前回は、データ抽出の基本となるSQLの「SELECT文」についてご紹介いたしました。
SELECT文だけでもデータの抽出は可能です。
今回は、データの追加や削除という、データの加工についてのSQL文「INSERT文」「UPDATE文」「DELETE文」のご紹介を行っていきます。
データを削除・追加するSQL文
今回は、下記で太字になっている「INSERT文」「UPDATE文」「DELETE文」についてご紹介いたします。
INSERT文 → データを追加する命令
UPDATE文 → データを追加する命令
DELETE文 → データを削除する命令
練習用テーブル
前回使用したテーブルを使用し、今回も例題をご紹介していきます。
ある会社の従業員のデータとなっており、テーブル名は「Employee_list」です。
●従業員名簿(Employee_list)
社員名 , name | 住所 , area | 性別 , gender | 年齢 , age | 交通費 , expenses |
山田 | 大阪 | 男 | 45 | 1,360 |
前田 | 京都 | 男 | 26 | 1,820 |
大林 | 兵庫 | 男 | 35 | 1,480 |
中村 | 奈良 | 女 | 32 | 1,640 |
佐々木 | 大阪 | 女 | 56 | 720 |
小松 | 大阪 | 男 | 28 | 900 |
長崎 | 滋賀 | 男 | 48 | 2,680 |
INSERT文/新規追加
データを新規に追加する命令文は、「INSERT」を使用します。
「追加する列名を記載する命令分」と「追加する列名を記載しない命令文」の2種類があります。
それぞれ、ご紹介していきます。
追加する列名を記載するINSERT文
値には、列と同じ位置に値を記述、値がない場合には、NULLと記載します。
●命令文
INSERT INTO Employee_list.Employee_list(name,area,gender,age,expenses) VALUES(‘山本’,’兵庫’,’男’,36,1720);
●実行結果

BigQueryのデータを確認してみます。
きちんと追加されていますね!

追加する列名を記載しないINSERT文
テーブルの列名の位置に対応してvaluesの値を指定、全てのテーブルの列名を記述する必要はありません。
●命令文
INSERT INTO Employee_list.Employee_list VALUES(‘大塚’,’大阪’,’女’,24,890);
●実行結果
BigQueryのデータを確認してみます。
きちんと追加されていますね!

BigQueryのデータを確認してみます。
こちらも、きちんと追加されていますね!

UPDATE文/更新
「UPDATE文」は、今あるデータの更新を行う際に使用する命令文です。
※set句に更新する列名と値を記述、更新列が複数ある場合はカンマ区切り。
●命令文
UPDATE Employee_list.Employee_list SET area = ‘和歌山’, expenses = ‘2220’
WHERE name = 山田;
●実行結果

BigQueryのデータを確認してみます。

更新前のデータと比較してみます。
きちんと更新されていますよね!

DELETE文/削除
今あるデータを削除する命令文は、「DELETE」を使用します。
この命令文は、条件の指定を行わなければ全てのデータが削除されてしまいますので、注意が必要です!
※条件に合致した行を削除、WHERE句で条件の指定がない場合は全行削除。
●命令文
DELETE FROM Employee_list.Employee_list WHERE name=’小松’;
●実行結果

BigQueryのデータを確認してみます。

更新前のデータと比較してみます。
きちんと削除されていますよね!

まとめ
今回は、データの「新規追加」「更新」「削除」をするためのSQLの命令文をご紹介いたしました。
前回と今回でご紹介したSQLの4つの基本命令文を利用することで、顧客データを総合的に分析行うことが可能です。
ぜひ、ビジネスデータの分析を行い、ビジネスの成長を加速させていってくださいね!
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