うかうかと熱を出して寝ている間に2週間近くたってしまいましたが、Googleウェブマスターセントラルブログで以下のような記事が出ていました。
ガイドライン違反を繰り返す SEO 業者への対応について
要するにブラックハットおよびグレイハットのSEOの業者の中でも悪質な業者に対しての物です。まぁ中身を要約しますと、
「あんまりSEOの悪質業者がしつこいけん、そろそろやっちまうけんね」
ということでした。Google激おこといったところでしょうか。
近頃ウェブマスターツールへのメッセージが多くなっていた。
最近GoogleはGoogle ウェブマスターツールで、悪質な物には「サイトへのメッセージ」および「検索トラフィック>手動による対策」にメッセージを掲出することで「あなたのサイトは危ないですよ」と出していました。
ここには基本的には悪質な、外部リンクによるものが指摘される感じでした。Googleはユーザーにとって、適切な情報が載っているサイトに常にしておきたいですから、当然こういった「検索結果をいじる」行為は嫌います。
さてこのブラックハットやグレイハットの業者は「悪質」と書かれる程「悪質」なのでしょうか。この問題は以下の住さんのブログでも参照いただくとしてもう少し続けたいと思います。(住さんのご意見は正論でしょう。消費者を欺くのはいけない、その通りです)
ブラックハットSEOスパムの倫理観
グレイハットSEOに関しては、倫理的にアウトということはそうなんですが、実際には多くの中小企業が利用してきました。現にSEO業者が多く隆盛を極めたのはこういったリンク売りが日本では見逃されてきたからでしょう。最初から資金力の少ない中小企業が少ないページのサイトを上位にあげるためにはこの方法になってしまったのは当然の流れだったかもしれません。われわれSEO業者でない、ウェブマーケ業界の人間もどこかで「そんなもんだ」と思っていた節があります。(後悔してますが)
それも終わりを迎えそうです。
そもそも9月末にあった一つの兆候
さて、その激おこのGoogleのブログ(Googleウェブマスターセントラルブログ)に以下のような文章が載りました。
しかし、中には悪質な SEO 業者が存在し、再審査リクエストを難しくしている例があるようです。下記のような例が報告されています。
- 不自然なリンク操作を自ら行ったにもかかわらず、ウェブマスターからのリンク削除の依頼に応じない。
- 手動対策によるサイトへの影響はないと主張し、ウェブマスター ツール上のメッセージを無視して、再審査リクエストを送信しないことを推奨してくる。
- 対応するにあたり、法外な費用などを請求する。
いままでももちろんGoogleはブログなどで、何度かこの問題に言及していましたが、今回は様相が違います。そもそも9月の終わりには有料ディレクトリに対してメッセージが来るようになっていました。
iディレクトリはまだマトモだった!?有料ディレクトリサービスの終焉が本当にやってきたかもしれない
前からSEOの業界にいる方は「まずは有料ディレクトリの登録だよ」的なことを言っている方も多かったですし、実際昔は効果があったといわれています。(最近はまったく効果がなかったとのことも聞きますが)
ここも真向から否定されている形になっています。有料ディレクトリ側も効果があるどころか逆効果になってきていることを鑑みて、nofollow化を進めています。こうして、今までの有用な手段と言われていたディレクトリ登録は意味をなさなくなりました。
今回はどんな業者を利用しても油断できない
今回のGoogleのブログで
複数の再審査リクエストにおいて、特定の SEO 業者に関して幾度も同じ報告が見られる場合、Google は、ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性があります。サーチ クオリティ チームは、今後とも、ユーザーを守るために、検索結果からのスパムの排除に全力で取り組んでまいります。
と占めています。これに対してはいろいろな予測が乱れ飛んでいて、特定の業者になんらかのペナルティが下されるのではないかというものです。
実は不適切な例をGoogleが示す時があるのですが、その際に「この業者のリンク最近Googleが多く指摘するな・・・」となっていることがあります。一部の業者が「目を」つけられているわけです。
さて、正直グレイハットやブラックハットの業者のどこが目を付けられてもおかしくないことはおかしくないのですが、最近、目を付けられている業者の情報を手に入れて「おや?」と思いました。
以下、正直な感想として・・・「確かにリンクを売るのはよくないが、ここのリンクはそんなに悪質じゃないぞ、むしろもっとひどいところはいっぱいあるんだが。。。」と思ったのです。
もちろんGoogleも神ではありません、しかし、マシなリンクだからといった理由では許してもらえないんだなと実感しました。
中小企業にとってのSEO
中小企業にとってのSEOは非常に難しく、自分でノウハウや有用なコンテンツを用意するのはかなりの労力がかかります。そういった意味で「そんな時間もひまもねえよ」という意味でリンクを買っている企業はたくさんあったわけです。
つまりこういった大きな流れは中小企業といえどコンテンツを利用したマーケティングにシフトする必要があるということです。どこが悪質か、どこが良質かといったリンク業者の判断は意味がなく、どれだけ「ユーザーにとって有用な暗黙知を発信できるか」に変わったわけです。(いや、もう変わっていたのですが、まだしばらく外部リンクにしがみつけたわけです。)
ということでそろそろ覚悟を決めましょう。もう「内部対策」というよりは「自分のユーザー、もしくは狙っている市場セグメント」に対して「ニーズのあるかつ有用なコンテンツ」を発信する準備をすることになります。
今、そういった流れで、自社ドメイン内にWordPressでコンテンツを作成し、発信するという仕事が多く流れています。来年はそのあふれかえったコンテンツ同士が競合しあうわけですから、「自分しか作成できないコンテンツ」に移行する「企画」の時代に入るわけですね。このあたりはまた。風邪なので寝ます。
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