「広告を出稿してるけど、クリック率があまり良くない…」
「もっとクリック率を改善できるような施策が知りたい…」
「そもそもCTRがよく分かっていない…」

こんなことにお悩みの方に向けて、この記事では

  • クリック率(CTR)とは
  • クリック率(CTR)が低い理由
  • クリック率(CTR)を上げる方法

を分かりやすく解説します。

クリック率(CTR)を改善すれば、多くのユーザーが広告からWebページに遷移するため、コンバージョン数の改善が期待できます。
ぜひ本記事を参考にして、広告やコンテンツのクリック率(CTR)を改善していきましょう。

クリック率(CTR)とは

クリック率は、ユーザーに広告が表示された回数のうち広告をクリックした割合を指します。クリック率は、「CTR(Click Through Rate )」とも呼ばれます。

ちなみに、ユーザーに広告が表示された回数を示す指標は、インプレッション数(IMP)と言います。

クリック率(CTR)の求め方・計算方法

クリック率(CTR)は以下の計算式で求めることができます。

クリック率(CTR)=クリック数 ÷ 表示回数 × 100  

例えば、広告が1000人に表示され、そのうちの10人が広告をクリックしたとします。その場合、10 ÷ 1000 × 100 = 1となるため、クリック率(CTR)は1%になります。

各媒体の平均クリック率(CTR)

クリック率の平均値は媒体や業界によって異なります。
リスティング広告とディスプレイ広告のクリック率の平均をこちらで確認してみましょう。

リスティング広告(Google 広告)

リスティング広告の平均クリック率は3.17%です。
ディスプレイ広告に比べて、リスティング広告の平均クリック率は高い傾向にあります。

業界によって平均クリック率は変動しますが、おおよそ各業界毎の平均クリック率は2〜5%に収まります。
最も平均クリック率が低い業界はテクノロジー、B2B、消費者サービスと言われています。

参照:Google Ads Benchmarks for YOUR

ディスプレイ広告(Google 広告)

ディスプレイ広告の平均クリック率は0.46%です。
リスティング広告に比べて平均値が低いものの、ディスプレイ広告の平均クリック率はここ数年で上昇しています。

各業界毎のディスプレイ広告の平均クリック率は、おおよそ0.3〜1.1%の間に収まると言われています。

参照:Google Ads Benchmarks for YOUR

クリック率(CTR)が低い理由

クリック率が低い理由は、大きく下記の2点が考えられます。

  • ニーズの高い「キーワード」が入っていない
  • ページの魅力がユーザーに伝わっていない

それぞれ詳しく解説します。

ニーズの高い「キーワード」が入っていない

リスティング広告での運用でクリック率が平均よりも低い場合、ユーザーの検索ニーズに沿ったキーワードが入っていない可能性があります。

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して広告が検索上位に検索されるため、本来、クリック率が高くなる傾向にあります。しかし、それでもクリック率が低い場合は、ユーザーのニーズに合わせたキーワードを設定できていないということになります。

ページの魅力がユーザーに伝わっていない

ユーザーは自身の悩みを解決してくれるコンテンツを常に求めています。
そのため、広告文にはコンテンツによってユーザーが得られるベネフィットが明確に表現されている必要があります。

もし、ユーザーにとって魅力と感じてもらえないページであれば、クリックされずクリック率が下がってしまう可能性があります。

クリック率(CTR)を上げる方法

続いて、クリック率を上げるうえで有効な施策をリスティング広告とディスプレイ広告に分けてご紹介します。

リスティング広告(Google)の場合

リスティング広告のクリック率を改善するには、下記4つの施策を意識して設定を行う必要があります。

  • ユーザーニーズを汲み取ったキーワードを選定
  • クリック率が悪いキーワードや広告を停止
  • 広告のマッチタイプを狭める
  • 広告表示オプションを活用

