Facebook広告の広告クリエイティブを作成する上で、その要件を知っておくことは非常に大切です。
今回は、Facebook広告の広告クリエイティブの要素である「画像」と「テキスト」について、入稿するための要件を解説していきます。

Facebook広告にはさまざまな配信面がありますが、そのいずれも同じように広告が表示されるわけではありません。
この記事では配信面ごとの最適な画像・テキストについてや、プレビューでの広告の確認方法についてもお伝えいたします。

Facebook広告の推奨画像サイズ

Facebook広告の推奨画像サイズは、クリエイティブにより異なります。

Facebook広告の推奨画像サイズ
引用元:Facebook広告ガイド

下記クリエイティブによる画像サイズ一覧を記載しますので、参考にしてください。

広告表示場所・メニュー推奨要件備考
Facebookフィード、Facebook右側広告枠、Facebookインスタント記事、Facebook上の検索結果、Facebookリールオーバーレイファイルタイプ: JPGまたはPNG
アスペクト比: 1.91:1~1:1
解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
Facebook Marketplace、Instagramフィード、Messenger受信箱、カルーセル広告、コレクション広告ファイルタイプ: JPGまたはPNG
アスペクト比: 1:1
解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
Facebookストーリーズ、Instagramストーリーズ、Messengerストーリーズファイルタイプ: JPGまたはPNG
アスペクト比: 9:16
解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
※コールトゥアクションで隠れないように画像の上下約14% (250ピクセル)の範囲にはテキストやロゴを配置しない。
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャルファイルタイプ: JPGまたはPNG
アスペクト比: 9:16
解像度: 398 x 208ピクセル以上
Messengerアプリ向けコンテキスト広告ファイルタイプ: JPGまたはPNG
アスペクト比: 1.91:1
解像度: 1,080 x 1,080以上

なお、解像度の上限は設定されていないため、可能な限り高い解像度の画像をアップロードすることがおすすめです。

また、汎用性が高いのはアスペクト比1:1の正方形の画像と、アスペクト比:9:16の横長方形の画像です。
画像クリエイティブのサイズに迷った場合、まずこの2種類を作っておくといいでしょう。

画像配信による注意しておくべき点

次に、Facebook広告において画像配信について注意しておくべきポイントについてご紹介いたします。

画像内のテキスト量は20%以下で設定

Facebook広告では、以前「Facebook広告の画像にテキストを含む場合は、総面積の20%程度までとする」というルールがありました。
この20%ルールは2020年に撤廃され、現在は、20%ルールを守っていなくても審査に通らないということはなくなりました。

しかし一方、画像内のテキストを20%未満に抑えることで、広告のパフォーマンスが高くなります。

そのため、画像内への広告メッセージの掲載は、ワンコピーに絞ったり控えめにするなどの工夫が必要といえます。
もし、画像内に書ききれない内容がある場合は、テキスト部分で補うことをおすすめいたします。

配信場所に適した画像サイズを設定

Facebook広告は、さまざまな配信場所で広告が表示されます。
Facebook広告で高い反応を得るためには、配信場所に合わせた画像を作成することがおすすめです。

一般的にはアスペクト比1:1の正方形の画像を作っておくと、ほとんどの配信面で広告を表示することができます。

しかし、ストーリーズ面はアスペクト比9:16の縦に長い長方形画像となっており、正方形の画像ではなく9:16の画像を入稿しておくことでユーザーの全画面を広告で占有できるため、高い効果が期待できます。

なお、ストーリーズ面はブラウザ下部にコールトゥアクションが表示されるため、画像の上下約14% (250ピクセル)の範囲にはテキストやロゴを配置しないことをおすすめいたします。

