企業が顧客とコミュニケーションを取るためにSNSは有効な手段であり、媒体も様々存在します。
本記事では、数あるSNS媒体の中でも利用率が高いLINEの「LINE公式アカウント」の基本機能についてご紹介いたします。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントは、日本の人口の70%が利用するLINE※1上にアカウントを作成し、友だち追加をしてくれたユーザーと直接コミュニケーションを取るためのツールです。
※1 参照元:【公式】LINE公式アカウント – アカウント作成はこちら
友だちになってくれたユーザーに対して、販促や集客が可能なためマーケティングに非常に有用なツールの1つです。
LINE公式アカウントの基本機能
ここからは、LINE公式アカウントの基本機能を9つご紹介させていただきます。
メッセージ配信
メッセージ配信といえば、通常のLINEと同様に、チャット画面にてテキストやスタンプ・写真等のメッセージを想像される方も多いのではないでしょうか。
LINE公式アカウントには、ほかにもリッチメッセージ、カードタイプメッセージ、リッチ動画メッセージなど様々な種類のメッセージ配信方法があります。
ここからは、メッセージ配信方法の種類についてご紹介いたします。
なお、1回の配信では、最大3つの吹き出しを送ることが可能です。
▼画像・動画規定
画像 | 動画 | |
---|---|---|
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG | MP4、M4V、MOV、AVI、WMV |
ファイルサイズ | 10MB以下 | 200MB以下 |
テキストメッセージ
テキストメッセージは、LINE公式アカウントで友達になっているユーザーに直接メッセージを送る方法です。
テキストだけでなく、画像や音声、動画やスタンプを送ることが可能です。
リッチメッセージ
リッチメッセージは、画像やテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージ形式です。
テキストだけではなく画像も一緒に配信することで、より多くの情報をわかりやすく伝えることが可能です。
リッチメッセージの詳細に関しては、ページ内の機能紹介よりご確認いただけますと幸いです。
カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージは、複数のカード型のメッセージをカルーセル形式で配信する機能です。
通常のメッセージよりも、多くの情報を整理して送信できるためより良い効果が望めます。
カードタイプには以下の4つのタイプがあり、目的によってカードタイプを選ぶことができます。
1. プロダクトタイプ
商品の情報を伝えることに適したカードタイプです。
▼画像規定
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG |
ファイルサイズ | 10MB以下 |
推奨比率 | 1.54:1 |
2.ロケーションタイプ
店舗や不動産などの場所を伝えることに適したカードタイプです。
住所に位置情報を設定できるため、お店や建物の場所を明確に伝えることができます。
▼画像規定
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG |
ファイルサイズ | 10MB以下 |
推奨比率 | 1.54:1 |
3.パーソンタイプ
スタッフやメンバーなど人物を伝えることに適したカードタイプです。
▼画像規定
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG |
ファイルサイズ | 10MB以下 |
4.イメージタイプ
商品やキャンペーンなどの画像情報を主に伝えることに適したカードタイプです。
▼画像規定
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG |
ファイルサイズ | 10MB以下 |
推奨比率 | 1.11:1 |
リッチメッセージ
リッチメッセージとは、画像やテキストを組み合わせたメッセージを伝えることができる機能です。
画像やテキストを組み合わせることで、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えることができるため、ユーザーが直感的に理解することができます。
テンプレートもサイズ、種類含めて複数ありその中から選択することが可能です。
また、テンプレートの該当箇所にリンクやクーポンといった誘導アクションを設定することも可能です。
▼画像規定
ファイル形式 | JPG、JPEG、PNG |
ファイルサイズ | 10MB以下 |
リッチビデオメッセージ
リッチビデオメッセージとは、自動再生される動画メッセージを伝えることができる機能です。
動画視聴後に任意の遷移先に誘導することも可能なため、動画で紹介した商品を表示すると良い効果が望めます。
▼動画規定
ファイル形式 | MP4、MOV、WMV |
ファイルサイズ | 200MB以下 |
LINEチャット
LINEチャットとは、友だちになっているユーザーと相互に個別のコミュニケーションを取ることができる機能です。
