「コンバージョン単価」とは、1件の購入やお問い合わせにかかる費用のことです。
販売やお問い合わせは、できるだけ安価な費用で獲得を行いたいと思いますよね?
Web広告では、コンバージョン単価を改善するために行うべき方法がいくつか存在します。
本記事では、コンバージョン単価の詳細からWeb広告運用におけるコンバージョン単価を下げるための方法について詳しく解説していきます。
Web広告を配信している方は、この記事を参考にコンバージョン単価の改善にむけて広告の改善を行ってみてください。
コンバージョンとは
コンバージョンとは、自社のWebサイトで最終的に獲得したい成果のことを指します。
企業によって設定するコンバージョンは異なります。
サイトカテゴリー | コンバージョン例 |
---|---|
ECサイト | 商品購入 試供品申込 見積り依頼 |
企業サイト | サービス申込 資料請求 見積もり依頼 お問い合わせ セミナー、イベント申込 |
オウンドメディア | メールマガジン登録 会員登録 |
コンバージョンについてもっと知りたいという方は下記記事もご参考ください。
コンバージョン単価とは?
コンバージョン単価は、コンバージョン1件あたりに発生するコストのことを言います。
マーケティング業界では、「CPA(Cost Per Action)」や「顧客獲得単価」とも呼ばれます。
コンバージョン単価の算出方法
まずは、コンバージョン単価の算出方法についてご紹介していきます。
コンバージョン単価の算出方法には、下記の2通りがあります。
費用とコンバージョン数から算出
費用(コスト) ÷ コンバージョン数 = コンバージョン単価
広告費用:300,000円
コンバージョン数:30件
の場合、
コンバージョン単価は、下記より算出することができます。
【広告費用】300,000円 ÷ 【コンバージョン数】30件 = 【コンバージョン単価】10,000円
クリック単価とコンバージョン率から算出
CPC(クリック単価)÷ コンバージョン率(CVR)= コンバージョン単価
クリック単価:300円
コンバージョン率:3%
の場合、
コンバージョン単価は、下記より算出することができます。
【CPC(クリック単価)】300円÷ 【コンバージョン(CVR)】0.03% = 【コンバージョン単価】10,000円
コンバージョン単価の目安
コンバージョン単価は、取り扱っている商材や投下する費用によって異なるため目安となる単価はありません。
商品の販売代金から人件費や広告費など必要経費を引いた上で、得たい利益が残る金額がコンバージョン単価の目安となります。
詳細については、下記記事を参考にしていただけますと幸いです。
例えば、あなたのビジネスが1個4,000円の美容液を販売していたとしましょう。
30万円の広告費で50個の美容液が販売することができました。
広告費用:300,000円
コンバージョン数:50件
コンバージョン単価:300,000円÷50件 = 6,000円
1個の美容液を販売するためにかかった広告費(コンバージョン単価)は、6,000円となります。
すると、1つ4,000円で販売しているため2,000円の損失が生まれてしまいます。
コンバージョン単価を決める場合は「販売したい商材がいくらなのか」「生み出したい利益率や額はいくらなのか」を把握して計算してみてください。
コンバージョン単価を下げる方法
広告運用者にとって、コンバージョン単価を下げることは1つの目標と言えるでしょう。
まずは、コンバージョン単価を構成する要素の確認を行い、コンバージョン単価を改善するための方法についてご紹介いたします。
コンバージョン単価は、費用とコンバージョン数から算出されます。
低いコンバージョン単価にするために、 分子(費用)はできるだけ低い値、分母は(コンバージョン数)はできるだけ大きな値である必要があります。
費用とコンバージョン数は下記の式より算出されます。
費用 = クリック単価 x クリック数
コンバージョン数 = コンバージョン率 x クリック数
分母と分子の「クリック数」を相殺すると、下記の式になります。
つまり、分子(クリック単価)はできるだけ低い値、分母は(コンバージョン率)はできるだけ大きな値であれば、コンバージョン単価の改善を行えます。
つまり、コンバージョン単価を改善するためには、「クリック単価を下げる」「コンバージョン率を改善する」必要があります。
ここからは、「クリック単価を下げる」「コンバージョン率を改善する」方法についてご紹介いたします。
クリック単価を下げる方法
広告の品質を高める
コンバージョン単価を引き下げる方法の1つ目は、「広告の品質を高める」ということです。
ここからは、広告の品質を高める方法について解説いたします。
検索連動型広告では、広告をどの位置に表示するかを決める数値「広告ランク」という指標があります。
広告ランクが高ければ高いほど検索順位の上位に広告を配信することができるため、クリック率の向上が見込めます。
また、クリック率が向上することでクリック単価の改善も見込むことが可能となります。
広告ランクは以下の式で算出されます。
広告ランク = 品質スコア × CPC(上限クリック単価)+広告表示オプション
広告ランクを上げるために特に注力しておかなければいけない指標が「品質スコア」です。
品質スコアを改善することで、広告ランクの評価を引き上げることができます。
過去の記事で品質スコアの改善方法を解説していますので、「より詳しい内容を知りたい!」という方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
コンバージョン率を改善する方法
LPを改善する
コンバージョン単価を下げる方法3つ目は、「LPを改善する」ということです。
Web広告の遷移先として、広告の遷移先にLPを設置している方が多いと思います。
広告からLPに流入してきたユーザーは、何か課題を感じており、その課題を解決するために検索を行っています。
そのため、ユーザーが感じている課題を解決できると認識できる内容がLPに記載されていることで、購入やお問い合わせというコンバージョンに繋がりやすくなります。
また、LP流入後にコンバージョンしやすいように、フォームやコンバージョンに至るまでの流れの改善を行うことも重要となります。
広告配信データの分析と改善の実施
広告の配信データを定期的に分析し、効率の良いデバイスや年齢層、性別や広告などの分析をすることをおすすめいたします。
データに基づいた改善を行っていくことで、より最適なターゲットへの広告の配信が可能となり、コンバージョン率と獲得単価(CPA)の改善を行うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、コンバージョン単価の概要からコンバージョン単価を下げる方法について詳しくご紹介しました。
コンバージョン単価は、Web広告を運用する上で費用対効果の良し悪しを判断する非常に重要な指標になります。
そのため、コンバージョン単価を下げることが広告の最大の目標でもあります。
今回の記事を参考に、ぜひ、コンバージョン単価の改善を行ってみてくださいね。
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