ポリシーを遵守する

Facebook広告の画像を作成する上で、意識しなければならない重要なポイントが広告ポリシーです。

Facebook広告は広告ポリシーの「禁止コンテンツ」で、訴求してはいけないポイントを明らかにしています。

例えば、肌を露出した写真はNGとなることが多いです。
アダルトコンテンツを訴求する内容はもちろん、性的な意味合いがない場合も同様に制限されます。

腹部、臀部、胸部など、体の個別の部位に焦点を当てた画像などは、要注意です。
裸体の銅像などもNGとなりますので注意しましょう。

また、過度に暴力的な広告や煽るような広告もNGです。
事故や犯罪の悲惨な状況を画像として掲載したりすると審査落ちします。

広告画像を作成する際は、一度広告ポリシーを確認することをおすすめします。

Facebook広告ポリシー:https://www.facebook.com/policies_center/ads

Facebook広告の推奨テキスト文字

ここからは、Facebook広告内に表示する見出しやメインテキストについてご紹介いたします。

Facebook広告内に表示する見出しやメインテキスト

Facebook広告の推奨されるテキスト文字については、下記の通りです。

ほとんどのクリエイティブで、125文字以内のメインテキストと40文字以内の見出しを用意しておけば、汎用的に使うことができます。

広告表示場所・メニュー推奨要件
Facebookフィード、Facebookインスタント記事、Facebookインストリーム動画、Facebook Marketplace、Facebook上の検索結果、Facebookビジネス発見、Facebookリールオーバーレイ、Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル、Messengerアプリ向けコンテキスト広告メインテキスト: 125文字以内見出し: 40文字以内説明: 30文字以内
Facebook右側広告枠見出し: 40文字以内
Facebookストーリーズ、Messenger受信箱、MessengerスInstagramストーリーズ、カルーセル広告、コレクション広告メインテキスト: 125文字以内見出し: 40文字以内
Instagramストーリーズ、Instagram発見タブメインテキスト: 125文字以内
Instagramフィードメインテキスト: 125文字以内見出し: 40文字以内最大ハッシュタグ数: 30

テキスト文字で注意しておくべきポイント

ここからは、Facebook広告のテキスト文字において注意すべきポイントをご紹介いたします。

重要なテキスト内容は左側に

Facebook広告のテキストは、表示される場所やデバイスによって、意図しないところでテキストが途切れてしまうことがあります。

そのため、ユーザーに訴求したい重要な内容は、なるべく左側かつ文頭に近いところで記載することがおすすめです。

Instagramのフィード広告がメインの場合は、文頭に見出しが記載されるので、見出しに訴求ポイントを記載しましょう。

基本的にFacebook広告は、推奨文字数を超えてもテキストを入稿することができますが、あまり長すぎるテキストは文末に近いところはほぼ見られていない、という場合が多いので注意が必要です。

プレビュー画面で配信クリエイティブを確認

Facebook広告を入稿したとき、どこまでのテキストが表示されているのかを確認するために使えるのが、プレビュー機能です。

Facebook広告マネージャの広告レベルでは、右側に入稿している広告のプレビューが表示されています。

このプレビューでは、さまざまな表示箇所での見え方を確認できるので、ぜひチェックしてみましょう。

広告のプレビュー

また、Facebook広告のプレビューは、スマートフォンで確認することも可能です。

広告マネージャの広告レベルで【シェア】をクリックし、さらに【リンクをシェア】をクリックすると有効日数(30日か60日かを選択可)内でリンクが有効になります。

Facebook広告のプレビュー

そのリンクを共有し、スマートフォンでクリックするとプレビューが表示されます。

また、FacebookやInstagramのモバイルフィードでも広告プレビューの確認が可能です。

前述のプレビューリンクを開き、[…]をクリックしてから、【Facebookにお知らせを送信】(Instagramであれば【Instagramアプリでプレビュー】)をクリックすると、自分のタイムライン上で広告を確認することができます。

このように広告マネージャのプレビューだけでなく、スマートフォンや実際のフィードで広告を確認することで、実際の画面に合わせた正確な調整が可能なのでおすすめです。

媒体によって表示が異なる

Facebook広告では、同じクリエイティブであっても、媒体によって表示が異なることが多いということは、念頭においておくべきでしょう。

媒体によって表示が異なる

たとえば、Facebook広告では配信面を制限しない「自動配置」が推奨されているため、FacebookとInstagramやAudience Networkなどでクリエイティブを分けないケースも多くあります。

しかし、Facebookに出てくる広告をPCでチェックすると全ての文章が表示されたとしても、それがスマートフォンで見ているInstagramでは途中で文章が切れて「…」となっていることはよくあることです。

また、同じFacebookであってもフィード面での表示と右側広告枠の表示は異なります。

Audience Networkにおいては、各配信メディアによって広告の表示パターンが異なります。

「重要なテキストを左側に配置する」や「プレビューで確認する」のが重要なのはこのためであり、可能な限り意図通りに表示させるために重要なポイントとなります。

まとめ

今回はFacebook広告の「画像」と「テキスト」について入稿要件などをご説明いたしました。

Facebook広告は、広告の表示場所ごとの画像のアスペクト比やテキスト量などの推奨要件はもちろん、広告ポリシーなども意識して広告クリエイティブを作成する必要があります。

また、配信面ごとに広告の表示パターンが異なるため、プレビューで確認しながら効果的なクリエイティブを作成していく必要があります。

この記事を参考に、ぜひ効果的なクリエイティブ作りにチャレンジしてみてください!

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