検索連動型広告に加えて様々な情報を広告に掲載することができる、Google 広告表示オプション。

この記事では、これから運用を始める方へ、広告表示オプションの特徴や種類、設定や確認方法をご紹介していきます。

Google 広告の表示オプションとは

広告表示オプションとは、広告文だけでは表示しきれない、ユーザーの「欲しい情報」を広告文に追加して表示させることのできる機能です。

例えば、実際にお店を訪れたいユーザーには住所や電話番号の情報が必要とされ、価格をすぐに確認したいユーザーには金額の表示の情報が必要とされます。広告文だけでは文字制限もあるため、すべてを表示しきることは難しいですが、広告表示オプションを使えばユーザーの「欲しい情報」を表示することができます。

広告表示オプションを追加することにより、よりユーザーのニーズにマッチした広告を作ることができ、自社の商品やサービスを選んでもらいやすくなります。

また、費用に関しても、広告表示オプションは表示するだけでは料金はかかりません。
1回の表示広告でカウントされるクリックは2回までで、それを超えても追加で料金が発生することはありません。

Google 広告の表示オプションの特徴とは

豊富な種類の表示オプションがある

フォーマットには、通話ボタン、住所情報、ウェブサイトの特定の箇所へのリンク、追加のテキストなど、全部で下記の通り12種類あります。
設定次第でサービスに合った、ユーザーの求めている情報を表示することができます。

  1. サイトリンクオプション
  2. 画像表示オプション
  3. コールアウト表示オプション
  4. 電話番号表示オプション
  5. アプリリンク表示オプション
  6. 住所表示オプション
  7. 価格表示オプション
  8. 構造化スニペットオプション
  9. 販売評価広告表示オプション
  10. リードフォーム表示オプション
  11. プロモーション表示オプション
  12. アフィリエイト住所表示オプション

自動表示オプションと手動表示オプションの2種類

Google 広告表示オプションには自動と手動の2種類あります。

自動表示オプションは名前の通り、設定をオンにすると、管理画面で設定をしなくても自動で表示することができるオプション、手動オプションは自身で管理画面上で設定を行う広告表示オプションです。

自動の表示オプションは既に手動の広告表示オプションが有効になっているキャンペーンや広告グループでも利用が可能です。

ビジネスに適合する手動の広告表示オプションは、可能な限り利用することが推奨されています。

自動表示オプション

自動表示オプションは下記の通り5種類あります。

  1. 動的サイトリンク表示オプション
  2. 動的構造化スニペット表示オプション
  3. 住所表示オプション(自動)とアフィリエイト住所表示オプション
  4. 販売者評価表示オプション
  5. 動的コールアウト表示オプション

自動の広告表示オプションは、Google広告が掲載結果の向上に繋がると予測すると、自動的に追加される仕組みとなっています。

設定などを行わず、工数をかけることなく広告ランクを高めることを期待できるという利点があります。

しかし、動的に表示されるため事前に確認することができず、広告配信したくない商品や意図していないサービスのページが広告表示オプションとして配信されるなどの可能性もあります。

手動表示オプション

手動の広告表示オプションは自身で設定をする必要がありますが、設定できる種類は自動機能よりも豊富にあり、事前に確認をして表示設定を行うことができるので広告配信したくない商品や意図していないサービスの表示はされることはありません。

Google広告の表示オプションの種類

ここからは、Googleの広告表示オプションの種類についてご紹介していきます。

サイトリンクオプション

サイトリンクオプションとは、通常の広告にプラスしてリンクと説明文を設定できる機能です。
使用できる最大文字数は、半角25文字、全角12文字となっています。

通常の広告の下部に反映されるため、広告面積が拡大し情報量が増えることで、クリック率の上昇が期待できます。

パソコンでは最大6個、モバイルでは最大8個表示されます。

サイトリンクオプション

画像表示オプション

画像表示オプションとは、テキスト広告と画像を一緒に表示させる機能です。

検索ユーザーに対し、視覚的なアピールが可能となり、ビジュアル面での訴求が可能となります。

画像表示オプション

キーワードと関連性が高い多様な高品質の画像を、最大20枚までアップロードすることができます。
入稿できる画像サイズは、下記サイズとなります。

アスペクト比必須最小ピクセル数推奨ピクセル数
スクエア(1×1)必須300×3001,200×1,200
横向き(1.91×1)任意(推奨)600×3141,200×628
引用元:画像表示オプションについて

