楽天市場には、毎月固定のポイント施策から年に数回の大型セールまで、年間を通じてさまざまな販促イベントがあります。「イベントが多すぎて何から手をつければいいか分からない」「どのイベントに注力すればいいか判断できない」という店舗担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、楽天市場の年間販促スケジュールを固定施策・大型施策・条件付き施策に整理し、各イベントの詳細・店舗側の準備項目・タイムライン付きToDoまでまとめて解説します。楽天での販売経験がある方はもちろん、これから本格的に楽天販促に取り組む方にも活用いただける内容です。

本資料は2026年4月10日時点で公開確認できた情報をもとに整理しています。日程・条件は年により変動しますので、必ず楽天市場の公式発表・店舗運営Naviをご確認ください。

まず押さえるべき結論

楽天市場の販促設計は、「毎月固定のポイント施策」+「大型の買いまわり/SALE」+「不定期・条件付きイベント」を重ねる構造が基本です。

  • 毎月固定で必ず押さえるべき軸は、ワンダフルデー(毎月1日)5と0のつく日18日のご愛顧感謝デー
  • 大型の山は、お買い物マラソン楽天スーパーSALE、年末のブラックフライデー・大感謝祭。年により超ポイントバック祭、ブランドデー、イーグルス感謝祭などが加わる
  • 店舗側では「イベント参加そのものの条件」よりも、商品価格設計・クーポン/ポイント設定・在庫/納期・ページ/バナー・告知導線の準備が成否を分ける
  • 2026年4月10日時点で公式確認できた具体日程は、楽天スーパーSALE(2026/3/4〜3/11)、超ポイントバック祭(2026/2/14〜2/16)、4月お買い物マラソン3回分など。年後半の大催事は現時点では未公表

年間カレンダー(固定施策・大型施策・条件付き施策)

区分イベント名時期・頻度消費者側の主条件店舗側の主な準備
通年毎月ワンダフルデー毎月1日全会員向け。エントリー後、合計3,000円(税込)以上でポイントアップ。月末〜前日:1日向け訴求、クーポン、在庫確保、メルマガ予約。
通年毎月5と0のつく日毎月5・10・15・20・25・30日楽天カード利用+エントリーでポイントアップ。固定運用日として広告・クーポン・まとめ買い訴求を事前設定。
通年毎月ご愛顧感謝デー毎月18日ゴールド/プラチナ/ダイヤ会員向け、エントリー必要。上位会員向け再購入施策、CRM配信、まとめ買い提案。
大型定例お買い物マラソン月1〜3回(変動)買いまわり型。1ショップ税込1,000円以上でカウント。1〜2週間前:対象商品の棚卸し、クーポン、ポイント変倍、送料無料条件、在庫調整。
大型定例楽天スーパーSALE例年3・6・9・12月が中心/日程は都度公表買いまわり+半額/特価訴求が主軸の大型SALE。2〜4週間前:イベント商品申請、価格表示チェック、看板・LP更新、在庫積み増し。
条件付き勝ったら倍楽天イーグルス/ヴィッセル神戸勝利翌日等スポーツ勝利条件。エントリー必要。即応テンプレート、在庫確認、SNS/メルマガ即時配信体制。
年数回超ポイントバック祭不定期(2026/2/14〜2/16を確認)期間中の合計購入金額で倍率アップ。客単価の高い商品、セット販売、まとめ買い訴求が有効。
年1回級ブラックフライデー例年11月買いまわり型で年末商戦の入口。10月から在庫・価格・ギフト訴求・広告予算を前倒し。
年1回級大感謝祭例年12月年末の買いまわり大型施策。12月前半までに年末需要商材・配送締切・クーポン整備。
ジャンル/条件付きRakuten Brand Day年数回・2日間開催が多い対象ブランド/対象ショップ中心。ブランド商材、サンプル同梱、限定セット、CVR重視のページ改善。
ジャンル/条件付きRakuten Fashion THE SALE夏・冬中心ファッション系対象ショップ/アイテム中心。季節在庫消化、在庫回転、サイズ欠け管理、モデル画像更新。

主要イベント詳細

ワンダフルデー

  • 時期:毎月1日 00:00〜23:59
  • 消費者側条件:エントリー後の合計購入金額3,000円(税込)以上
  • 店舗側での実務:月初向けの目玉商品設計、限定クーポン、店舗内バナー差し替え、メルマガ/LINE配信予約
  • 推奨準備期間:前月25日頃から商品選定、前日までに露出面を更新
  • 相性のよい商材:日用品まとめ買い、月初消耗品、定番リピート商材

5と0のつく日

  • 時期:毎月5・10・15・20・25・30日
  • 消費者側条件:楽天カード利用+エントリー
  • 店舗側での実務:高CVR商品を5と0向け訴求に寄せる、カード決済前提の単価アップ施策、送料無料ラインやクーポンの再点検
  • 推奨準備期間:月次テンプレート化し、各対象日の前営業日に差し替え

