Google動的検索広告(DSA)は、Webサイトのコンテンツをもとに広告表示を自動化できる検索広告の機能です。
しかし、Googleは検索広告におけるAI活用を強化しており、DSAはAI Maxへ移行される予定です。
お客様のビジネス成果とキャンペーンのパフォーマンスを保護するため、ダイナミック検索広告のサポート終了と自動アップグレードの開始時期を延長し、 2027年2月から開始いたします。
引用元:ダイナミック検索広告をAI Maxにアップグレードします
Google動的検索広告(DSA)とは?
Google動的検索広告(Dynamic Search Ads:DSA)とは、Webサイトのコンテンツをもとに、Googleが検索語句と関連性の高いページを自動的に判断して広告を配信する検索広告機能です。
通常の検索広告では、広告主がキーワードを設定し、そのキーワードに関連する検索語句に対して広告を表示します。一方、DSAではWebサイト内のページ情報をGoogleが解析し、ユーザーの検索内容に適したページを自動的に選択して広告を表示します。
そのため、商品数やページ数が多いECサイトや、多くのコンテンツを保有するWebサイトでは、キーワード設定ではカバーしきれない検索ニーズへの対応に活用されてきました。
DSAでは、以下のような流れで広告が配信されます。
- GoogleがWebページサイトのページ内容をクロール
- ページタイトルや本文などの情報を分析
- ユーザーの検索語句との関連性を判断
- 適切なページの広告のリンク先として選択
- ページ内容をもとに広告見出しを自動生成

これにより、広告主がすべてのキーワードを登録しなくても、関連性の高い検索ユーザーへ広告を届けることができます。
ただし、Googleは検索広告におけるAI活用を強化しており、DSAの仕組みは現在「AI Max」へ発展しています。今後は、従来のDSA機能に加えて、AIによる検索語句の拡張や広告文・リンク先の最適化など、より高度な自動化が進められています。
動的検索広告(DSA)の仕組み
DSAは、キーワードではなくWebサイトのページ情報をもとに広告配信を行う仕組みです。

例えば、アパレルECサイトで「防水 レディース スニーカー」というページを公開している場合、広告主がそのキーワードを登録していなくても、Googleがページ内容を認識し、関連性が高い検索に対して広告を表示することがあります。
DSAで自動化される項目
DSAでは、主に以下の要素が自動化されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検索対象 | Webサイト内のページ内容 |
| 広告表示キーワード | ユーザーの検索語句に応じて自動判断 |
| 広告見出し | ページ内容をもとに自動生成 |
| リンク先ページ | 関連性の高いページを自動選択 |
DSAのメリット
DSAを利用することで、以下のようなメリットがあります。
キーワード登録の手間を削減できる
商品数やページ数が多いサイトでは、すべての商品やサービスに関連するキーワードを登録することは大きな負担になります。
DSAではサイト情報をもとに広告配信できるため、キーワード管理の工数削減につながります。
キーワード登録の手間を削減できる
広告主が想定していなかった検索語句からコンバージョンにつながるケースもあり、新たなキーワード発見にも活用できます。
Webサイト更新に対応しやすい
新しい商品ページやコンテンツを追加した場合も、Googleがページ内容を解析することで広告配信対象になる可能性があります。
DSAとAI Maxの違い
Googleは検索広告におけるAI活用を強化しており、DSAはAI Maxへ移行する流れになっています。
DSAとAI Maxの主な違いは以下の通りです。
| 項目 | DSA | AI Max |
|---|---|---|
| 自動化対象 | Webサイトページと検索語句のマッチング | 検索語句・広告文・リンク先など幅広い最適化 |
| ターゲティング | Webサイト内容を基に配信 | キーワード設定や検索意図をAIが拡張 |
| 広告文生成 | ページ情報から見出し生成 | AIによる広告テキスト最適化 |
| リンク先選択 | 関連ページを自動選択 | 検索ユーザーごとに最適なURLを選択 |
| 位置付け | 従来型の動的広告機能 | AI時代の検索広告機能 |
DSAは主に「Webサイト内の情報を活用した広告配信」に特化した機能でした。
一方、AI MaxではDSAの考え方を発展させ、AIによって検索意図を理解しながら、より幅広い検索ユーザーへの広告配信や広告クリエイティブの最適化を行います。
つまり、DSAが「サイト情報を活用した自動化」であるのに対し、AI Maxは「AIによる検索広告全体の最適化」を目的とした機能と言えます。
AI Maxへの移行で変わるポイント
Googleは検索広告におけるAI活用を強化しており、従来の動的検索広告(DSA)は、より高度な自動化機能を備えた「AI Max」へ発展しています。
AI Maxでは、DSAで活用されていたWebサイト情報をもとにした広告配信に加えて、AIによる検索意図の理解や広告文の最適化など、検索広告全体のパフォーマンス改善を支援します。
DSAからAI Maxへ移行することで、主に以下の点が変化します。
検索語句への対応範囲が拡大
従来のDSAでは、Webサイト内のページ情報をもとに、関連性の高い検索語句へ広告を表示していました。
AI Maxでは、Webサイト情報だけではなく、ユーザーの検索意図や行動データなどをAIが分析し、より幅広い検索ニーズへの対応が可能になります。
これにより、広告主が事前に設定したキーワードだけでは発見できなかった検索ユーザーへも広告を届けられる可能性があります。
広告文の最適化が強化
DSAでは、Webサイトのページ内容をもとに広告見出しが自動生成されていました。
