様々なSNSが存在し、サイトへの流入元が多様化しており、マルチチャネル化が加速しています。
そのため、企業は各SNSを活用し、集客を行う必要があります。

中でも、LINEは日本国内で幅広い年齢層に使用されており、LINE広告を用いた集客はますます重要になっていくでしょう。

本記事では、LINE広告のメリットや課金形態、ターゲティングや配信面などを詳しく解説しています。
ご一読いただきよりLINE広告の理解を深めていただき、効率的な広告の配信を行っていただければ幸いです。

LINEサービス利用者概要

LINEは、無料で電話やビデオ通話、チャットが楽しめるコミュニケーションアプリです。
近年では、LINEアプリ上でショート動画を楽しめるサービスLINE VOOMが使用可能になり、ユーザー間で多様なコミュニケーションが可能になっています。

そのため、LINEは国内で多くのユーザーに利用されています。
国内の月間利用者数は8,600万人にのぼり、日本人口の約68%が使用しています。

また、国内の月間アクティブ率は85%であり、LINEを登録しているだけではなく、日常的に使用しているユーザーが多いコミュニケーションツールであることがわかります。

全国のLINE利用者数の比率
引用元:LINE Business Guide(summary)

そして、SNS利用者中LINEを使用している割合は、83.2%と高い利用率であることがわかります。

LINE利用率
引用元:LINE for Business

このように、LINEは日本で多くのユーザーが使用しているため、LINEを用いた集客は重要であることがわかります。

LINE広告を用いてターゲティングする際の参考のために、年代、性別でLINEのユーザー層をみていきましょう。

年代別

LINEは、メールなどに比べるとカジュアルなコミュニケーションが可能なため、比較的若い年代で広く使用されていると思われるかもしれません。

しかし、年代別でLINEを使用しているユーザーの割合を見てみると、10〜50代までの80%以上がLINEを使用しており、LINEは年齢や性別を問わず使用されていることがわかります。
また、60代でも過半数がLINEを使用しており、LINEは幅広い年齢で使用されていることがわかります。

性別、職業、年齢別の利用率
引用元:LINE Business Guide(summary)

性別

性別別で見ると、女性53%、男性47%となっておりほぼ同数の利用者数となっています。

性別、職業、年齢別の利用率
引用元:LINE Business Guide(summary)

そのため、男性向け、女性向け問わず、どのような商材でもLINEを用いての集客は効果があると言えるでしょう。

LINE広告のメリット

ここからは、LINE広告を利用するメリットについてご紹介いたします。

幅広いユーザーにリーチすることが可能

LINEは、年齢・性別問わず様々なユーザーにリーチすることが可能です。
また、ユーザーのアクティブ率が高いため、他のSNSよりも施策が伝わりやすいと言えるでしょう。

精度の高いターゲティングが可能

LINEはユーザーの性別や年齢、興味関心だけでなく、過去に購買に至ったユーザーと類似したオーディエンスを作成することが可能です。
そのため、精度の高いターゲティングを効率的に行えることはLINE広告を用いるメリットと言えるでしょう。

様々なマーケティング施策を打つことが可能

他のSNSと比べLINEはコミュニケーションに特化しているため、ユーザーとコミュニケーションを取りやすく、良好な関係を築きやすい点が特徴的です。

そのため、「自社のwebサイトの会員登録」「既存顧客に対するCRM」「自社のYouTubeへの誘導」など、様々な目的でマーケティング施策を打つことが可能です。

CRM…「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略で、顧客情報や行動履歴を管理することで顧客との良好な関係の構築や促進を行う

LINE広告の目標一覧

LINE広告を配信する際に、何をゴールとするのかといった目標設定が重要です。

LINEは利用者が幅広く、日常に根付いたコミュニケーションアプリのため、様々なマーケティング施策を打つことが可能です。
自社の目的に合わせたキャンペーンを利用することをおすすめいたします。

キャンペーン名目的
ウェブサイトへのアクセスウェブサイトへのアクセス数の増加
ウェブサイトへのコンバージョンウェブサイトでのコンバージョン数の増加
アプリのインストールアプリのインストール数の増加
アプリのエンゲージメントアプリ利用者のアプリの起動回数の増加
動画の再生動画の再生数の増加
友だち追加LINE公式アカウントの友だちの数の増加
商品フィードから販売ウェブサイトを訪問したりアプリを利用したユーザーが興味を示した商品を広告に表示し、その商品の認知度の向上や購入の促進
引用元:LINE for Business キャンペーン目的別設定ガイド

目標ごとの課金方式

LINE広告の課金方式は3種類あり、それぞれで手動入札か自動入札を設定することが可能です。

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 友だち追加課金

ここからは、それぞれの課金方式についてご紹介いたします。

クリック課金(CPC)