お買い物マラソンと重なる日が最も売上を取りやすいタイミングです。

ご愛顧感謝デー

  • 時期:毎月18日
  • 消費者側条件:ゴールド/プラチナ/ダイヤモンド会員対象、エントリー必要
  • 店舗側での実務:会員ランク上位層向けにリピート導線を設計。既存顧客への再購入訴求と相性が良い
  • 推奨準備期間:7日前までに対象商品・クーポンを確定
  • 相性のよい商材:消耗品、サプリ、化粧品定番、生活雑貨のまとめ買い

お買い物マラソン

  • 時期:月1〜3回。2026年4月は3回開催が公式ページで確認済
  • 消費者側条件:エントリー必要。1ショップ税込1,000円以上購入で買いまわり件数に算入
  • 店舗側での実務:買いまわりに入りやすい価格帯(1,000〜3,000円台)のSKU設計、複数商品セット、スタート2時間・1DAY・ラスト数時間の企画連動
  • 準備項目:クーポン、ポイント変倍、送料無料表示、日替わり導線、RPP入札調整、在庫・納期調整
  • 推奨準備期間:少なくとも1〜2週間前。開催告知後は即日で特集ページを更新

楽天スーパーSALE

  • 時期:例年3・6・9・12月が中心。2026年1回目(3/4〜3/11)は楽天公式記事で確認済
  • 消費者側条件:エントリー型の買いまわり、半額・割引クーポン・タイムSALEが主軸
  • 店舗側での実務:イベント商品申請、二重価格表示の整合、クーポン設計、トップ/カテゴリ/商品ページのSALE化、広告・メルマガ配信、在庫積み増し
  • 準備項目:価格表示ガイドライン適合、申請対象商品の洗い出し、販売期間設定、販売実績の確認、画像差し替え、配送キャパ確認
  • 推奨準備期間:2〜4週間前から。特に価格・表示整合は早めに確認

勝ったら倍

  • 時期:楽天イーグルス・ヴィッセル神戸の勝利翌日等
  • 消費者側条件:エントリー必要。1チーム勝利で2倍、2チーム勝利で3倍
  • 店舗側での実務:前日夜の試合結果確認、即時のバナー差し替え、メルマガ/SNS/LINEテンプレート、在庫確認
  • 推奨準備期間:平時にテンプレートを作り置きし、試合後に即応
  • 向く用途:短期売上の上振れ、在庫消化、即時性の高い訴求

超ポイントバック祭

  • 時期:不定期。2026/2/14 10:00〜2/16 23:59の開催が公式確認済
  • 消費者側条件:エントリー必要。期間中の合計購入金額5,000円以上で倍率アップ
  • 店舗側での実務:高単価商品の訴求、セット販売、客単価引上げ、まとめ買いページの強化
  • 推奨準備期間:1〜2週間前。価格訴求よりも「合計購入金額」の伸長設計が重要

ブラックフライデー/大感謝祭

  • 時期:ブラックフライデーは例年11月、大感謝祭は例年12月
  • 消費者側条件:いずれも大型の買いまわり・ポイントアップ型として運用される年が多い
  • 店舗側での実務:年末需要、ギフト需要、配送締切、セール後在庫まで含めた設計が必要
  • 推奨準備期間:10月から在庫発注・配送体制・広告予算を前倒し

2026年分の具体日程は2026年4月10日時点では未公表。楽天市場の公式発表を随時確認してください。

ジャンル別・条件付きイベント

ジャンル施策は「固定日程」よりも、大型イベント期間内のジャンル特集・サーチ枠として出ることが多いのが特徴です。店舗側では、対象ジャンルのSKU候補を事前にリスト化し、イベント公開後すぐ申請・差し替えできる体制を整えておくことが重要です。公開情報の粒度はイベントごとに異なるため、ジャンル施策は「恒例だが日程変動」として管理するのが実務的です。

施策名主対象ジャンル時期感消費者側条件の特徴店舗側の見どころ
Rakuten Brand Day有名ブランド・メーカー商材年数回/2日間開催が多い対象ブランド購入やスタンプ施策等が付く回あり。ブランド横断の限定セット、メーカー協賛、ビューティ/家電/日用品の訴求。
Rakuten Fashion THE SALEファッション夏・冬中心セールアイテム中心。季節在庫整理、サイズ欠け管理、画像/着用訴求更新。
スーパーSALE/マラソン内ジャンルSALE家電・食品・日用品・美容等母体イベント連動対象ジャンルの特集枠・SALEサーチに掲載されることがある。対象商品の候補化、価格条件、販売実績、在庫・画像準備。
ペット割連動ペット商材マラソン連動が多いペット割メンバー向け特典。ペットカテゴリ商材の会員向け訴求、まとめ買い。
楽天イーグルス感謝祭全般(年末前後の大型企画として実施例)年1回級/変動抽選・買いまわり・金額条件等が組み合わさる回あり。11月の在庫消化と年末前の山作り。

