2021年5月12日(水)~2021年6月4日(金)に開催された、大阪商工会議所主催「オンラインミーティングツール活用セミナー」の「オンラインイベント集客に効く!SNS活用術編」に、弊社デジタルマーケティング事業部 副部長 シニアコンサルタント 亀井秀介が講師として登壇いたしました。

今回は、セミナーでご紹介した内容についてレポートいたします。

SNSってなに?どんな種類があるの?

SNSとは?

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは「様々な人がインターネットを通して、お互いにコミュニケーションができるサービス」のこと。

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは「様々な人がインターネットを通して、お互いにコミュニケーションができるサービス」のこと。

オンラインイベント集客に活用できる代表的なSNS

ここからは、オンラインイベント集客に活用できる代表的なSNS「Facebook」「Instagram」「LINE」「Twitter」の特徴についてご紹介いたします。

Facebook

Facebookは、世界で最もユーザーがいるSNSです。

Facebookの大きな特徴は、実名登録がベースのプラットフォームです。
そのため、リアルな繋がりの交流が多くなっています。

Facebook
ユーザー数2800万ユーザー
年齢40~50代が多い
使用目的ビジネスよりの投稿が多い
拡散性低い
(友達の友達まで)
広告活用精度の高いターゲティング
出稿可能金額1円~

Instagram

Instagramは、若年層に人気の画像に特化したSNSです
非言語コミュニケーションができるため、海外向けの情報発信にも大きな可能性を秘めています。

Instagram
ユーザー数3300万ユーザー
年齢10~40代が多い
使用目的日常の投稿、少し特別なシーン、情報収集
拡散性低い(フォロワーのみ)
広告活用精度の高いターゲティング
出稿金額1円~

LINE

LINEは、「生活インフラ」として定着したSNSです。
日本では、8200万人以上が利用しており、日本の人口の67%をカバーしています。

LINE
ユーザー数8200万ユーザー
年齢10~60代
使用目的普段のコミュニケーション
拡散性低い
(友達の友達まで)
広告活用幅広い層にリーチ可能
出稿金額24円~

Twitter

Twitterは、1つの投稿に140文字までしか入力ができないSNSです。
リアルタイムでの情報や共通の趣味などの情報収集がしやすい媒体であり、リツイートという機能があるため他のSNSに比べて拡散性が高くなっています。

Twitter
ユーザー数4500万ユーザー
年齢10~40代が多い
使用目的共通の趣味での交流や時事ネタも情報収集
拡散性高い
(リツイート)
広告活用趣味や仕事軸などの深いカテゴリにも対応可能
出稿金額1円~

オンラインイベント集客に活用できる代表的なSNS4種類の広告

ここからは、オンラインイベント集客に活用できる代表的なSNS「Facebook」「Instagram」「LINE」「Twitter」の広告の概要についてご紹介いたします。

Facebook / Instagram広告の特徴

Facebookは、実名登録がベースのSNSため、精度の高いターゲティングが可能です。

Facebookは、実名登録がベースのSNSため、精度の高いターゲティングが可能です。

掲載イメージ

Facebook広告は、FacebookをはじめInstagram、Messenger、AudienceNetworkへ配信することができます。
AudienceNetwork:Facebookが提携しているモバイルアプリやwebサイトのネットワーク

Facebook広告は、FacebookをはじめInstagram、Messenger、AudienceNetworkへ配信することができます。

Facebook広告は、様々なフォーマットでリーチすることが可能です。
初めての場合は、手軽に出来るバナーやカルーセル広告から広告の出稿を始めてみてはいかがでしょうか?
もし、お手元に動画がある場合は、動画広告の配信も検討されてみてはいかがでしょうか?

Facebook広告は、様々なフォーマットでリーチすることが可能です。

LINE広告の特徴

日本の人口の67%をカバーしていることから、多くのユーザーにリーチすることができます。
LINEを使用している年齢層も10代~60代となっており、幅広い年齢層にリーチすることができます。
また、FacebookやTwitterでリーチすることができないそうにもリーチすることが可能です。

LINE広告の特徴
画像引用元:LINE Business Guide

掲載イメージ

掲載できるフォーマットは、静止画のほかに動画でも配信可能です。

LINE広告掲載イメージ

Twitter広告の特徴

Twitter広告は、アカウントのフォロワーやツイートや検索キーワードなど独自のターゲティングで広告の配信を行うことができます。
その他、年齢、性別、デバイス、地域などの基本的なセグメントも実施可能