クリック課金は、広告がクリックされた数に応じて課金されます。
そのため、広告が表示されるだけでは費用が発生しないため、クリックを多く獲得したい場合に有効です。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金は、ユーザーが見る画面上で広告が完全表示されると料金が発生し、広告が1000回表示されるごとに費用が発生します。

友だち追加課金

友だち追加課金は、広告を通じて獲得したLINE公式アカウントの友だち数に応じて課金される方式です。
ユーザーが友だち追加したタイミングで課金が発生します。

キャンペーン目的によって課金方式は異なります。
キャンペーン目的と課金方式の対応表は、下記となります。

キャンペーン目的と課金方式の対応表
引用元:LINE for Business 方法と入札価格について

LINE広告友だち追加広告については、下記記事をご参考ください。

LINE広告のターゲティング一覧

LINE広告は大きく分けて、5種類のターゲティングがあります。

  • オーディエンスセグメント配信
  • オーディエンス配信
  • LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
  • 類似配信
  • アプリのエンゲージメント配信

ここからは、それぞれのターゲティングについてご紹介いたします。

オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信では、属性や年齢、興味関心などの切り口で広告主がターゲットを設定することが可能です。

セグメント詳細
属性セグメント配偶者・⼦供・携帯キャリア・推定収⼊を設定して配信することができます。
行動セグメントテレビ視聴頻度・ゲームプレイ・コンバージョンネットワーク利⽤、キャリア・モバイル端末の変更状況、ラグジュアリー商品の購買意欲などを設定して配信することができます。
年齢セグメント14歳以下から65歳以上まで年代ごとに切り分けて配信することができます。
(例)-14歳,15-19歳,20-24歳,25-29歳,30-34歳,35-39歳,40-44歳,45-49歳,50-54歳,55-59歳,60-64歳,65歳-
性別セグメント男性・⼥性の指定配信ができます。
興味関心セグメント18種類のインタレストカテゴリより指定配信ができます。
さらに、⾃動⾞に関しては9種類の⾞種も指定配信ができるようになりました。
(例)ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・番組/⾳楽/教育・学習・資格/⾦融/健康/エンタメ/ショッピング/書籍・マンガ/⾷べ物・飲み物/美容・コスメ/旅⾏/⾃動⾞(軽⾃動⾞/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))
地域セグメント47都道府県別に加え、新しく市区町村の指定配信ができるようになりました。
引用元:LINE Business Guide

オーディエンス配信

オーディエンス配信では、特定のユーザーのデータを利⽤することで、対象のユーザーに広告を配信することが可能です。

例えば、初回に購⼊したユーザーがいた場合、そのユーザーの端末識別IDなどのデータを用いて、再びそのユーザーに対して広告を配信することができます。

オーディエンス配信イメージ
引用元:LINE Business Guide

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信では、運用しているLINEアカウントの友だちやブロック中の友だちに対して広告を配信することが可能です。

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信イメージ
引用元:LINE Business Guide

類似配信

類似配信では、アップロードした顧客情報に類似したユーザーをLINE内で新たに探し、拡張したオーディエンスに配信することが可能です。

類似配信イメージ
引用元:LINE Business Guide

アプリのエンゲージメント配信

アプリのエンゲージメント配信では、アプリをインストール済みながら休眠しているユーザーを対象にして広告を配信することが可能です。

アプリのエンゲージメント配信
引用元:LINE Business Guide

LINE広告の種類(フォーマット)一覧

LINE広告の種類は画像と動画の2種類があります。

広告は、トークリストやLINEニュース、LINE VOOMなど様々な面に配信することができます。
それぞれの配信面で配信できる広告フォーマットが異なりますので、適したフォーマットで広告を作成するようにしてください。

それぞれの配信面で配信できる広告フォーマット
引用元:LINE Business Guide

画像フォーマット

画像は、4種類のフォーマットがあります。

  • カード形式:1200×628
  • スクエア形式:1080×1080
  • カルーセル形式:1080×1080
  • 画像(小):600×400
画像フォーマット
引用元:LINE Business Guide

動画フォーマット

また、動画は3種類のフォーマットがあります。

  • カード形式(16:9)
  • スクエア形式(1:1)
  • バーティカル形式(3:4もしくは9:16)
動画フォーマット
引用元:LINE Business Guide

まとめ

いかがだったでしょうか。
本記事では、LINE広告の概要から、メリットや課金方式、ターゲティングの種類などについて解説しました。

LINEは幅広いユーザーと高いアクティブ率から、集客の媒体として重要な媒体となっています。
まだLINE広告を配信したことがないという方は、本記事を参考に導入されてみられてはいかがでしょうか?

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