この機能を使うことで、お問い合わせ対応をする、予約を受ける、ヒアリングをすることが可能となります。
メッセージ配信と似ていますが、メッセージ配信は1対複数で情報を伝えることができますが、個別でメッセージのやり取りはできません。
LINEチャットでは、一斉にメッセージを送るよりも、個別でコミュニケーションを取ることに向いています。
また、グループを作成し複数のユーザーとグループチャットも可能です。
応答メッセージ
応答メッセージとは、ユーザーからのメッセージに対して、自動で返信することができる機能です。
応答メッセージには以下の2つのタイプがあり、目的によって使い分けることが可能です。
キーワード応答
よくある問い合わせに含まれるキーワードとそれについての回答を事前に設定しておくことで、自動で返信してくれます。
一律応答
受け取った全てのメッセージに対して、自動であらかじめ設定したメッセージを返信する機能です。
リッチメニュー
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのキーボードエリア(トーク画面下部)に常時表示することができる機能です。
LINE公式アカウント内のクーポンやショップカードだけでなく、外部サイトへのリンクも設定できるため、予約サイトやECサイトへ繋げることも可能です。
アップロードできる画像サイズは以下の通りです。
テンプレート(大) | 2,500px × 1,686px | 1,200px × 810px | 800px × 540px |
テンプレート(小) | 2,500px × 843px | 1,200px × 405px | 800px × 270px |
LINE VOOM投稿
LINE VOOMとは、動画、写真などを投稿する動画プラットフォーム機能です。
LINE VOOMのコンテンツは、下記2種類があります。
- おすすめ
趣味嗜好にあった動画や、人気の動画が表示されます。 - フォロー中
お気に入りのユーザーやクリエイター、LINE公式アカウントをフォローすると、フォローしたアカウントの投稿を見ることができます。
フォロー中に表示される動画は、タップすることで全画面で視聴することができます。
参照元:LINE VOOMを利用する|LINEみんなの使い方ガイド
投稿に、いいねやコメントができるため、ユーザーとのコミュニケーションに活用することができます。
友だち以外のユーザーにもアプローチをすることが可能なため、認知を広げるために非常に有効です。
画像 | ショート動画 | ショート動画以外 | |
---|---|---|---|
推奨ファイル形式 | JPG、PNG、GIF | MP4、M4V、MOV、AVI、WMV | MP4、M4V、MOV、AVI、WMV |
ファイルサイズ | 10MB以内 | 500MB以内 | 500MB以内 |
再生時間 | – | 60秒以内 | 20分以内 |
LINEコール
LINEコールとは、ユーザーと通話をするための機能です。
通常のLINEと同様に音声通話とビデオ通話の両方が利用できます。
目的に応じて、いつでも受け付けと必要なときのみ受け付けの2つの方法から選択することができます。
しかし、運営側からユーザーに対して電話をすることはできません。
ユーザーが電話をかけ、運営側が応答することで、通話が開始されます。
ステップ配信
ステップ配信とは、友だち追加したユーザーにあらかじめ設定した期間、タイミングや内容をメッセージとして自動配信する機能です。
例えば、友だち追加から3日後のユーザーにキャンペーンを知らせる、30日後のユーザーにはクーポンを配布するといった設定が可能です。
ショップカード
ショップカードとは、商品購入などの際に特典を付与することができるデジタルのポイントカードの機能です。
ポイント数に応じて、デザート無料等のインセンティブの設定が可能なため、さらなる商品購入や来店に繋げることができます。
また、ショップカードを利用するにあたって、ユーザーは友だち追加する必要があるため、友だち数増加の施策としても効果的です。
クーポン
LINEのアプリ上で使用することが可能な、割引等のデジタルクーポンを作成することができる機能です。
メッセージやVOOM、応答メッセージなどで、作成したクーポンを配信することができます。
クーポンタイプとして、割引、無料、プレゼント、キャッシュバック、その他といったクーポンが作成可能です。
獲得条件を抽選形式にすることも可能です。
ユーザーに抽選にチャレンジしてもらい、「あたり」が出た方のみにクーポンが配布されます。当選確率は1%〜99%で設定可能です。
抽選機能のメリットとして、ユーザーに当たったという特別感を与えることができ、使用率が通常のクーポンよりも高くなることが見込まれます。
まとめ
LINE公式アカウントは、日本の広範なユーザー基盤を活用し、企業が顧客と効果的にコミュニケーションを取るための強力なツールです。
今回紹介した基本機能を駆使することで、効率的にマーケティングや顧客対応を行い、ブランドの認知度や顧客満足度を向上させることができます。
自社の用途に合わせて是非LINE公式アカウントを活用されてみてはいかがでしょうか。
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