フォロワーターゲティング

関連性の高い任意のアカウントを1つまたは複数指定することで、そのアカウントのまた類似するユーザーに対して広告配信を行うことができます。

キーワードターゲティング

ユーザーがツイートした言葉や検索したキーワードをターゲティングし、広告配信を行うことができます。

また、二次拡散以降は課金は発生しません。

キーワードターゲティング

掲載イメージ

掲載できるフォーマットは、静止画のほかに動画でも配信可能です。

掲載イメージ

オンラインイベントを集客する上でのポイント

ここからは、オンラインイベントを集客する上でのポイントをご紹介いたします。

オンラインイベント開催時の前提

オンラインイベントを開催する際、下記でご紹介している3項目を事前に明確にしておくことをおすすめいたします。

イベントの開催目的や目標を明確に目的を決めることで、ターゲットが決まる。
目標を決めることで、セミナーの成功か否かを判断ができる

例:新規顧客の獲得、既存顧客のフォロー、商品のプロモーション、商品の体験促進、お客様との関係作り
ターゲットを明確に年齢、性別、役職、地域などだけではなく、ターゲットの課題や関心がどこにあるかも踏まて考える

例:通販会社の事業責任者売上・利益の改善に興味関心、データ集計に課題を感じている
参加するメリットを明確に決定したターゲットがオンラインイベントに参加する理由(メリット)を決める。

同業他社の事例が聞ける、調査レポートをダウンロードできる、無料コンサルティングを受けることが出来る など

集客ポイント1:自社の顧客や見込み客から優先的にアプローチをする

オンラインイベントの集客を行う場合、まずは、自社の顧客や見込み客から優先的にアプローチを行うようにしましょう。

イベントに参加する可能性が高い人は、顧客や過去に名刺交換した人、会員だがまだ購入に至っていないなど、過去に何らかの接点があったユーザーとなっています。

オンラインイベントの集客を行う場合、まずは、自社の顧客や見込み客から優先的にアプローチを行うようにしましょう。
画像引用元:実際に試して効果があった、ウェビナーの集客数を伸ばす5つの取り組み |マケフリ

集客ポイント2:ターゲットに適したチャネル(集客経路)を選定する

ターゲットに適したチャネルを選定し、優先順位をつけて集客を行うようにしましょう。

オンラインオフライン
・SEO(検索エンジン)
・web広告
・SNS
・PR
・メール
・告知サイト など
・電話
・チラシ
・DM
・テレビ
・新聞 など

集客ポイント3:参加ハードルを下げる

下記の施策例などを行い参加のハードルを下げることで、申し込みが完了する可能性を少しでも上げるようにしましょう。

ハードルを下げる施策例

  • 参加費を無料にする
  • 時間を調整する(都合の良い時間、複数回行う)
  • 申し込みフォームは簡略化する
  • 開催前日にはメールなどでリマインドを行う

SNSを活用しよう

SNSを使った集客方法は大きく分けて、「無料でできるオーガニック」と「有料の広告」の2種類あります。
無料でできる施策は時間がかかりますが、広告はお金がかかりますが即効性がある集客方法となります。

今回は、即効性のある広告を中心にご紹介していきます。

オーガニック(無料)

通常通り、イベントやセミナー内容の発信を投稿で行う方法です。

Twitterやinstagramは、ハッシュタグ検索から流入するユーザーがいるため、関連するハッシュタグ設定を行うようにしてください。
フォロワーが少ないと効果が薄い施策

Facebookイベント

Facebookは、Facebook内でイベントやセミナー内容を発信し集客できる「Facebookイベント」という機能があります。
イベントを開催する際は、Facebookイベントを作成することでより多くの人にリーチすることができます。

Facebookイベント

Facebookイベントのメリット1:イベントページに掲載できる

イベントページに掲載されることで、友だちや知り合い以外のユーザーにもイベントを知ってもらうことができます。

Facebookイベントのメリット1:イベントページに掲載できる

Facebookイベントのメリット2:Facebookの既存の友達を招待できる

ご自身の友達から最大500件招待することができますので、一人ひとりにメッセージを送る手間を省くことができます。

Facebookイベントのメリット2:Facebookの既存の友達を招待できる

メリット3:ユーザーとの交流ができる

イベントページを開設するとディスカッションという機能を使用するかどうかを選択できるようになります。

ページの管理者がユーザーにディスカッションへの参加を許可すると、イベントの参加者やイベントの管理者などがイベントに関する投稿を行い、その空間での交流ができます。
イベントに関する補足情報を流したり、参加者からの質問に回答できるようになり、ユーザーと直接やり取りできる場が提供されます。

メリット3:ユーザーとの交流ができる

広告(有料)

有料の広告で弊社がおすすめしているSNS広告は、Facebookです。

弊社が、Facebook広告を特におすすめする理由は下記の2点の理由からとなります。

  • 実名登録がベースのため精度の高いターゲティングが出来る
  • 機械学習による最適化が優秀のため、申込みされやすいユーザーにリーチ出来る

Facebook / Instagram広告のターゲティング

Facebookでは、大きく分けて3種類のターゲティング手法があります。

上手く使い分けることによって、リーチの範囲を自由に設定し、効率よく広告を配信することができます。
ここからは、Facebookの3種類のターゲティング手法についてご紹介していきます。

コアオーディエンス

Facebookユーザーがプロフィール上で公開している情報やFacebookプラットフォーム上で見せる行動に基づいてFacebook独自でカテゴライズした項目を使用し、広告の配信を行います。

