Yahoo!検索広告において、自動入札タイプの追加と設定条件の変更が完了したと、2021年4月8日にリリースされました。
今回は、自動入札タイプの追加と設定条件の変更についてご紹介いたします。
概要
自動入札タイプに「ページ最上部掲載」の追加と、「広告費用対効果の目標値」の設定条件の変更を実施
自動入札タイプの種類
現在、Yahoo!広告の入札方法には、手動入札(個別クリック単価)と自動入札の2種類があります。
今回、自動入札の設定に「ページ最上部掲載」のタイプが追加となりました。
また、「広告費用対効果の目標値」の設定条件も変更となりました。
クリック数の最大化 | サイトアクセスを増やしたい | 予算内でクリック数を最大化するよう入札単価を自動調整 |
コンバージョン数の最大化 | 予算を最大限に使ってコンバージョンを増やしたい | 予算内でコンバージョン数を最大化するよう入札単価を自動調整 |
拡張クリック単価 | コンバージョン(広告経由の購入や登録、資料請求等)の件数を増やしたい | クリックがコンバージョンにつながる可能性に基づき、手動で設定した入札価格を基準とし、コンバージョン数が最大化するように入札単価を自動調整 |
コンバージョン単価の目標値 | コンバージョン単価を一定に保ちつつ、コンバージョン数は増やしたい | 目標とするコンバージョン単価でコンバージョンを最大限に獲得するように入札価格を自動調整 |
広告費用対効果の目標値 | コンバージョンごとに異なる価値を加味しながら、目標とする広告費用帯効果を達成する | 目標とする平均広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョン価値を獲得するように入札単価を自動調整 |
ページ最上部掲載 | 認知度を上げたい | 目標とする割合で検索結果のページ最上部(もしくは上部、任意の位置)に広告が表示されるよう入札価格を自動調整 |
引用元: Yahoo!公式資料:自動入札タイプページ最上部掲載について
自動入札タイプ「ページ最上部掲載」の追加
自動入札タイプに、新規に「ページ最上部掲載」が追加となります。
この入札タイプでは、目標とする割合で検索結果のページ最上部に広告が表示されるように、自動的に入札価格を調整するというものです。
画像引用元: Yahoo!公式資料:自動入札タイプページ最上部掲載について
また、ページ最上部以外に「ページ上部」「任意の位置」でも、指定が可能ということです。
検索結果画面に表示される検索広告の中で一番上に表示
<ページ上部>
検索結果ページのオーガニック検索の検索結果より上にある広告掲載枠のいずれかに掲載
<任意の位置>
検索結果ページの広告掲載枠のいずれかに掲載
ページ最上部掲載のメリット
ページ最上部への掲載のメリットは以下となります。
1.運用工数の削減
個別に入札単価を管理する必要がなく、手動入札や拡張クリック単価と比べ運用の工数が削減可能
2.ブランドワードワードなどのキーワードの認知度の向上
常に一定以上の割合で広告を掲載したいブランドワードや商品などのキーワードを含むキャンペーンで利用することで認知度の向上が期待できる
また、獲得を見込める注力キーワードをページ最上部に掲載することで、競争が激しく掲載されにくい状況でも、確実な訴求が期待できる
3.目的や予算に応じた広告運用が可能
掲載される割合の目標設定や入札単価の上限設定が可能なため、目的や予算に応じた利用が可能
自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」の設定条件の変更
自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」を設定するには、下記の4つの条件を満たす必要があります。
「広告費用対効果の目標値」設定条件
1.キャンペーンの入札方法が「個別クリック単価」「個別クリック単価(拡張クリック単価)」のいずれか
2.キャンペーンの配信設定がオンになっている
3.(アプリダウンロードキャンペーンの場合)OSの設定がAndroidになっている
4.設定するキャンペーンにおいて、過去30日間にコンバージョン数が15件以上発生
引用元: 自動入札タイプ別の設定条件について
自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」の設定条件の変更内容
今までは、自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」を設定するためには、設定するキャンペーンにおいて、過去30日間にコンバージョン数が15件以上発生していなければエラーが発生しキャンペーンを設定することができませんでした。
しかし、今回の仕様変更により、コンバージョン数に関する条件を満たしていなくとも、キャンペーンの設定が可能となります。
(変更前)
設定条件を全て満たしていないと、キャンペーン設定時にエラーが出て設定完了できない。(変更後)
設定条件のうち、コンバージョン数に関する条件を満たしていなくても、その他の条件をクリアしていればキャンペーン設定は保存可能。ただし、入札方法は「手動入札:個別クリック単価」が設定される。引用元: 【検索広告】自動入札タイプの追加など機能改善のお知らせ
引用元: 【検索広告】自動入札タイプの追加など機能改善のお知らせ
「広告費用対効果の目標値」の設定画面
コンバージョン数に関する条件を満たしていなくても自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」を設定することは可能ですが、条件を満たしていない場合は、入札方法が「手動入札:個別クリック単価」に変更され、自動入札は行われません。
自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」の設定条件変更のメリット
キャンペーンを開始後、コンバージョンデータが蓄積後「広告費用対効果の目標値」に変更を行う際、自動で入札タイプを変更してくれるため設定の変更漏れを防ぐことができます。
適用日
リリース済み ※2021年4月7日(水)
対象商品
Yahoo!広告 検索広告
まとめ
広告を配信する商品の目標に沿って入札タイプを見極め設定を行うことで、広告効果の最大化を目指していきましょう。
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