株式会社AZデジタルマーケティング事業部
クリック数は、WEB広告を実施するうえで、広告キャンペーンの成果を測る重要な指標となります。
自社のブランドや商品をすでに知っている見込み顧客だけでなく、まだ存在を知らない潜在顧客にもサイトに訪問していただくことで、ブランドや商品の認知度や知名度が向上するだけでなく、ビジネスの成果を上げ収益性を高めることを期待することができます。
Google 広告を用いて自社サイトへの流入数を最大化したいとお考えの方におすすめしたいのが、Google 広告の自動入札戦略「クリック数の最大化」となります。
今回は、Google 広告の自動入札戦略「クリック数の最大化」の概要からメリット・デメリット、設定方法や効果的な活用方法についてご紹介していきます。
「クリック数の最大化」とは
Google 広告では、キーワードごとに入札単価を設定する手間を省くことができる「自動入札機能」があります。
自動入札機能は、ビジネス目標の達成につながる指標（クリック数や視認性、コンバージョン数など）の増加につながるように、Googleが自動で入札単価を調整してくれる機能です。
「クリック数の最大化」は、Google 広告の自動入札戦略の一つであり、予算内で可能な限り多くのクリック数を獲得することを目指す戦略です。
自社サイトへの流入数を増やしたい場合には、「クリック数の最大化」を利用することをおすすめいたします。
「クリック数の最大化」を利用するメリット
ここからは、「クリック数の最大化」を利用するメリットについてご紹介いたします。
サイト流入数の最大化
「クリック数の最大化」を利用する最大のメリットは、設定した予算内でより多くのクリック数を獲得することができるという点です。
また、「クリック数の最大化」では、入札戦略を使用する際の入札単価（1回あたりのクリック単価）の上限「上限クリック単価」を任意で設定することができます。
上限クリック単価を設定することにより、想定よりもクリック単価が高騰してしまっている場合でも、想定内のクリック単価でサイトへの集客を行うことが可能です。
効率的な入札と管理工数の軽減
Googleの入札戦略は、Googleの機会学習アルゴリズムを活用し、リアルタイムのデータ解析（ユーザーの属性や行動、競合他社の入札状況など）と予測を考慮し自動的に最適な入札が行われます。
「クリック数の最大化」は、設定した予算内でクリック数を最大化することができるように、入札単価が自動で調整されます。
そのため、キーワードごとに入札の調整を行う必要がなく、広告運用に関わる工数を削減することができます。
「クリック数の最大化」を利用するデメリット
ここからは、「クリック数の最大化」のデメリットについてご紹介いたします。
コンバージョン率の低下
「クリック数を増やすこと」を目的としているため、コンバージョンになりそうなユーザーや時間帯などの学習をして配信が最適化されるわけではありません。
そのため、 コンバージョン（購入、登録、ダウンロードなど）を獲得できるかまでは考慮されていないため、コンバージョンの獲得が目的の場合は「コンバージョン数の最大化」の自動入札を利用することをおすすめいたします。
なお、Google 広告の自動入札については、下記記事でご紹介しています。
自社のWEB広告目標に最適な入札戦略を検討してみてください。
「クリック数の最大化」の利用すべき場面
「クリック数の最大化」を利用すべき場面について3つ紹介していきます。
ニッチな領域のサイトで流入を増やしたい場合
専門職が使う業務用品や消火器など、ターゲットが限られたニッチな領域やB2B商材などでは、市場規模が小さいため検索数が限られます。
そのような商材の場合、クリック数の最大化を利用することで、潜在的なユーザーにアプローチすることができます。
広告運用初期で蓄積データがない場合
Google 広告を初めて利用する場合、クリック数の最大化を利用することをおすすめいたします。
自動入札機能は、デバイスや地域、時間帯やオペレーティングシステムなどといった過去の運用データを考慮し、最適な入札単価を決定します。
そのため、過去の運用データが不足していると自動入札の機能が十分に機能しません。
そのため、「クリック数の最大化」を用いることでユーザーのデータを蓄積することができ、Google 広告の機械学習により広告配信の最適化が行われます。
「クリック数の最大化」はクリックを最大限獲得することに最適化されており、コンバージョンの獲得には最適化されていません。
広告配信のビジネス目標がコンバージョンの獲得の場合、クリック数の最大化でデータの蓄積を行ったのち、「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」などの自動入札に変更することで、広告配信のパフォーマンスを最大化することが可能となります。
「クリック数の最大化」の設定方法
ここからは、「クリック数の最大化」を設定するための方法についてご紹介いたします。
クリック数の最大化を導入される方は、こちらの記事を参考に設定を行ってみてください。
- Google 広告のアカウントにログイン
- 左側のページメニューから、「キャンペーン」を選択
- 次にキャンペーン一覧から、対象のキャンペーンにチェックをつけて編集から「入札戦略を変更」をクリックします。
- 「入札戦略を変更」のドロップダウンリストから、「クリック数の最大化」を選択します。
- 必要に応じて、予算（キャンペーンレベルでのみ）や入札制限（任意）を設定
入札制限（上限CPC）とは広告の一回あたりのクリック単価の最大値を設定するもので、広告のコストを制御するためのものです。
- 「適用」をクリックして設定完了
まとめ
Google 広告の自動入札戦略には、様々な種類が存在します。
そのうちの1つである「クリック数の最大化」は、クリック数を増やすための有効な入札戦略です。
メリットとデメリットを理解したうえで活用することで、広告の効果と成果の最大化を目指していきましょう。
ウェブ広告をはじめ、ウェブマーケティングに関する不安や疑問を無料でスッキリ解決しませんか？
当社では、事業会社様向けにデジタルマーケティングについてのお悩み、貴社の課題に
対して専任のコンサルタントによる無料の個別相談会を毎週金曜に定期開催しております。
運用型広告に関するお悩みごとだけでなく、マーケティングから技術的なことまでお気軽にご相談ください。