お店やネットショップを運営されている方の中には、「WEB広告」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「自社サイトへの流入数をもっと増やしたい!」「自社の商品やサービスに興味をもつお客さんを増やしたい!」など、集客に関する悩みをインターネットで解決してくれるのがWEB広告なのです。
今回は、WEB広告についてご説明していきます。
WEB広告の市場規模の推移
テレビメディアの広告費は2017年から前年割れが続いている状態となっていますが、 インターネット上でのWEB広告費は毎年成長を続けています。
また、2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大により、巣ごもり消費が増加傾向にあるため、ネットショッピング利用世帯の割合も増加傾向にあります。
今後、ますますインターネットからの売上の増加が見込まれると予想されます。
ネットショップを運営している方は、売上の向上を目指してぜひWEB広告に取り組んで見られてはいかがでしょうか?
WEB広告の分類
WEB広告は、主に、Google 広告(旧称:Google AdWords[アドワーズ])、Yahoo!広告(Yahoo!プロモーション広告)というサービス内で提供されています。
それぞれのサービス内において、さらに「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」の3種類のメニューに分類することができます。
媒体 | 広告メニュー |
---|---|
Google広告 | 検索広告(検索連動型広告) |
・テキスト広告 | |
・ショッピング広告 (商品リスト広告) | |
Googleディスプレイネットワーク(GDN) | |
動画広告(YouTube) | |
Yahoo!広告 | Yahoo!検索広告(検索連動型広告) |
Yahoo!ディスプレイ広告 |
消費者の購買フロー
消費者の購買フローには、「認知」「検討」「行動」の3種類があります。
購買フローのうち、どのフェーズにいる消費者にアプローチしていくのかを考えて広告の種類を選択する必要があります。
「認知」のフェーズにいるユーザーは、自社の商品やサービスをまだ知らない、あるいは、知っているが関心がないユーザーです。
「検討」のフェーズにいるユーザーは、自社の商品やサービスにすでに興味・関心を抱いているユーザーや、購入を決断するための情報を集めているユーザーです。自社の商品やサービスの優位性や詳細を伝えることで「行動」につなげることができます。
「行動」のフェーズにいるユーザーは、自社の商品やサービスに購入の意思がある、または、意思はあったものの購入に至らなかったユーザーです。
ここからは、 消費者の購買フローを考慮しながら、それぞれのサービスメニュー「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」 の詳細についてご説明していきます。
Google広告
Google広告の種類には、検索広告のほかにディスプレイ広告、動画広告があります。
インターネットで情報を検索したり検討したりしているユーザーに対して広告の配信を行うことで、適切なタイミングで自社の商品やサービスの認知拡大や販売促進を図ることができます。
Google検索広告
検索広告は、検索連動型広告やPPC広告やリスティング広告とも呼ばれ、GoogleやYahoo!が提供する検索エンジンの検索結果ページの上部や下部において、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を表示するWEB広告の手法の1つです。
Googleの検索広告には、 文字だけで構成される「テキスト広告」と画像付きの「ショッピング広告」などがあります。
ユーザーが検索エンジンで検索する検索語句はユーザーのニーズを表しているため、商品やサービスを「検討」したり「行動」をおこしているユーザーに効果的な広告です。
テキスト広告
テキスト広告は、「広告見出し」「リンク先の URL」「説明文」の3つの要素から構成されます。
ショッピング広告(商品リスト広告)
ショッピング広告は、商品リスト広告とも呼ばれ、購入する商品を探しているユーザーに商品を表示することができる広告です。
ショッピング広告を配信することで、ネットショップへのアクセスや実店舗への来店数を増やすことができ、販売の促進につなげることができます。
Googleディスプレイ広告
Googleディスプレイ広告は、300万以上のウェブサイトやモバイルアプリの広告枠に表示される広告です。
Googleディスプレイ広告では、サイトを閲覧しているユーザーの属性(年齢層や性別、家族構成など)や興味関心、自社の消費やサービスと関連性が高いサイトに広告の表示を行うことができます。
