Google 広告を運用していてクリック率が思うように向上せず困っている方も多いのではないでしょうか。
その際に、Google 広告の「画像表示オプション」を利用すると、クリック率の向上が期待できます。

そこで、この記事では次のような内容を解説します。

  • 画像表示オプションとは
  • 利用するメリットとデメリット
  • 利用要件や設定方法

画像表示オプションの概要から設定方法まで理解できますので、ぜひ参考にしてみてください。

画像表示オプションとは

画像表示オプションとは、リスティング広告に画像を掲載することができるGoogle 広告のオプションの1つです。

像表示オプション
引用元:Google広告ヘルプ「画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する」

似た機能として動的画像表示オプションがあります。
このオプションもリスティング広告に画像を表示させるものです。

画像表示オプションは広告主側が画像を設定できるのに対して、動的画像表示オプションは広告の遷移先にあるページから画像を選択し、自動的にリスティング広告に画像が反映される仕組みになっています。

そのため、画像表示オプションは動的画像表示オプションと比較して、手間がかかりますが、画像を自由に設定できるメリットがあります。

画像表示オプションを利用するメリット

画像表示オプションを利用するメリットは次の2つです。

  • ユーザーの目を引くことができる
  • 有料検索広告に深みを与えることができる

それぞれのメリットについて、具体的な効果や数値を提示しながら解説していきます。

ユーザーの目を引くことができる

テキストのみの広告と比べ、画像つきの広告は、ユーザの目を引くことが期待できます。
なぜなら、より商材の質感や、雰囲気をビジュアルで示すことができるからです。

そのため、テキストのみの広告よりも、画像表示オプションを用いた広告はクリック率の上昇が期待できます。

事実として、Googleの広告に関する記事によると、スマホのリスティング広告に画像付きオプションを利用したことで、クリック率が平均10%上昇することが明らかになっています。

参考:Google広告ポリシーヘルプ「画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する」

有料検索広告に深みを与えることができる

単なるテキスト広告だと、広告の内容が端的に伝わりにくいため検索した人は中身も見ずに広告をスキップしてしまう可能性が高いでしょう。

しかし、画像を配置することで、有料検索広告に深みを与え、検索した人が広告からより多くの情報を得ることができます。

例えば、フードデリバリーと検索した際に、「何種類もの豊富なメニューを配達します」という文章のみの広告と、美味しそうな食事が並んだ画像がついた広告のどちらがクリックされやすいでしょうか?

後者の方が、より直感的にデリバリーサービスの内容を把握でき、検索した人がその画像に魅力を感じられることが期待できます。

そのため、画像つきのリスティング広告は、テキストのみの広告より深みを与えることができ、検索した人もクリックしやすくなると言えます。

画像表示オプションを利用するデメリット

画像表示オプションをつけたリスティング広告は、広告の設定に手間がかかってしまうデメリットが存在します。

手間がかかる

テキストのみの広告と比べ、画像表示オプションを利用するには手間がかかります。

なぜなら、広告アカウントの要件や、広告に使用する画像の細かな規定をクリアする必要があるからです。

そのため、画像つきの広告はテキストのみの広告よりクリック率を上昇させるメリットがありますが、費用対効果を考えると利用するほうが良いでしょう。

ここからは、画像表示オプションを利用するにあたって満たす必要がある要件について解説していきます。

  • 画像表示オプションのフォーマット要件
  • 画像表示オプションの利用要件

画像表示オプションのフォーマット要件

画像付きの広告を運用する際に利用できる画像は、次のような仕様でなければなりません。

ファイル形式PNG、JPG、静止GIF
アスペクト比スクエア(1×1)、横向き(1.91×1)
ファイルサイズ上限5,120 KB
画像解像度スクエア(1×1)
最小ピクセル数:300×300
推奨ピクセル数:1200×1200
横向き(1.91×1)
最小ピクセル数: 600×314        推奨ピクセル数:1200×628
推奨される画像のセーフエリア重要なコンテンツは画像の中央 80% の範囲内に配置
参考:Google広告ポリシーヘルプ「画像表示オプションのフォーマット要件」

