リスティング広告は、キャンペーン、広告グループ、広告、広告表示オプション・・・と、設定項目が多く存在します。
また、ターゲットやランディングページを分けたりABテストを実施したりするために、広告グループや広告を複数設定することがあります。
こうした複雑な入稿や広告設定を大量に行わなければならない場合に重宝するのが、キャンペーンエディターです。
今回は、Yahoo!検索広告での入稿作業に役立つツールである、Yahoo!検索広告向けキャンペーンエディターの使い方を紹介します。
キャンペーンエディターを活用することで、入稿作業や日々のPDCAが非常に楽になるので、ぜひ参考にみてしてください。
キャンペーンエディターとは
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターとは、Yahoo!広告の入稿や変更・削除をオフラインで行えるアプリケーションです。

広告管理ツールからアカウント情報をダウンロードし、編集作業を行いアップロードを行います。
オフライン上でさまざまな設定や変更などが行えるため、Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターは入稿作業や編集作業で非常に使えるツールです。
また、こうしたキャンペーンエディターはYahoo!ディスプレイ広告(運用型)やGoogle広告にも同様のアプリケーションがあります。
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターと同じく、アカウント情報をダウンロードした上でオフライン上で処理することが可能です。
キャンペーンエディターでできること
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターができることは、次の3つがあります。
- オフラインでの作業ができる
- 複数のキーワードや広告の作成、一括設定が簡単である
- 多数のレポート出力機能利用できる

ここからは、キャンペーンエディターでできる内容についてご紹介していきます。
オフラインでの作業
キャンペーンエディターは、広告管理ツールからアカウント情報をダウンロードして、オフラインで作業を行うことができます。
オフラインで作業できる点は、キャンペーンエディターの最大のメリットです。
広告管理ツール上で操作を行う場合は、即座に処理がかかってしまうため、操作や処理を間違えると修正に大きな作業負荷がかかったり、最悪の場合、金銭的な損失が発生してしまいます。
一方、オフライン上の作業は、設定を間違えていてもアップロードさえしなければ、設定が反映されません。
またアップロード前に設定を再確認することで、作業ミスを大きく減らすことができます。
複数のキーワードや広告の作成、一括設定が簡単
キャンペーンエディターは、大量の入稿データを扱うのにも適しています。
広告管理ツール上で、広告グループや広告を何本も同時に追加入稿したり、編集したりするのは、非常に手間がかかる作業です。
作業工数が多く、かつ設定が即座に反映されてしまうため設定ミスの可能性も高まります。
一方、キャンペーンエディターであれば、オフラインのエディター上で設定を変更することが可能です。
また広告グループや広告文のコピーも行えるため、その設定をもとに一部だけを変えることも簡単にできます。
設定完了後、確認を行った上で広告管理ツールへ反映できるのでミスも大きく減らすことができます。
多数のレポート出力機能
キャンペーンエディターは、アカウントのデータをオフライン上で操作できるだけでなく、レポートも出力することができます。
レポートでは、通常広告管理ツールでは出力できない項目も出すことが可能です。具体的には、下記項目を出力できます。
- 広告グループの入札価格
- 対象外キーワード
- 入札価格
- 配信設定
- 審査状況
上記項目については、特に大量の入稿設定をしているときの入稿後チェックや定期的なチェックに役立つでしょう。
入札価格や対象外キーワード、配信設定などは頻繁に更新がかかる項目でもあり、入稿設定後や変更後は必ずチェックしておきたい項目です。
また審査状況は、入稿後や定期的に入るYahoo!の審査状況を見落とさないようにするために定期的にチェックしておくべき項目といえます。
キャンペーンエディターの使い方
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターを使うためには、キャンペーンエディターをダウンロードし、アカウント情報を紐づける必要があります。
以下では使い方の一連の流れをお伝えします。
1.キャンペーンエディターをインストール
キャンペーンエディターのダウンロードはこちらから

