実施します。
結果を分析し、より高いクリック率や転換率を達成したパターンを採用することで、メッセージ配信の最適化を図ることができます。

定期的にA/Bテストを行い、データに基づいた改善を積み重ねることが重要です。
仮説を立てて検証を繰り返すことで、アカウントの運用効果を最大化していきましょう。

PDCAサイクルを回す

LINE公式アカウントの運用は、PDCAサイクルを回していくことが求められます。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つのプロセスを繰り返すことで、継続的な改善を図るマネジメント手法です。

まず、アカウントの運用目的や目標を明確にし、施策を立案します(Plan)。
次に、計画に沿ってメッセージ配信などの施策を実行し(Do)、その結果を分析・評価します(Check)。
評価を踏まえて改善案を策定し、次の施策に活かしていきます(Act)。

このPDCAサイクルを高速で回転させ、仮説検証と改善を素早く行うことが大切です。
運用効果の分析と改善を継続的に行うことで、アカウントのパフォーマンスを高めていくことができるでしょう。

まとめ

本記事では、LINE公式アカウントの運用方法について、包括的に解説してきました。

LINE公式アカウントは、企業とユーザーをダイレクトにつなぐ強力なツールであり、適切に運用することで、集客や売上アップに大きく貢献します。
アカウントを開設し、友だち登録を増やすための施策を講じることが、運用の第一歩となります。

効果的な運用を行うためには、ターゲットを意識したコンテンツ設計や、魅力的なメッセージの作成が欠かせません。
ユーザーのニーズや興味関心を的確に捉え、価値ある情報を提供することが重要です。
また、エンゲージメントを高めるために、双方向のコミュニケーションを促進し、1対1の対応でユーザーとの絆を深めることも大切です。

運用効果を最大化するには、データに基づいた分析と改善が必要不可欠です。
友だち数やメッセージ到達率などの指標を追跡し、A/Bテストを通じて最適化を図ることが求められます。
PDCAサイクルを回し、仮説検証と改善を継続的に行うことで、アカウントのパフォーマンスを高めていくことができるでしょう。

LINE公式アカウントは、ビジネスにおける様々な可能性を秘めたツールです。
本記事で解説した運用方法を実践し、ユーザーとの信頼関係を築きながら、戦略的にアカウントを活用していくことが重要です。
ユーザーに寄り添い、価値あるコンテンツを発信し続けることで、ブランドの認知度向上や、顧客とのエンゲージメント強化、ひいては売上アップにつなげることができるはずです。

LINE公式アカウントの運用は、試行錯誤の連続であり、常に改善の余地があります。
しかし、ユーザーとの対話を大切にし、データを活用しながら、PDCAサイクルを回し続けることで、必ず成果につなげることができるでしょう。

本記事を参考に、LINE公式アカウントの運用力を高め、ビジネスの成長に活かしていただければ幸いです。

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