項目ターゲティングの詳細
利用者データ・性別(すべて、男性、女性)
・年齢(13~65歳で1歳刻みで調整可能。65歳以上は一括り)
・デバイス
位置情報・郵便番号
・都市
・地域
・国
・指定した場所の周辺(半径1~80キロの範囲)
詳細なターゲット設定・興味関心(旅行、ファッション、サッカー など)
・利用者層(学歴、世帯年収、ライフイベント、子供の有無、交際ステータス、仕事 など)
・行動(購入行動、よく旅行する人、中小企業オーナー など)
つながりユーザーが広告主のFacebookページやアプリ、Facebookイベントでどのようなアクションをしたかに基づいてターゲティングに含めたり除外したりすることが可能です。
カスタムオーディエンス

ウェブサイトへアクセスしたユーザーや顧客データを用いてのターゲティング方法となります。
なお、リターゲティング広告はカスタムオーディエンスを用いた方法です。

項目ターゲティング詳細
ウェブサイト自社webサイトの訪問者データを使ってオーディエンスを作成
カスタマーリスト自社の顧客データをFacebookにアップロード
アプリアクティビティ自社アプリの行動データからオーディエンスを作成
オフラインアクティビティ来店や電話などのオフラインでのアクションをしたユーザーからオーディエンスを作成
動画FacebookまたはInstagramで動画を再生した人ユーザーからオーディエンスを作成
リード獲得フォームリード獲得広告でフォームを開いた人やまたは完了したユーザーからオーディエンスを作成
インスタントエクスペリエンスインスタントエクスペリエンスを閲覧したユーザーからオーディエンスを作成
ショッピングFacebookまたはInstagramでショッピング行動をしたユーザーからオーディエンスを作成
InstagramアカウントInstagramアカウントで投稿や広告を操作したユーザーからオーディエンスを作成
イベントFacebook上でのイベントでアクションを実行した人からなるオーディエンスを作成。
FacebookページFacebookページで投稿や広告を操作したユーザーからオーディエンスを作成

類似オーディエンス

類似オーディエンスとは、元となるオーディエンス(作成したカスタムオーディエンス)を選択し、Facebookが似ているユーザーを選定して類似すると判定されたユーザーをターゲティングできる手法です。
例:購入したユーザーに類似するユーザー

100人以上の元となるオーディエンスがあれば、類似オーディエンスの作成が可能です。
推奨は1,000人~50,000人

類似オーディエンス

配信面

Facebook広告には、「Facebook」「Instagram」「Messenger」「AudienceNetwork」の4つの配信ネットワークがあり、それぞれのネットワークの中でもさらに細かく配信の設定をすることが可能です。

Facebook社としては全ての面への配信を推奨していますが、できるだけ配信を絞りたい場合は配信ボリュームが多いオレンジ文字の配信面へにそぼって配信を行うことをおすすめします。

アプリ・ネットワーク配信面詳細重要度
FacebookFacebookニュースフィードFacebookタイムラインに掲載
Facebook MarketplaceMarketplaceに掲載される
Facebook動画フィードFacebook WatchとFacebookニュースフィードの動画専用環境で、オーガニックな動画と動画の間に掲載
Facebook右側広告枠Facebook広告の右側に掲載。PCのみの広告枠
FacebookストーリーズInstagramストーリーズ枠に掲載
Facebook上の検索結果Facebookでの検索結果に掲載
Facebookインスタント記事モバイルアプリに表示されるインスタント記事内の広告枠へ掲載
InstagramFacebookインストリーム動画Facebookのオンデマンド動画と一部の承認されたパートナーの動画の最中に掲載
InstagramフィードInstagramタイムラインに掲載
InstagramストーリーズInstagramストーリーズ枠に掲載
MessengerInstagram発見タブInstagramの発見タブ上に掲載
MessengerストーリーズMessengerストーリーズ枠に掲載
Messenger受信箱Messengerの受信箱に掲載
Messenger広告メッセージMessengerの受信箱に掲載
AudienceNetworkAudience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャルFacebook提携している広告枠に掲載
Audience Network動画リワードFacebook提携している広告枠に掲載
Audience Networkインストリーム動画Facebook提携している広告枠に掲載

セミナー告知サイト

オンラインイベントを行う際、できるだけ多くの方にイベントの情報を知ってもらうために、SNSでの告知だけでなく告知サイトに情報を掲載することもおすすめします。

サイト名URL
Peatix(ピーティックス)https://peatix.com/?lang=ja
こくちーずhttps://kokucheese.com/
セミナー情報.comhttps://www.seminarjyoho.com/
connpasshttps://connpass.com/

まとめ

いかがでしたか?

SNSは無料で集客することができますが、フォロワー以外にリーチすることが難しくなっています。
そのため、即効性を求める際は、広告を活用することをおすすめします。

すべてのSNSを運用するのはかなり手間がかかりますので、自社の想定するターゲットに適したチャネルを選定してみてくださいね。

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