BIツールという言葉は聞いたことがあっても、言葉だけではどのようなものかイメージし辛いのではないかと思います。
本記事では、BIツールとは?使用するメリットは?などをご紹介します。
BI(ビジネス インテリジェンス)ツールとは
BI(ビジネス インテリジェンス)ツールは、企業で収集し統合した各データの分析、可視化などを行い、組織がデータに基づいて意思決定を行えるように支援するツールのことです。
BIツールの重要性
BIという言葉は耳にするけれど、BIツールを導入したほうが良いのか悩む方も多いと思います。
BIツールはなぜ重要なのでしょうか?
それは、データに関する様々な問題を解消してくれ、意思決定を迅速に行えるようにしてくれるためです。
以下のような問題を感じたことはございませんでしょうか?
データが社内でバラバラに管理されている
データが社内で点在していると、部門を横断した意思決定が必要な場合にデータの分析に時間が掛かってしまう。
データ分析が属人化してしまっている
データ分析業務が特定の人に属人化してしまっており、その人が忙しい場合に分析が進まないといった状況になってしまう。
レポート作成に時間が掛かってしまう
レポート作成に時間が掛かってしまい、意思決定などのより重要な業務に割ける時間が少なくなってしまう。
意思決定に時間が掛かってしまう
意思決定に必要な重要指標を素早く確認したいが、データを即座に分かりやすく確認できる状態になっていないため、意思決定およびその後の行動に時間が掛かってしまう。
BIツールを活用することでこうした問題を解決し、意思決定に必要なデータを素早く、分かりやすく確認できるようになります。
その結果、次の施策の決定などの重要な判断を迅速に行えるようになります。
BIツールとExcelレポートの違いは?
BIツールの概要をご説明しましたが、広く普及しているExcelのレポートと何が違うのかご紹介します。
大容量データの処理
Excelの場合、大容量データを処理すると時間がかかります。
BIツールは大容量データを高速に処理できます。
対応データソースの種類
Excelは対応しているデータ形式がExcel形式やcsvなどに限られています。BIツールはcsvはもとより、MAツールや、広告プラットフォーム、BigQueryなどの大規模なデータを扱えるデータウェアハウスのデータソースと直接連携することができます。
データのリアルタイム性
Excelはデータに更新があると都度対応しなければならず、それまでは以前のデータが表示されます。
BIツールは元のデータに更新があっても、その更新が即座に反映されます。
レポート共有の簡便性
Excelは作成したレポートをメールで送付したりフォルダに入れるなどの必要があります。
BIツールではレポートのURLを共有するといった方法で社内外の人と最新のレポートを共有できます。
BA(ビジネス アナリティクス)ツールとは違うの?
近年、BIツールだけでなく、BA(ビジネス アナリティクス)ツールというものも増えてきています。
BIツールとの違いは何でしょうか?
BAツールとは?
BA(ビジネス アナリティクス)ツールは、データを基に将来の予測まで行い、次の施策を提案するなど意思決定する内容まで支援するツールです。
BIツールとBAツールの違い
BIツールとBAツールの違いは、将来を予測し次の施策の立案まで行うかどうか、です。
BIツールは過去、現在の分析、把握に力を発揮します。
BAツールはそれに加えて将来を予測して次の施策の提案まで行ってくれます。
BIツールは現状を把握し次のアクションを考えて意思決定することを支援してくれるのに対し、BAツールは次のアクションを提案してくれるので、最終的に施策を実施するかの意思決定を促します。
BIツールのメリット
ここからはBIツールを活用することで、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
大容量データの処理をスピーディーに行える
Excelでは扱えなかったり、処理が遅くなるようなサイズの大きいデータを高速に処理することが可能です。
データ分析に取り組みやすくなる
データの処理や可視化のための操作を高度な専門性がなくとも行えるため、データ分析の取り組むハードルが下がります。
レポート作成時間の短縮
表やグラフの作成は指標を選んでドラッグするだけ、というように簡単にレポートを作成することが可能なため、レポート作成時間を削減できます。
また、一度作成したレポートを継続して使用することで毎月同じレポートを作成するといった手間も省けます。
最新データの自動反映
データベースと接続することで、元のデータベースの更新が自動で反映されるので、最新のデータを確認できます。
意思決定の迅速化
データ分析やレポート作成時間の短縮により、どのような施策を実施するかといった意思決定を迅速に行うことができます。
また、最新データの反映により、施策の実施から結果の確認、次の施策の立案、実施というサイクルを早く回すことも可能になります。
BIツールの活用例
BIツールにはTableauやDOMO、Looker Studio(旧:Googleデータポータル)など様々なものがありますが、どのように活用できるのかイメージしづらい場合もあると思います。
参考に、Googleが提供しているLooker Studio(旧:Googleデータポータル)を活用したダッシュボードの例をご紹介します。
ダッシュボードは以下のように活用できます。
- 経営層から担当者まで、各部門ごとのKPIの粒度に合わせてデータを見やすくする
- 最新の数値を反映し、施策の進捗確認や次の施策に向けた分析を素早く行う
- レポート作成の手間を削減する
まとめ
大量のデータを気軽に扱えるようになり、施策のサイクルも早く回すことが重要になっている昨今、BIツールのように大量のデータを高速で処理でき、迅速な意思決定ができるよう整えるツールは非常に役立つものであると考えます。
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