画像を使用したイメージ広告や、様々な広告枠に対応しアップロードした広告素材を使用し自動で最適な広告を生成することができるレスポンシブ広告など、様々なフォーマットで広告の配信を行うことができます。
Googleディスプレイ広告では、ユーザーの属性や興味関心に関連したサイトに広告を表示することで、自社の商品やサービスをまだ知らないユーザーに「認知」を行ったり、商品を「検討」しているユーザーに効果的な広告です。
動画広告
動画広告は、主にYouTubeで動画を視聴したり検索したりしている際に表示される広告です。
日本におけるYouTubeの月間利用者は、2020年9月現在において6,500万人を超えたといいます。また、18歳から64歳の幅広い年代層から、「なくなったら最も寂しいプラットフォーム」と言われており、YouTubeは人々の日常に欠かせないプラットフォームとなっています。
参照元:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に
Googleディスプレイ広告同様、ユーザーの属性や興味関心で配信対象を絞り込むことができます。そのため、YouTube広告は、自社の商品やサービスをまだ知らないユーザーに「認知」を行ったり、商品を「検討」しているユーザーに効果的な広告です。
動画広告には、主に、「バンパー広告」「TrueView インストリーム広告」「TrueView アクション広告」の種類があります。
ここからは、それぞれの種類の広告の特徴についてご紹介していきます。
バンパー広告
バンパー広告は、再生時間が6秒以内で動画をスキップすることができない広告のため、より多くのユーザーにアプローチすることができます。
ユーザーの動画視聴への影響を最小限に抑えながらも、 認知向上を行うことができる広告です。
TrueView インストリーム広告
動画コンテンツの前後や途中に表示され、再生開始後5秒が経過するとスキップすることができる動画広告です。
そのため、必ずユーザーが視聴する冒頭5秒間に、ユーザーを惹きつけるための工夫が必要となります。
TrueViewインストリーム広告は、検討促進を目的として利用されることが多いフォーマットとなっています。
TrueView アクション広告
TrueView アクション広告は、広告再生中と再生後に行動を促すボタンを表示することができ、行動喚起を目的として利用されることが多いフォーマットです。
コンバージョン(成果)に至りやすいと判断されたユーザーに、優先して広告の表示が行われます。
Yahoo!広告
Yahoo!広告は、Yahoo!JAPANをはじめとする大手提携サイトに広告を掲載することができます。Google広告同様、適切なタイミングで自社の商品やサービスの認知拡大や販売促進を図ることができます。
Yahoo!広告の種類には、「検索広告」と「ディスプレイ広告(運用型)」があります。
パソコンのほかにスマートフォンやタブレット端末のブラウザなど、デバイスを選ぶことなく、商品やサービスを必要としているユーザーに適切なタイミングで広告の配信を行うことで、認知拡大や販売促進を図ることができます。
Yahoo!検索広告
Google検索広告同様、Yahoo!検索広告は、検索したキーワードに関連する広告を、Yahoo! JAPANをはじめとした主要提携パートナーサイトの検索結果に表示を行う検索連動型の「検索広告」です。
検索広告は、興味の対象を具体的なキーワードで探しているユーザーがターゲットとなるため、自社の商品やサービスを「検討」したり「行動」をおこしているユーザーに直接アプローチすることができます。
Yahoo!ディスプレイ広告
Yahoo!ディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANをはじめとした主要提携パートナーサイトのコンテンツページに広告を表示することができます。
Yahoo!ディスプレイ広告は、リッチな広告と幅広い露出で「認知向上」を目指せる「予約型」と、予算内で「コンバージョン」や「サイト誘導」など広告配信の目的の最大化を目指す「運用型」とがあります。
サイト閲覧中のユーザーの興味・関心、サイトのカテゴリー、性別、年齢、地域、曜日・時間帯など、詳細なターゲティングを設定し広告の配信を行うことで、自社の商品やサービスをまだ知らないユーザーに「認知」を行ったり、商品を「検討」しているユーザーに効果的な広告です。
まとめ
WEB広告を始める前に、今の課題をしっかり把握したうえで配信広告の選定をするようにしてくださいね。
そのうえで、自社がターゲットとする最適なユーザーに最適な広告の配信を行い、自社の商品やサービスの認知拡大や購入促進を行っていきましょう。
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