店舗側の参加条件・準備項目の整理

楽天市場では、消費者向けキャンペーンページに「店舗参加条件」が細かく書かれていないことが多いのが特徴です。実務上は以下の3点を合わせて管理する必要があります。

  • (A)キャンペーンページに記載の対象条件
  • (B)店舗運営Naviにある申請・設定手順
  • (C)価格表示・割引表示ガイドライン
管理項目見るべき内容主な関係イベント
価格・表示二重価格表示、割引率、販売期間、通常価格/比較対照価格の整合。スーパーSALE、ジャンルSALE、ブランド施策
商品申請スーパーSALEサーチやイベント商品申請。対象商品の選定と期日管理。スーパーSALE、Fashion THE SALE等
クーポンRaCoupon配布型/サンキュークーポン/運用型クーポン広告。ワンダフルデー、マラソン、リピート施策
ポイント変倍店舗別/商品別ポイント変倍設定。マラソン、客単価強化、定番商品
ページ更新看板、目玉商品、共通バナー、カテゴリ導線、商品説明のSALE化。全大型施策
在庫・物流在庫連動、納期表示、お届け準備期間、配送条件、休業日設定。スーパーSALE、ブラックフライデー、大感謝祭
CRM・配信R-Mail、R-SNS、LINE公式アカウント for R-SNS。固定施策・勝ったら倍・再購入施策
分析R-Karte、販促効果測定、リアルタイム売上。全施策の検証

店舗側チェックリスト

  • 対象SKUを確定したか(売上/利益/在庫/レビュー観点)
  • 価格表示がガイドラインに抵触しないか確認したか
  • クーポン、ポイント変倍、送料無料条件の整合を取ったか
  • トップ、カテゴリ、商品ページの訴求を差し替えたか
  • RPPや広告の入札・予算をイベント仕様に変更したか
  • 出荷可能数、納期、休業日、配送締切を見直したか
  • メルマガ/LINE/SNSの文面・配信予約を組んだか
  • 売上・CVR・客単価・在庫消化のKPIを事前に定めたか

セール別タイムライン付きToDo

時期主なToDo
T-30〜21日対象イベントとSKU決定、粗利確認、競合価格確認、必要ならイベント商品申請開始。
T-20〜14日クーポン・ポイント変倍設計、在庫追加発注、メインビジュアルとカテゴリ導線更新。
T-13〜7日商品ページ改善、広告入札調整、メルマガ/LINE原稿確定、社内出荷体制確認。
T-6〜2日価格・在庫・納期・レビュー確認、テスト購入導線確認、バナー反映、CRM最終予約。
前日〜当日開始2時間施策・1DAY施策・ラスト施策の時間設定確認。リアルタイム売上・在庫監視。
終了翌日〜7日売上/利益/在庫/ROAS分析、レビュー施策、次回改善点整理。

楽天スーパーSALE向けの重点チェック

  • イベント商品申請の締切管理
  • 価格表示・割引表示の適法性/ガイドライン適合
  • 半額・目玉商品の在庫切れ対策
  • トップページ・カテゴリページ・共通バナー・目玉商品の一斉更新
  • セール開始直後2時間と最終時間帯の別企画準備

大感謝祭/年末施策向けの重点チェック

  • 配送締切・年内最終出荷日・年始対応の明示
  • ギフト/帰省/年末年始需要の訴求
  • ブラックフライデー後の価格・在庫の整え直し
  • 問い合わせ対応増への備え

2026年時点で公式確認できた具体日程

日程イベント確認状況
2026/2/14 10:00〜2/16 23:59超ポイントバック祭公式確認済
2026/3/4〜3/11楽天スーパーSALE(2026年1回目)楽天公式記事で確認
2026/4/4 20:00〜4/10 1:59お買い物マラソン 第1弾公式確認済
2026/4/14 20:00〜4/17 9:59お買い物マラソン 第2弾公式確認済
2026/4/24 20:00〜4/27 9:59お買い物マラソン 第3弾公式確認済
毎月1日ワンダフルデー恒例・公式常設ページで確認
毎月5/10/15/20/25/30日5と0のつく日恒例・公式常設ページで確認
毎月18日ご愛顧感謝デー恒例・公式常設ページで確認

次のイベントから、一歩先の準備を始めましょう

楽天市場で安定した売上をつくるには、個々のイベントに単発で対応するのではなく、毎月の固定施策を基盤に、大型イベントへの準備を重ねていく設計が欠かせません。ワンダフルデー・5と0のつく日・ご愛顧感謝デーを軸に回しながら、スーパーSALEやお買い物マラソンで売上の山をつくる。この流れを習慣化できた店舗が、着実に結果を出しています。

まずはこの記事のカレンダーとToDoリストを手元に置き、直近のイベントの準備締切を確認するところから始めてみてください。「早めの動き出し」が、他店との差になります。

「どのイベントに注力すべきか判断できない」「クーポンやポイント設計の最適化が難しい」「広告とセールの組み合わせ方が分からない」——そうしたお悩みがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。店舗の商材や状況に合わせた販促戦略を、広告・マーケティングの視点から一緒に考えます。