2.キャンペーンエディターをインストールして起動
使用しているYahoo! JAPANビジネスIDと、ログインパスワードを入力しログインします
3.キャンペーンエディターのメニューバーにある【データのダウンロード】をクリック

4.操作したいアカウントを一覧から選択し、ダウンロード

4.アカウントツリーにダウンロードしたアカウントが表示されます。
キャンペーンや広告グループ、広告、キーワード、広告表示オプションまで設定や追加・削除などがオフラインで可能となります。
詳細な設定の手順はこちらをご参照ください。

5.アカウント内の作業が完了したらアップロードします
アップロード手順は以下の通りです。
- 左カラムのアカウントツリーで、アップロードしたいアカウントを選び右クリック
- 【データのアップロード】を選択し、【アップロード】をクリックし、【はい】をクリックするとアップロードが完了
- 念のため、反映されているか広告管理ツールで確認
キャンペーンエディターの主な利用方法
ここからは、Yahoo!検索広告向けキャンペーンエディターの主な利用方法として、「キーワードの一括入稿」と「広告文の一括入稿」の2つをご紹介します。
キーワードを一括で入稿する場合
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターでキーワードを一括入稿するには、次の4つがあります。
- データエリアに直接入力する方法
- キーワード作成ボタンから個別に作成する方法
- 複数のキーワード作成・編集ボタンから一括で作成する方法
- CSVファイルで作成する方法
以下で解説します。
キーワード作成ボタンから個別に作成する方法
- 【キーワードタブ】をクリック

- 【キーワード】サブタブをクリック

- 【キーワード作成】をクリックすると、キーワードの登録画面が表示されます。

- キーワードを作成する広告グループを選択し、キーワードを入力
最大100キーワードまで可入力することが可能です。
配信設定、マッチタイプ、入札価格、最終リンク先URLを入力。
必要に応じて、スマートフォン向けURLやトラッキングURL、カスタムパラメータを入力し【作成】ボタンをクリック。
コピー&ペーストも使用可能
続けて作成する場合は、【連続作成】ボタンをクリックしてください。

複数のキーワード作成・編集ボタンから一括で作成する方法
- 【キーワードタブ】をクリック

- 【キーワード】サブタブをクリック

- 【複数のキーワード作成・編集】ボタンをクリック

- 作成・編集方法を選択し、キーワードを追加する広告グループを選択

- 【項目名を追加】ボタンをクリック

- テキストエリアの2行目以降に追加するキーワードの情報を入力し【取り込む】ボタンをクリック
項目はタブ、もしくはカンマで区切ってください。
CSVファイルやExcelファイルからコピーした内容を貼り付けることも可能です。

- 確認画面で内容を確認し、【実行】ボタンをクリック

CSVファイルで作成する方法
- メニューバーにある【エクスポート】をクリック

- エクスポート画面の項目を設定します。
「主要なコンポーネントのみ出力」「すべてのコンポーネントを出力」のどちらかを選択
出力コンポーネント | |
---|---|
主要なコンポーネントのみ出力 | キャンペーン、広告グループ、広告、キーワード、対象外キーワード、対象外キーワードリスト |
すべてのコンポーネントを出力 | キャンペーン、広告グループ、広告、キーワード、対象外キーワード、対象外キーワードリスト 広告表示オプションの関連付け、ターゲティング設定 |

- 出力ファイル名を選択し、【データのエクスポート】ボタンを押す

- CSV上でキーワードを設定し保存
設定にあたってはインポート用ファイルの設定項目(下記URL参照)に記載の情報の入力が必要です
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ss/articledetail?lan=ja&aid=7659
- 保存したCSVをキャンペーンエディターにインポート。まずキャンペーンエディターのメニューバーで【インポート】をクリック

