実名SNSならではの、登録された個人情報により実現可能な精度の高いターゲティングが特徴のFacebook広告。地域・年齢・性別・言語・詳細ターゲット設定の5つから顧客に合わせたターゲティングを基にカスタマイズ可能となっており、詳細ターゲティングには興味関心などの様々な項目があります。ただ、多くのターゲティングの選択肢の中から、正確にターゲットを設定するのは難しいですよね。

今回は一部のターゲティングのみを指定し、ターゲットの最適化に機械学習を活用する「ブロード配信」について事例を含め、ご紹介いたします。

ブロード配信とは?

ブロード配信とは、ターゲティング設定の中から、地域・年齢・性別のみを指定して配信する手法になります。

本来Facebook広告の特徴である詳細なターゲットを使用せず、リマーケティングや類似オーディエンスなども設定しないため、幅広いユーザーへ配信することが特徴です。

各媒体のアルゴリズムの強化や、大量のユーザーデータの蓄積があるため、ターゲットを絞って配信することはパフォーマンスの低下に繋がるケースもあるため、ブロード配信を導入される事業者様が増加しています。

オーディエンス設定
【ご参考】Facebook広告管理画面でのブロード配信設定イメージ

メリット

幅広いリーチでの配信が可能

地域・年齢・性別のみをターゲティングすることにより、幅広いユーザーへのアプローチが可能になります。
詳細にターゲットを指定した配信の際には取り逃していたユーザー層へも配信が可能となり、リーチが最大化されます。

入札単価(CPC/CPM)の低下

Facebook広告のみならず、他媒体の広告でも同様ですが、ターゲティングを絞るほど配信可能なターゲット数が減少するため、広告の入札単価は高くなる傾向にあります。

一方で、ブロード配信では詳細なターゲティング設定を行った場合と比べて配信可能なターゲット数が多く、入札のプレッシャーが緩和されるため、入札単価が低くなる傾向があります。

CVR(コンバージョン率)の向上

詳細なターゲット設定時と比較するとブロード配信では配信可能なターゲット数が多く、学習データの多いブロード配信では、CVRの最適化が進みやすい環境となっています。

そのため、詳細ターゲットを指定したターゲットと比較するとCVRが高くなる傾向があります。

デメリット

CTR(クリック率)の低下

詳細な興味関心を指定せず、幅広いユーザーに配信していることから、対象の商材に対して興味関心を持たないユーザーへも配信が行われることにより、詳細な興味関心などを指定したターゲットと比較するとクリック率が低くなる傾向があります。

ただし、後ほどご紹介する弊社の事例ではブロード配信のクリック率が詳細ターゲットを設定したターゲットよりも高くなる場合もあり、必ずしもブロード配信のクリック率が低くなるという訳ではありません。

配信実績のご紹介

弊社でのFacebook広告の配信実績をB to C 、B to Bのビジネスモデル別でご紹介いたします。

化粧品ブランド(B to C)

弊社が運用担当している化粧品ブランドのお客様の配信実績となります。

ブロード配信のクリック単価がその他ターゲットと比較すると低く推移していることに加え、CVRも高い結果となっており効率よくCVを獲得できています。

また、クリック率もその他ターゲットと比較すると高い結果で配信することができています。

ターゲット IMP CTs CTR CPC Cost CV CVR CPA
ブロード16,6003952.38%¥130¥51,200389.62%¥1,347
興味関心45,3005381.19%¥180¥97,100264.83%¥3,735
競合ブランド興味関心 31,600 235 0.74% ¥385 ¥90,500135.53%¥6,962
CV類似ユーザー4,200711.69%¥232¥16,50022.82%¥8,250
集計期間:2022/02/18~2022/03/15

不動産 (B to B)

弊社が運用担当している不動産のお客様の配信実績となります。

お問い合わせをCVとしたリード獲得広告での配信実績となります。
リード獲得広告の詳細については下記をご参照ください。

興味関心を設定したターゲットと比較すると配信金額は少ないものの、CVRが高いためにCPAが優れるという結果になりました。

《参照》Facebook広告 ヘルプ リード獲得広告について

ターゲット IMP CTs CTR CPC CostCV CVR CPA
ブロード 22,6001510.67%¥1,403¥211,80053.31%¥42,360
興味関心34,4002640.77%¥1,275¥336,50051.89%¥67,300
集計期間:2022/03/25~2022/05/17

まとめ

今回はブロード配信の特徴や、CV獲得のパフォーマンス向上に繋がったFacebook広告での事例をご紹介させていただきました。

B to CのビジネスモデルだけではなくB to Bでもブロード配信を導入することでCVの獲得効率が改善する可能性がありますので、まだ導入されていない事業者様はぜひ一度導入をご検討ください。

その他弊社ではFacebook広告での活用はもちろん、ECのマーケティング支援を強みとしております。
運用型広告に関する無料診断も行っておりますので、御悩み事やご相談がございましたら株式会社AZまでお気軽にお問い合わせください。

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