コールアウト表示オプション

コールアウト表示オプションとは、広告の説明文の次にテキストを追加できる機能です。
使用できる最大文字数は、半角25文字、全角12文字となっています。

サービスの独自の強みやアピールポイントを短い文章で伝えることが可能になり、最大10個まで設定が可能です。

コールアウト表示オプション

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションとは、電話番号を表示できる機能です。
電話に応対できる時間帯にのみ、電話番号が表示されるように設定することが可能です。

スマートフォンで広告が表示された場合は、タップできる電話番号ボタンを設置することができます。(パソコンでの表示は電話番号のみ)
これにより、検索ユーザーが直接電話をすることが可能となり、CV(問い合わせ)獲得が期待できます。

電話番号表示オプション

アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプションとは、アプリへのリンク表示ができる機能です。
1つの広告内で、ウェブサイトとアプリの両方のアクセスを可能にし、CV獲得が期待できます。

アプリリンク表示オプション

設定に要する条件は、下記URLからご確認いただけます。

Google広告 ヘルプ アプリリンク表示オプションについて

住所表示オプション

住所表示オプションとは、広告に店舗の住所を表示できる機能です。

広告内にだけではなくGoogleマップ上でも表示することができ、ユーザーが店舗へのルートを調べる手間が省けるほか、来店率の向上が期待できます。

設定にはGoogleマイビジネスへの登録が必要となります。

住所表示オプション

価格表示オプション

価格表示オプションとは、商品やオプションの価格や特徴を表示できる機能です。

1つの価格表示オプションにつき、最大8個までの設定が可能です。
ユーザーが価格メニューの商品をクリックした際には、該当の商品ページに直接誘導することが可能となり、CV獲得が期待できます。

格表示オプション

設定に要する条件は、こちらからご確認いただけます。
Google広告 ヘルプ アプリリンク表示オプションについて

構造化スニペットオプション

構造化スニペットオプションとは、商品やサービスの要素や詳細を伝えるヘッダーに沿った内容を追加することができる機能です。

商品やサービスカテゴリー(ヘッダーリスト)を選択し、その項目の補足情報を設定することができます。

●商品やサービスカテゴリー一覧(ヘッダー一覧)

おすすめのホテルコースサービス
スタイルタイプブランド
モデル学位プログラム周辺地域
設備到着地番組
保険の保証
引用元:構造化スニペット表示オプションについて

サービスのラインナップや要素を端的に紹介することができ、広告の関連性とクリック率の上昇が期待できます。

構造化スニペットオプション

販売者評価広告表示オプション

販売者評価広告表示オプションとは、ユーザーからの評価を広告に表示することができる機能です。

自動表示オプションの設定の1つで、手動で設定することはできません。
一定条件を満たす広告のみで表示される機能です。

また、販売者評価表示オプションをクリックしても料金は発生せず、広告自体のクリックにのみ通常通りの料金が発生します。

販売者評価広告表示オプション
引用元:販売者評価の広告表示オプションについて

リードフォーム表示オプション

リードフォーム表示オプションとは、広告から直接問い合わせや申し込みができる機能です。

見込み客からの直接の問い合わせや申し込みが期待できます。
1つのキャンペーンに対して設定は1件のみとなります。
また、送信された情報のダウンロード期間は30日間のみとなっています。

