FacebookやInstagram、LINEやTwitterといったSNSの利用者は年々増加してきており、若年層だけではなく40代以降の年齢層の利用者も増加傾向にあるといいます。

いくつかSNSがあるなかで、Facebookのみが実名登録のSNSとなっており、精度の高いターゲティングが可能なSNS広告となっています。

今回は、Facebook広告を配信するまでの流れと準備方法についてご紹介していきます。

Facebook広告を始める前に用意しておきたいもの

Facebook広告の配信の流れについてご紹介する前に、広告の配信の前に準備しておきたいものは下記となります。

  • Facebook個人アカウント
  • Facebookページ
  • Instagramアカウント(必須ではない)
  • クレジットカード
  • クリエイティブ・遷移先URL
  • 目的、予算、配信期間、ターゲット

Facebook広告を開始する手順

ここからは、Facebook広告の配信を開始するため手順について解説していきます。

ビジネスマネージャーの開設

まずは、ビジネスマネージャーの開設を行います。

Facebookビジネスマネージャーとは、FacebookページやFacebook広告などを一元管理することができるツールです。

https://business.facebook.com/overview」にアクセスし、「アカウントを作成」をクリックします。

「ビジネスおよびアカウントの名前」「あなたの名前」「仕事用メールアドレス」を入力します。

これで、ビジネスマネージャーの設定は完了です。

ビジネスマネージャーの設定

ビジネスマネージャーの左上の「三本線」をクリック、次に「ビジネス設定」をクリックしてください。

クレジットカード情報の設定

左のナビゲーションの請求と支払いの項目の「支払い方法」をクリック、「追加」をクリックしクレジットカードの情報を入力してください。

Facebookページの設定

左のナビゲーションのアカウントの中の「ページ」をクリック、「追加」をクリックし案内に沿ってFacebookページを追加してください。

会社情報の設定

左のナビゲーションの「ビジネス情報」をクリック、「編集」をクリックして会社情報を入力してください。

Facebook広告アカウントを設定

左のナビゲーションのアカウントの中の「広告アカウント」をクリック、「追加」をクリックし広告アカウントを作成します。

ドメイン認証

ドメイン認証とは、Facebookビジネスマネージャーにドメインの所有者を認証する作業です。
ドメインの所有者を明確にし、不正利用を防ぐことが目的です。

左のナビゲーションのブランドセーフティの中の「ドメイン」をクリック、「追加」をクリックしてドメインを追加してください。

下記、3種類のいずれかの方法でドメイン認証を行う必要があります。

HTMLソースコードにメタタグを追加metaタグを、ウェブサイトのトップページのセクションに設定。
HTMLファイルをアップロード指定されたディレクトリーにファイルをアップロード
DNSにTXTレコードを更新DNSにTXTレコードを設定

3種類いずれかの方法で設定を行い、「認証する」をクリックしてください。

認証が完了しましたら、ドメイン認証は完了です。

Facebookピクセル(計測タグ)の設定

Facebookピクセルとは、広告の効果測定や最適化をするためのWebサイトに設置するタグのことです。

設置するタグは、下記の2種類となります。

  1. 全てのページに設置するタグ(目的完了ページを除く)
  2. 目的完了ページに設置するタグ(お問い合わせ完了・購入完了ページなど)

全てのページに設置するタグの設定方法

左のナビゲーションのデータソースの中の「ピクセル」をクリック、「追加」をクリックしてピクセルを追加してください。

ピクセルの追加が完了しましたら、「イベントマネージャーで開く」をクリックしてください。

「Facebookピクセル」を選択し、「リンクする」をクリックします。

「コードを手動でインストール」をクリックしてください。

「コードをコピー」をクリックしてください。

ベースコード(タグ)は、目的完了ページを除く全てのページへ設置してください。
設置箇所は、</head>タグのすぐ上となります。
難しければ<head>~</head>の間でも大丈夫です

目的完了ページに設置するタグ設定方法

目的完了ページのタグは、目的に合わせて編集が必要です。
例えば、目的が「登録完了」であれば「fbq(‘track’,’CompleteRegistration’);」を追加します。

