ECモールに出店しているものの、競合が多くなかなか売上が上がらない…。
そんなお悩みを抱えているEC担当者様も多いのではないでしょうか。
ECモールへの出店はモール自体の集客力の高さや、手軽にネットショッピングを始められることから、ECビジネスには欠かせない存在となっています。
しかし、競合他社も同じECモール内に多く集まる中で、思うように自社商品を露出できず集客ができないという状況に陥ることがあります。
このような場合、ECモール内に広告を出すことで効果的に集客・売上アップにつながる可能性があります。
本記事では、ECモールの集客に効果的であるモール広告について、3大モール(楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング)の特徴や広告でできることをご紹介します。
ECモール広告とは
ECモール広告とは、主にECモール内に画像と共に表示される広告のことです。
ECモールに出稿できる広告の多くが商品検索後の画面での広告表示が可能となっており、競合他社の類似商品に認知度などで劣っている場合でも、ユーザーの目に留まり購入してもらえる可能性が高まる可能性があります。
また、ECモールが保有するデータを活用して、モール外でも広告配信が可能なメニューもあります。
楽天市場
楽天市場は日本最大級のECモールのひとつです。
ニールセン デジタル株式会社の調査によると、「PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も視聴者数(2歳以上)が多かったのが楽天市場で、5,104万人が利用している」との発表がされています。
楽天市場は出稿可能な広告メニューが豊富なため、リーチしたいユーザーや目的に沿った広告の出稿が可能となっています。
- RMP – Display Ads
- RMP – SQREEM Ads
- RMP – Omni Commerce
- RMP – Sales Expansion
- RMP – SEM
- RMP – Brand Gateway
- RMP – Showroom
- RMP – Direct Message(メール)
- RMP – Direct Message(DM)
- RMP – Premium AD
- RMP – Tie up
- RMP – Affiliate(ポイントギャラリー)
- RMP – Influencer Marketing
- RMP – Scene Sampling
- RMP – For Apps
今回は、この中から楽天のビッグデータを活用してフルファネルで広告配信が可能なディスプレイ広告の「RMP – Display Ads」と、
楽天市場で販売している商品の広告を、その商品と関連性が高いキーワードの検索結果に対して表示が可能な「RMP – Sales Expansion」をご紹介します。
RMP – Display Ads(モール外での広告配信)
RMP – Display Adsは、楽天のビッグデータを活用し「認知」から「購買/ファン化」まで、
消費者行動のすべての段階を表す「フルファネル」で広告配信を行うことができるディスプレイ広告の運用型広告配信プラットフォームです。
動画やバナーをWeb上の様々なサイト内やアプリに掲載したり、メディアの通常コンテンツと同じ見た目で配信されるネイティブ広告面にも配信が可能です。
また、楽天の1億IDの会員登録情報や実行動データ(閲覧・購買・サービス利用)など、ファクトデータに基づいたターゲティングが可能となっています。
使用するセグメントタイプにより最低出稿額は50万円/月~100万円/月と変わりますが、楽天が展開する70以上の多種多様なサービスの各種データが利用可能です。
RMP – Sales Expansion(モール内での広告配信)
RMP – Sales Expansionは、楽天市場内で商品のプロモーションが可能なクリック課金制(CPC)の運用型広告です。
検索結果ページに表示される広告により、ユーザーへの認知の獲得や販売促進に役立てることが可能です。
キーワードおよびクリックの入札額を設定することで、ユーザーが検索したキーワードに応じて最適化して広告の掲載がされます。
その他の楽天の広告について詳しく知りたい方はこちら:楽天広告|広告商品|Rakuten Marketing Platform(RMP) navi
※弊社での楽天市場への広告出稿には審査などがございますため、要相談となります。
Amazon広告
「フルフィルメント by Amazon(FBA)」サービスの導入により、手軽に出店が可能なマーケットプレイス型の代表ともいえるAmazon 。
ニールセン デジタル株式会社の調査では、「楽天市場に続いて視聴者数(2歳以上)が4,729万人」となっています。
楽天市場にも匹敵する大規模かつ有名なECモールですが、Amazonには代表的な3つの広告メニューがあります。
スポンサープロダクト広告(モール内での広告配信)
商品検索結果ページや商品詳細ページに表示されるクリック課金制(CPC)の広告です。
関連性の高いキーワードや商品に基づき、Amazon内の商品検索結果や商品ページに表示される広告となっており、キーワードまたは商品を設定して配信するか、Amazonが関連性の高い検索用語や商品と一致させるオートターゲティングから選択可能です。