リードフォーム表示オプション

設定に要する条件は、こちらからご確認いただけます。
Google広告 ヘルプ リードフォーム アセットについて

プロモーション表示オプション

プロモーション表示オプションとは、商品やサービスのセールの期間やイベントなどの情報を表示できる機能です。

特設ページやセールページ(任意のリンク先)への直接誘導も可能となります。

プロモーション表示オプション

アフィリエイト住所表示オプション

アフィリエイト住所表示オプションとは、一部の国に拠点を置いている小売りチェーンと自動車ディーラーでのみ使用できる機能です。

スマートフォンの検索ユーザーについては、広告をタップすると店舗までのルートも確認が可能になります。

アフィリエイト住所表示オプション

Google 広告の表示オプションのメリット・デメリット

ここからは、表示広告オプションのメリット、デメリットについてご紹介します。

メリット

クリック率(CTR)の上昇

広告表示オプションを設定することで、広告の情報量が増え、検索された際に画面の割合を
きく占めることができ、ユーザーからの視認性が高まることで、クリック率(CTR)の向上・改善が見込めます。

コンバージョン率(CVR)の上昇

広告文だけでは表示しきれない情報を表示させることで、直接ユーザーへ行動(CVや電話問い合わせ等)を促すことができ、クリック率(CTR)とコンバージョン率(CVR)の向上・改善も期待できます。

掲載順位の向上

Google広告では、記事に応じたランクがあります。
ランクの大きさに応じて、広告の掲載の順位が上がります。

この広告ランクを向上させる項目の1つとして広告表示オプションがあるため、広告表示オプションを設定することによって、広告ランクの向上=掲載順位の向上が期待できます。

デメリット

二重課金の可能性

ユーザーが「広告見出し」をクリックした後、「広告表示オプション」を再度クリックした際に広告費用が2回発生することになり、その分の費用が発生するという仕組みです。

二重に費用が発生する、というと聞こえが悪くなりがちですが、考え方によっては2回訴求できるという点ではデメリットとは言い切れない部分もあるかと考えます。

LPを見ずに離脱する可能性

この場合は、「広告表示オプションはクリックしたが、広告本体はクリックしなかった」という場合に起こりえる、商品LPを見ないで離脱してしまう場合です。

こちらも離脱してしまうという点ではデメリットに捉えてしまう部分もあります。
しかし、「コールアウト表示オプション」、「構造化スニペット表示オプション」の表示オプションを使用し、キャッチフレーズやヘッダーの要素で訴求することにより、LPページからの離脱の解決策の1つとして使用することも可能です。

広告表示オプションを設定したからと言って必ずしも表示されるわけではない

広告ランクが一定以上の値でなければ、広告表示オプションは表示されないようになっています。

そのため、広告表示オプションを表示させるためにも、入札単価の引き上げや広告品質の改善が必要となります。

表示オプションの設定方法・削除方法

ここからは、広告表示オプションの設定方法と削除方法についてご紹介していきます。

設定方法

①広告表示オプションメニューをタップ
②青い「+」ボタンから作成したい表示広告オプションを選択して作成

広告表示オプションの設定

削除方法

作成した表示オプション画面へ移動後、下記方法より削除をすることができます。
1.削除したい表示オプションにチェックをつける
2.チェックをつけると上部に表示される青いメニュー内から「削除」を選択

広告hy時オプションの削除

広告表示オプションの成果の確認方法

広告表示オプション成果は、広告表示オプションのページより確認することができます。
確認方法は、「SUMMARY」表記と「TABLE」表記の2種類があります。

SUMMARY表記

SUMMARY表記では、広告表示オプションの種類ごとの成果がカード形式で一覧表示され 、各指標の確認が可能です。

SUMMARY表記

TABLE表記

TABLE表記では、設定した一覧の表示広告オプションが表形式で表示され、各指標の確認が可能です。

TABLE表記

まとめ

Google 広告の表示オプションにはメリットが多く、今すぐ実践・導入していただけるものがあるかと思います。

また、Googleの調査によると、案件や条件等その他要因によっても異なるので、必ず成果が出る保証があるわけではありませんが、新しい広告表示オプションを導入することで、クリック率が平均して向上している、との成果の報告も出ているようです。
この機会にぜひ設定してみてはいかがでしょうか。

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