ユーザーニーズを汲み取ったキーワードを選定

クリック率を改善するには、ユーザーのニーズを汲み取ったキーワードを選定しましょう。

たとえば、サービスの解約方法が知りたいユーザーの場合、広告文に「解約」「方法」などの文言を加え、特定のニーズをピンポイントに訴求する必要があります。

また部分一致でキーワードの拡張を行なうことも、ユーザーのニーズを汲み取る際に重要な施策です。
部分一致の拡張とは、同じ意味を持つ別の単語が表示された場合も、ユーザーに広告が表示されるようにすることです。

例えば、「〇〇(サービス名) 解約 方法」と指定検索をしている方もいれば、「〇〇(サービス名) 退会」といったキーワードで検索するユーザーもいます。
部分一致の拡張により、このような類似したキーワードで検索しているユーザーにアプローチすることができます。
結果、ニーズのあるユーザーの幅を広げることにつながります。

クリック率が悪いキーワードや広告を停止

リスティング広告を運用する上で、効果の良いキーワードを追加するのも重要ですが、効果が低いキーワードを停止することも重要になります。
理由は、クリックの割合が低いキーワードでの配信を続けることで、クリック率が下がってしまうためです。

ただ、広告を配信する中でクリック率が低いけどコンバージョンが高いキーワードもあるので、最終目的をしっかり分析して広告の停止を行いましょう。

広告のマッチタイプを狭める

広告のマッチタイプは、「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致」の3種類があります。

詳細は下記の図の通りです。

マッチタイプ内容
「完全一致」登録したキーワードと完全に一致する検索語句、類似パターンに該当する検索語句の場合に広告が表示される
「部分一致」登録したキーワードに関連性が高いと判断された検索語句に対して表示される
「フレーズ一致」登録したキーワードと同じ意味の内容を含む場合に広告が表示される

広告配信の際、マッチタイプを部分一致に設定している場合は、サービスや商品とは関係のない広告が配信される可能性があるので、上述で説明したキーワードの停止やマッチタイプの変更も視野に入れましょう。

広告表示オプションを活用

広告表示オプションとは、広告文とは別にリンクや電話番号を掲載する機能のことを言います。
広告表示オプションを追加することで、ユーザーに与える情報が増えるため、クリック率の向上、さらに掲載順位にも影響を与えます。

ディスプレイ広告(Google)の場合

続いて、ディスプレイ広告のクリック率を上げる方法を解説します。

  • クリエイティブを改善
  • クリエイティブ画像や掲載面で成果が悪いものを停止

クリエイティブを改善

ディスプレイ広告において、ユーザーに適切に訴求するクリエイティブに変更することは、クリック率を改善する上でとても重要です。

クリエイティブは主に広告のレイアウトや配色、CTAボタンで構成されています。
広告のレイアウトや配色は、ABテストを活用することによって、最適な組み合わせを発見できます。
CTAを改善する場合は、マイクロコピーやボタンデザインをいくつか試して、最も成果の良いものに絞りましょう。

また、ヒートマップツールなどを使うことで、CTAの適切な設置位置を探すことも重要です。

クリエイティブ画像や掲載面で成果が悪いものを停止

クリエイティブの改善が進んだら、今度は成果の低い広告を停止する必要があります。
クリック率の低い広告を配信していると、出稿している広告全体の成果が悪くなります。CVRなども考慮に入れて、成果の低い広告は停止しましょう。

まとめ

Web上でのコンバージョン数を増やし、売り上げを伸ばす上で、クリック率の改善は重要です。

たとえば、クリック率が1%、さらにWebページ上でのCVRが1%の場合、1件のコンバージョンに必要な最低クリック数は100回、最低表示回数は10,000回です。
しかしクリック率が3%の場合、同じ表示回数でのクリック数は300回、コンバージョン数は3件にまで増えます。

ぜひ、本記事で記載した改善施策を活用して、クリック率を改善してみてください。

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