2023年7月1日に、Googleユニバーサルアナリティクスのサービスの提供が終了しました。
現在自社のeコマースサイトでWeb広告を配信していてコンバージョンも取れていて売上に対しても問題なく達成して運用ができているが、実際にその広告が新規顧客獲得に正しく寄与できているか、もしくは既存顧客の売上に正しく寄与できているかを気になったことはありませんか?
Google アナリティクスを使って、その広告が新規/既存どのような内訳で獲得できているかを調査する方法をご紹介します。
今回は、みなさんが今からでも過去のデータで調査できるように、なるべく新規の設定を加えない方法をご紹介します。(ユニバーサルアナリティクスでeコマース設定が出来ているのであれば、調査ができます。)
実際に集計テンプレートもご用意しているので、すぐに実践していただける内容かと思います。
それでは、下記の手順でご紹介していきます。
- トランザクションID・会員IDをダウンロード(Google アナリティクス)
- トランザクションデータ・会員IDをダウンロード (CRM)
- データを統合する
トランザクションID・会員IDをダウンロード(Google アナリティクス)
まずはGoogleアナリティクスから、トランザクションデータをダウンロードします。
- 「コンバージョン」→「eコマース」→「トランザクション」
- 「セカンダリディメンション」で「参照元 / メディア」を選択
- 日付を選択
- 「エクスポート」でデータをダウンロード
右下の「表示する行数」を全件表示するように設定。5,000件以上の場合は複数回に分けてエクスポート
より詳細に新規率を知りたい場合は、2を「参照元 / メディア」ではなく、「キャンペーン」で抽出することもよいでしょう。(事前のパラメータ設計が必要)
またここで注意が必要な点があります。
ダウンロードを行うデータ数が多い場合は、サンプリング(一部のデータのみ抽出)される場合がありますので、下記の箇所が100%になっているかを確認しましょう。
100%以下の場合は設定している日付を絞って、サンプリングがかからないように調整してください。
トランザクションデータ・会員IDをダウンロード (CRM)
次に実際の購入データを抽出しましょう。今回はGoogle アナリティクスに会員IDを取り込んでいない想定のため、CRMデータから下記データを抽出しましょう。
トランザクションデータには、会員の初回購入日が同一データに記述されないことが多いので、会員IDのデータとトランザクションデータは分けて抽出することが多いです。
- 会員IDのデータ
- 会員ID
- 初回購入日
- トランザクションのデータ
- トランザクションID
- 会員ID
- 注文日
ダウンロードしたデータを統合する
最後にダウンロードしたデータをかけ合わせて新規率を割り出しましょう。
先ほど集計したデータの役割をまとめています。
「トランザクションID」と「会員ID」を軸に、ExcelやGoogleスプレッドシートでデータを作成します。
作成手順
- GAから抽出したトランザクションデータを新規シートに貼り付け
- CRMから抽出したトランザクションデータを 新規シートに貼り付け
- CRMから抽出した会員データを新規シートに貼り付け
- 新規シートを作成し、上記1~3のシートをマージする
- マージしたデータを集計して、媒体ごとの新規率を算出する
作成シート
イメージだけでは、少しわかりにくいと思いますので、下記スプレッドシートでテンプレートを作成しています。実際の集計のイメージにお役立てください。
Googleアナリティクスで新規率を調査する方法
まとめ
ここまでWeb広告の新規率を算出する方法をご紹介しました。
見えなかった割合が見えることで、中長期的に広告配信手法や予算配分を見直す新たな視点になります。
またこの調査方法は広告以外のチャネルの新規率も調査することが可能です。今後はデータを更に活用し、広告経由でのLTV調査にも反映しKPIの見直しにもビジネスにインパクトする有効なデータになり得るかと存じます。
今回の調査方法をeコマースサイトの運営にお役立ていただければと思います。
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