前回は、データ抽出の基本となるSQLの「SELECT文」についてご紹介いたしました。
SELECT文だけでもデータの抽出は可能です。

今回は、データの追加や削除という、データの加工についてのSQL文「INSERT文」「UPDATE文」「DELETE文」のご紹介を行っていきます。

データを削除・追加するSQL文

今回は、下記で太字になっている「INSERT文」「UPDATE文」「DELETE文」についてご紹介いたします。

SELECT文 → データを取得する命令
INSERT文 → データを追加する命令
UPDATE文 → データを追加する命令
DELETE文 → データを削除する命令

練習用テーブル

前回使用したテーブルを使用し、今回も例題をご紹介していきます。

ある会社の従業員のデータとなっており、テーブル名は「Employee_list」です。

●従業員名簿(Employee_list)

社員名 , name住所 , area性別 , gender年齢 , age交通費 , expenses
山田大阪451,360
前田京都261,820
大林兵庫351,480
中村奈良321,640
佐々木大阪56720
小松大阪28900
長崎滋賀482,680

INSERT文/新規追加

データを新規に追加する命令文は、「INSERT」を使用します。
「追加する列名を記載する命令分」と「追加する列名を記載しない命令文」の2種類があります。
それぞれ、ご紹介していきます。

追加する列名を記載するINSERT文

値には、列と同じ位置に値を記述、値がない場合には、NULLと記載します。

INSERT INTO テーブル名 (列名1,列名2) VALUES (‘値1′,’値2’);

例題1:
「練習用テーブル/従業員名簿」に下記の従業員のデータを追加。
社員名:山本、住所:兵庫、性別:男、年齢:36、交通費:1,720

●命令文
INSERT INTO Employee_list.Employee_list(name,area,gender,age,expenses) VALUES(‘山本’,’兵庫’,’男’,36,1720);

●実行結果

BigQueryのデータを確認してみます。
きちんと追加されていますね!

追加する列名を記載しないINSERT文

テーブルの列名の位置に対応してvaluesの値を指定、全てのテーブルの列名を記述する必要はありません。

INSERT INTO テーブル名 VALUES (‘値1′,’値2’);

例題2:
「練習用テーブル/従業員名簿」に下記の従業員のデータを追加。
社員名:大塚、住所:大阪、性別:女、年齢:24、交通費:890

●命令文
INSERT INTO Employee_list.Employee_list VALUES(‘大塚’,’大阪’,’女’,24,890);

●実行結果

BigQueryのデータを確認してみます。
きちんと追加されていますね!

追加する列名を記載しないINSERT文

BigQueryのデータを確認してみます。
こちらも、きちんと追加されていますね!

追加する列名を記載しないINSERT文

UPDATE文/更新

「UPDATE文」は、今あるデータの更新を行う際に使用する命令文です。

UPDATE テーブル名 SET 列名1 = 値1 [,列名2 = 値2] WHERE (条件);
※set句に更新する列名と値を記述、更新列が複数ある場合はカンマ区切り。

例題3:
「練習用テーブル/従業員名簿」の山田さんの住所を大阪から和歌山に変更、交通費を1,820円から2,220円に変更

●命令文
UPDATE Employee_list.Employee_list SET area = ‘和歌山’, expenses = ‘2220’
WHERE name = 山田;

●実行結果

UPDATE文/更新

BigQueryのデータを確認してみます。

UPDATE文/更新

更新前のデータと比較してみます。
きちんと更新されていますよね!

UPDATE文/更新

DELETE文/削除

今あるデータを削除する命令文は、「DELETE」を使用します。
この命令文は、条件の指定を行わなければ全てのデータが削除されてしまいますので、注意が必要です!

DELETE FROM テーブル名 WHERE (条件);
※条件に合致した行を削除、WHERE句で条件の指定がない場合は全行削除。

例題4:
「練習用テーブル/従業員名簿」の小松さんのデータの削除の実施。

●命令文
DELETE FROM Employee_list.Employee_list WHERE name=’小松’;

●実行結果

DELETE文/削除

BigQueryのデータを確認してみます。

DELETE文/削除

更新前のデータと比較してみます。
きちんと削除されていますよね!

DELETE文/削除

まとめ

今回は、データの「新規追加」「更新」「削除」をするためのSQLの命令文をご紹介いたしました。

前回と今回でご紹介したSQLの4つの基本命令文を利用することで、顧客データを総合的に分析行うことが可能です。
ぜひ、ビジネスデータの分析を行い、ビジネスの成長を加速させていってくださいね!

ウェブ広告をはじめ、ウェブマーケティングに関する不安や疑問を無料でスッキリ解決しませんか?

当社では、事業会社様向けにデジタルマーケティングについてのお悩み、貴社の課題に
対して専任のコンサルタントによる無料の個別相談会を毎週金曜に定期開催しております。

運用型広告に関するお悩みごとだけでなく、マーケティングから技術的なことまでお気軽にご相談ください。