AI Maxでは、検索ユーザーの意図に合わせて広告文を最適化することで、より関連性の高い広告表示を目指します。
ユーザーが求めている情報に近い表現で広告を表示できるため、クリック率やコンバージョン率の改善につながる可能性があります。
配信先URLの最適化
DSAでは、GoogleがWebサイト内から関連性の高いページを判断し、広告のリンク先として設定していました。
AI Maxでは、ユーザーの検索内容に応じて最適なページを選択する「Final URL Expansion」などの機能を活用できます。
例えば、トップページではなく、ユーザーの検索意図により近い商品ページやサービスページへ誘導することで、広告効果の向上が期待できます。
AIによる広告運用の自動化範囲が拡大
DSAでは主に「検索語句とWebページのマッチング」が自動化されていました。
AI Maxでは、以下のような複数の要素をAIが活用し、広告配信を最適化します。
- 検索語句とのマッチング
- 広告文の生成・最適化
- 配信先ページの選択
- ユーザーごとの広告表示調整
これにより、広告運用者は細かな設定作業だけではなく、AIを活用した戦略的な改善に注力できるようになります。
DSAからAI Maxへ移行するメリット
DSAからAI Maxへ移行することで、検索広告の自動化範囲が広がります。
新たな検索需要を獲得しやすくなる
検索行動は日々変化しており、すべての検索パターンを事前にキーワードとして登録することは困難です。
AI Maxでは、AIがユーザーの検索意図を理解することで、従来のキーワード設定では対応できなかった検索需要へのアプローチが可能になります。
特に、商品数やサービス数が多いサイトでは、新しい顧客との接点を増やす効果が期待できます。
広告運用の作業負担を削減できる
キーワード追加や広告文作成、リンク先ページの調整など、検索広告では多くの管理作業が発生します。
AI Maxでは、これらの一部をAIが支援するため、広告運用者の作業負担を軽減できます。
削減した時間を、成果分析や戦略立案など、より重要な業務へ活用できます。
ユーザーごとに適した広告表示が可能になる
従来の検索広告では、設定したキーワードや広告文をもとに配信を行っていました。
AI Maxでは、ユーザーの検索意図に応じて広告内容やリンク先を最適化することで、よりユーザーに適した広告表示が可能になります。
結果として、広告とユーザーのニーズとの関連性を高めることができます。
検索広告の成果改善につながる可能性がある
AI Maxは、GoogleのAI技術を活用して広告配信を最適化する機能です。
ただし、AIに任せるだけでは十分な成果につながらない場合もあります。
成果を最大化するためには、以下のような運用も重要です。
- コンバージョン設定の確認
- 除外キーワードの管理
- 広告文やLPの品質改善
- 配信データをもとにした継続的な分析
AIによる自動化と広告運用者による改善を組み合わせることで、より効果的な検索広告運用が可能になります。
AI Maxへの移行方法
Googleは、2026年9月に予定されているAI Maxへの自動アップグレードに先立ち、広告主がスムーズに移行できるようアップグレード機能の提供を開始しています。
AI Maxへの移行は、利用している機能によって方法が異なります。
より多くの広告主がAI Maxのメリットを享受できるよう、9月から、動的検索広告(DSA)、自動作成アセット(ACA)、およびキャンペーンレベルの部分一致設定を使用しているキャンペーンは、自動的にAI Maxにアップグレードされます。
引用元:ダイナミック検索広告をAI Maxにアップグレードします
DSA(動的検索広告)を利用している場合
動的検索広告(DSA)を利用している広告主には、Google広告でアップグレードツールが順次提供されます。
このツールを利用することで、これまでの設定や配信データを引き継ぎながら、新しい標準広告グループへ移行できます。
Googleでは、AI Maxへの移行前にアップグレードツールを利用することを推奨しています。
自動生成アセット(ACA)やキャンペーン単位の部分一致設定を利用している場合
自動生成アセット(Automatically Created Assets:ACA)やキャンペーンレベルの部分一致設定を利用している場合は、Google広告の管理画面に表示されるアップグレードバナーからAI Maxへ移行できます。
対象となるアカウントでは、Google広告の画面上に案内が表示されるため、表示内容に従ってアップグレードを実施してください。
移行前に確認しておきたいポイント
AI Maxへ移行する前に、現在のキャンペーン設定や配信状況を確認しておくことをおすすめします。
特に以下の項目を確認しておくと、移行後の比較・検証がしやすくなります。
- 現在運用しているDSAキャンペーン
- コンバージョン設定
- 配信実績(クリック数・コンバージョン数・CPA・ROASなど)
- ・除外キーワードやブランド設定
- ランディングページの内容
これらを事前に確認しておくことで、AI Max移行後の成果変化を把握しやすくなります。
まとめ
Google動的検索広告(DSA)は、Webサイトの情報を活用して検索広告の配信を自動化できる便利な機能として、多くの広告主に利用されてきました。
しかし、Googleは検索広告におけるAI活用を強化しており、今後はDSAの仕組みを発展させたAI Maxが中心となっていきます。
AI Maxでは、検索語句の拡張や広告文の最適化、配信先ページの選択など、より幅広い範囲でAIによる広告改善が可能になります。
現在DSAを利用している広告主は、既存の設定や成果を確認しながら、AI Maxへの移行に備えることが重要です。
AIによる自動化を適切に活用することで、検索広告の運用効率向上や新たなユーザー獲得につなげることができます。
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