また、以下のような画像は禁止されているので注意しましょう。

メーカーのロゴがはっきり映っている画像

下記の画像のようにテキストのみを強調する画像や、写真にテキストやイラストを重ねたオーバーレイの画像は載せることができません。

画像表示オプション:下記の画像のようにテキストのみを強調する画像や、写真にテキストやイラストを重ねたオーバーレイの画像は載せることができません。
引用元:Google広告ヘルプ「画像表示オプションの要件」

空白が多い画像

空白が多いとどのような商品か認識できないため、空白を減らし、見てほしい写真を中央に配置する工夫が必要です。

画像表示オプション:空白が多いとどのような商品か認識できないため、空白を減らし、見てほしい写真を中央に配置する工夫が必要です。

・コラージュや結合が行われた画像(卒業アルバムなど自然なコラージュは可)

撮影後の編集でコラージュされたものは不可となります。

画像表示オプション:撮影後の編集でコラージュされたものは不可となります。

内容がわかりづらい、あいまいな画像

ぼやけた画像は、内容がわかりづらいので掲載できません。

画像表示オプション:ぼやけた画像は、内容がわかりづらいので掲載できません。

変形やゆがみのある乱れた画像

変形やゆがみがある画像も、内容が認識しにくい場合があるので掲載できません。

画像表示オプション:変形やゆがみがある画像も、内容が認識しにくい場合があるので掲載できません。

ヌードや性的なコンテンツ(水着の場合はマネキンが着ればOK)

下記の画像のように、人のヌードが映る可能性のある場合はマネキンに商品を着せるなど工夫が必要です。

画像表示オプション:下記の画像のように、人のヌードが映る可能性のある場合はマネキンに商品を着せるなど工夫が必要です。

細かい部分もありますが、画像付きの広告を運用するための要件を1つ1つ確認して、効率よく顧客を取り入れていくことが大切です。

画像表示オプションの利用要件

画像表示オプションの利用には次のような条件があります。(Google 広告ヘルプから引用)

  • アカウントの開設から 90 日以上が経過している。
  • アカウントにこれまでポリシーを遵守してきた実績がある。
  • アカウントに有効なキャンペーンがある。
  • アカウントに運用中の文章広告があり、検索キャンペーンで過去 28 日以上にわたって費用が発生している。
  • アカウントのカテゴリまたはサブカテゴリが画像表示オプションの対象である。デリケートなカテゴリまたはサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、アルコール、ギャンブル、ヘルスケア)は画像表示オプションの対象外です。

つまり、アカウントがGoogleポリシーを順守して3カ月以上運用されており、広告の運用で28日以上にわたって利益を発生させているということが利用条件です。

まだ、Google広告を利用し始めて3カ月経っていない、Googleの規約に違反した経験があるなど、利用条件を満たしていない場合は、しっかりと条件を満たし、効果的な広告が運用できるよう努めましょう。

画像表示オプションの設定

ここからは、画像表示オプションの設定方法についてご紹介いたします。

Google 広告にログイン

Google 広告にログイン

[広告と広告表示オプション]>[広告表示オプション]とクリック

[広告と広告表示オプション]>[広告表示オプション]とクリック

広告表示オプションの追加

青い+ボタンをクリック

広告表示オプションの追加

[画像表示オプション]を選択します。

[画像表示オプション]を選択します。

画像表示オプションを追加する広告やキャンペーンを[追加先]のメニューから選択し、画像をアップロードします。

画像表示オプションを追加する広告やキャンペーンを[追加先]のメニューから選択し、画像をアップロードします。

画像表示オプションを追加する画面に戻ったら、[保存]をクリックしてください。
設定自体は簡単にできますので、利用要件を満たすことが重要です。

まとめ

画像表示オプションは、テキストのみの広告と比べクリック率の向上が期待できます。
また、別途費用が掛かるといったコストも考慮しなくて良いため、導入も行いやすい機能です。

リスティング広告の運用でクリック率が改善できず悩んている方は、画像表示オプションの導入を検討してみてください。

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