入札額の設定が可能なため、配信においての強弱の調整が可能となっています。
スポンサーブランド広告(モール内での広告配信)
ブランドロゴ、見出し、一部の商品が商品検索結果に表示されるクリック課金制(CPC)の広告です。
スポンサープロダクト広告と違って、個々の商品だけでなくブランド単位での訴求が可能となっており、ターゲットに設定するキーワードおよびクリックの入札額を選択することで配信が可能です。
スポンサーディスプレイ広告(モール内外での広告配信)
セルフサービス型の広告ソリューションで、Amazon内外であらゆるフェーズのユーザーにアプローチが可能なクリック課金制(CPC)の広告です。
検討フェーズの早い段階にいるユーザーに対して自社商品やブランドの認知度の向上を促したり、商品を閲覧したものの購入に至らなかったユーザーをリマーケティングするなど、様々な目的に合わせて広告配信が可能です。
広告を表示する商品やカテゴリを選択して配信する「商品ターゲティング」と、ユーザーのライフスタイルや興味関心などに基づいて配信する「オーディエンス」からターゲティングの選択が可能です。
下記の記事で詳しく解説してるのでご参考ください。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!JAPANが運営するYahoo!ショッピング。
2019年5月にソフトバンクの連結子会社となったことで、PayPayでの決済が可能となり、若年層のユーザーも増加し、今後も規模の拡大が期待されるECモールです。
ニールセン デジタル株式会社の調査では、「聴者数(2歳以上)が第3位の2,288万人」となっています。
Yahoo!ショッピングに出稿可能な広告はYahoo!広告管理画面から出稿する「Yahoo! Commerce Ads(YCA)」とYahoo!ショッピングのストア管理画面から出稿する広告と、大きく2種類に分けることができます。
今回はYahoo!広告管理画面から出稿可能な「Yahoo! Commerce Ads(YCA)」を中心にご紹介します。
Yahoo! Commerce Ads(YCA)(モール内での広告配信)
YCAはYahoo!ディスプレイ広告の配信メニューのひとつで、Yahoo!ショッピングやPayPayモールに広告配信が可能なクリック課金制(CPC)の広告です。
Yahoo!ディスプレイ広告で使用可能なターゲティング・広告フォーマット・配信レポートをそのまま活用でき、Yahoo!のビッグデータを使用したターゲティングも可能となっています。
他のモール広告と大きく異なる点は、動画やレスポンシブ広告をショッピング面に出せることです。動画やレスポンシブ広告を使用することでより多くの訴求を広告に盛り込むことが可能となっています。
Yahoo!ショッピングのトップページや商品ページ、PayPayモールの商品ページへの配信が可能となっています。
Yahoo!ショッピング広告(モール内外での広告配信)
Yahoo!ショッピングのストア管理画面から出稿可能な広告は4つの種類に分けることができます。
- バナー・テキスト広告
- アイテムマッチ(ストアマッチ)広告
- ソリューションパッケージ
- PRオプション
1.バナー・テキスト広告
バナー・テキスト広告は、YCA同様にYahoo!ショッピングのトップページや総合ランキング、全検索結果に設けられている広告枠への広告掲載が可能です。
2.アイテムマッチ(ストアマッチ)広告
アイテムマッチ(ストアマッチ)広告は、Yahoo!ショッピング内のリスティング広告となっており、モール内での検索結果に応じて広告が表示されます。
3.ソリューションパッケージ広告
ソリューションパッケージ広告は、Googleの検索結果やYahoo!Japanのトップページなど、Yahoo!ショッピング以外の広告枠へ掲載が可能な広告メニューです。
4.PRオプション
PRオプションは、検索結果ページなどの広告掲載の上位枠に表示するためのスコアを上げるために設定可能な料率オプションです。コンバージョン型(CPA)課金のため、商品が売れた時のみ料金が発生する仕組みです。
まとめ
今回は3大ショッピングモールである楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングに配信可能なモール広告についてご紹介しました。
ECモールごとに特徴や配信可能な広告メニューが異なりますが、どれもECモールでの売上や認知に貢献することを目的とした広告です。
ECモールに出店するだけではなかなか効果が見えづらい場合、こういったモール広告を活用してみてはいかがでしょうか?
公式ECサイトのウェブ広告運用の不安や疑問を【無料】で解決しませんか?
弊社は、ECサイトの黎明期より、ECサイトの運用型広告に特化した専業代理店として、数々のECサイトの広告運用を専門的に行っております。
当社のEC広告の専門代理店のコンサルタントが、ECサイトの広告運用で最も優先度が高いポイントの診断を行う「ECサイトでのウェブ広告無料診断」を行っております。
自社ECサイトの成長のため、成長スピードの向上のため、運用型のウェブ広告のご利用、最適化は重要な課題になります。
自社のECサイトの広告運用が最適な設計で運用できているか不安少しでも不安がある方は、お気軽にお申込みください。