- ファイル選択で、作成したCSVファイルを選択

- CSVファイルをインポートするアカウントを選択し、【プレビュー】ボタンをクリック

- 作成したデータと見出しの項目名が一致しているか確認し、問題なければ【データのインポート】ボタンをクリックし【実行】をクリックすると設定完了

広告文を一括で入稿する場合
Yahoo!検索広告向けのキャンペーンエディターで広告文を一括入稿するにも、キーワード同様に以下の4つがあります。
- データエリアに直接入力する方法
- 広告作成ボタンから個別に作成する方法
- 複数のキーワード作成・編集ボタンから一括で作成する方法
- CSVファイルで作成する方法
以下で解説します。
データエリアに直接入力する方法
- 【広告タブ】をクリック

- キャンペーン名、広告グループ名は該当のものを選択し、データエリア上の最下部にカーソルを合わせ、直接入力

広告作成ボタンから個別に作成する方法
- 【広告タブ】をクリック

- 【広告作成】ボタンをクリックし、作成する広告タイプをクリック

- 広告の作成画面が表示された後、左カラムの「広告グループ選択」から広告を作成する広告グループを選択

- 画面の内容に従って必要項目を入力

- 入力が完了したら【作成】ボタンをクリック。続けて広告を作成する場合は、【連続作成】ボタンをクリック

複数の広告作成・編集ボタンから一括で作成する方法
- 【広告タブ】をクリック

- 【複数の広告作成・編集】ボタンをクリック

- 作成・編集方法を選択し、広告を追加する広告グループを選択

- 【項目名を追加】ボタンをクリック

- テキストエリアの2行目以降に追加するキーワードの情報を入力
項目の区切りはタブ、もしくはカンマで区切り入力をしてください。
CSVファイルやExcelファイルからコピーした内容を貼り付けることも可能です。

- 【取り込む】ボタンをクリックし、確認画面で内容を確認し、【実行】ボタンをクリック

CSVファイルで作成する方法
- メニューバーにある【エクスポート】をクリック

- エクスポート画面の項目を設定します。
「主要なコンポーネントのみ出力」「すべてのコンポーネントを出力」のどちらかを選択
出力コンポーネント | |
---|---|
主要なコンポーネントのみ出力 | キャンペーン、広告グループ、広告、キーワード、対象外キーワード、対象外キーワードリスト |
すべてのコンポーネントを出力 | キャンペーン、広告グループ、広告、キーワード、対象外キーワード、対象外キーワードリスト 広告表示オプションの関連付け、ターゲティング設定 |

- 出力ファイル名を選択し、【データのエクスポート】ボタンを押す

- CSV上でキーワードを設定し保存
設定にあたってはインポート用ファイルの設定項目(下記URL参照)に記載の情報の入力が必要です。
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ss/articledetail?lan=ja&aid=7659

- 保存したCSVをキャンペーンエディターにインポートします。まずキャンペーンエディターのメニューバーで【インポート】をクリック

- ファイル選択で、作成したCSVファイルを選択

- CSVファイルをインポートするアカウントを選択し、【プレビュー】ボタンをクリック

- 作成したデータと見出しの項目名が一致しているか確認し、問題なければ、【データのインポート】ボタンをクリックし【実行】をクリックすると設定完了

まとめ
今回は、Yahoo!検索広告向けキャンペーンエディターについて紹介してきました。
キャンペーンエディターはオフラインでアカウントを編集するツールであるため、効率的かつミスを防ぎながらの作業が可能です。
リスティング広告は、日常的にアカウントの設定を変更することが多く、予算規模が大きくなればエリアやターゲットごとの大量入稿や複雑な設定も発生します。
作業を効率的に行うためにも、キャンペーンエディターは重要なツールです。
ぜひ、使い方を覚えて使いこなしてください。
ウェブ広告をはじめ、ウェブマーケティングに関する不安や疑問を無料でスッキリ解決しませんか?
当社では、事業会社様向けにデジタルマーケティングについてのお悩み、貴社の課題に
対して専任のコンサルタントによる無料の個別相談会を毎週金曜に定期開催しております。
運用型広告に関するお悩みごとだけでなく、マーケティングから技術的なことまでお気軽にご相談ください。