【参考】Facebook標準イベント

ウェブサイトアクション説明説明イベントコード
支払い情報の追加チェックアウト手続き中に顧客の支払い情報を追加する(例: 請求情報の保存ボタンをクリックする)。fbq(‘track’, ‘AddPaymentInfo’);
カートに追加ショッピングカートやバスケットにアイテムを追加する(例: ウェブサイトで[カートに追加]ボタンをクリックする)。fbq(‘track’, ‘AddToCart’);
ウィッシュリストに追加ウィッシュリストにアイテムを追加する(例: ウェブサイトで[ウィッシュリストに追加]ボタンをクリックする)。fbq(‘track’, ‘AddToWishlist’);
登録完了ビジネスが提供するサービスと引き換えに、顧客が情報を提出する(例: 電子メール購読の申し込み)。fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’);
問い合わせ顧客とビジネスが電話/SMS、メール、チャットなどの方法で連絡を取り合う。fbq(‘track’, ‘Contact’);
製品のカスタマイズビジネスが所有する設定ツールまたはその他のアプリケーションを使用して製品をカスタマイズする。fbq(‘track’, ‘CustomizeProduct’);
寄付団体や慈善活動に寄付する。fbq(‘track’, ‘Donate’);
場所の検索ウェブまたはアプリであなたの店舗を見つける(例: ある商品を検索して実際の店舗で見つける)。fbq(‘track’, ‘FindLocation’);
チェックアウト開始チェックアウト手続きを開始する(例: [チェックアウト]ボタンをクリックする)。fbq(‘track’, ‘InitiateCheckout’);
リードビジネスから後日連絡が来る可能性があることを理解して、顧客が情報を提出する(例: フォームの送信、トライアルの登録)。fbq(‘track’, ‘Lead’);
購入購入を完了する。通常、注文/購入の確認や取引の領収書の受け取り(例: [ありがとうございました]ページまたは確認ページの表示)。fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value: 0.00, currency: ‘USD’});
日時を指定店舗の訪問を予約する。fbq(‘track’, ‘Schedule’);
検索ウェブサイト、アプリ、その他のプロパティで検索を実行する(例: 商品の検索、旅行の検索)。fbq(‘track’, ‘Search’);
トライアル開始ビジネスが提供している製品またはサービスの無料トライアルを開始する(例: サブスクリプションの無料体験)。fbq(‘track’, ‘StartTrial’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
応募ビジネスが提供している製品、サービス、プログラムなどに応募する(例: クレジットカード、教育プログラム、求人)。fbq(‘track’, ‘SubmitApplication’);
サブスクリプション登録あなたが提供している製品またはサービスの有料サブスクリプションを開始する。fbq(‘track’, ‘Subscribe’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
コンテンツビュー関心のあるウェブページを訪問する(例: 商品ページやランディングページ)。コンテンツビューではウェブページのURLに訪問があったことはわかりますが、訪問者がウェブページで何を実行または閲覧したかはわかりません。fbq(‘track’, ‘ViewContent’);

「次へ」をクリックしてください。

「イベント設定ツールを開く」をクリックしてください。

「合算イベント測定」をクリックしてください。

「ウェブイベントを設定」をクリックしてください。

該当のドメインをクリックしてください。

「イベントを管理」をクリックしてください。

「イベントを追加」をクリックしてください。

ピクセル/カスタムコンバージョンから発行したピクセルを選択してください。

イベント名から「登録完了」を選択。

「適用」をクリックしてください。

これで、Facebookピクセルタグの設定が完了です。

広告を入稿

ここからは、広告の入稿方法についてご紹介していきます。

Facebook広告を実際に入稿するには、3つの階層を理解する必要があります。

キャンペーンの設定

一番上の階層が「キャンペーン」です。
キャンペーンでは、「キャンペーンの目的」を設定する必要があります。

キャンペーンの目的

広告セットの設定

二番目の階層が「広告セット」です。
広告セットでは、「ターゲット」や「広告を配信する配置面」を設定します。
配置面は全選択が推奨。
予算は最低でも1日1,000円以上を推奨。

広告セット設定

広告の設定

三番目の階層が「広告」です。
広告では実際に配信を行う広告内容を設定します。
「メインテキスト」や「見出し」長くすると省略される可能性があります。

広告設定

広告の作成方法

ここからは、下記設定の広告の入稿を行っていきます。

対象の広告アカウントを選択して「広告マネージャで開く」をクリックします。

キャンペーン作成方法

キャンペーンのタブの左上の「作成」をクリックしてください。

コンバージョンを重視した広告の配信を行う場合、「コンバージョン」を選択して「次へ」をクリックしてください。

キャンペーン名を入力(任意)し「次へ」をクリックしてください。

広告セット作成方法

「広告セット名」を入力(任意)してください。
「コンバージョンイベント」から「登録完了」を選択します。

「1日の予算」と「開始日時と終了日」を設定してください。

ターゲットの設定を行います。
潜在リーチの目安は10万人以上

配置面を選択してください。
自動配が推奨となっています。
配置面を限定する場合、配信ボリュームの多い面「Facebookニュースフィード」「instagramニュースフィード」「instagramストリーズ」へは配信するようにしてください。

「次へ」をクリックしてください。

これで、広告セットの設定が完了しました。

広告作成方法

広告名を入力(任意)し、Facebookページ・instagramアカウントを選択してください。

形式は、「一件の画像または動画」を選択してください。

「メインテキスト」「見出し」「説明」「ウェブサイトのURL」「コールトゥアクション」を入力します。

Facebookイベントを使って広告を掲載したい場合は、リンク先を「Facebookイベント」に変更してください。

Googleアナリティクスにて集客経路を分析したい場合は、「URLパラメーター」を設定してください。
例:utm_source=facebook&utm_medium=display&utm_campaign=seminar_20210527

「公開」をクリックし審査完了後、配信が開始されます。
審査時間最大24時間

以上で、Facebook広告の入稿が完了しました。

まとめ

今回は、Facebook広告の設定方法をご紹介いたしました。

Facebook広告は、実名登録がベースのため精度の高いターゲティングを行うことができ、機械学習による最適化が優秀なため申し込みされやすいユーザーにリーチすることができる広告となっています。

今回の記事を参考に広告の作成を行い、Facebook広告の配信を行ってみられてはいかがでしょうか?

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