スマートショッピングキャンペーンは、P-MAXキャンペーンに移行されました。
2023年11月現在新規に作成することはできません。
Google スマート ショッピング キャンペーンとは
スマートショッピングキャンペーンはGoogleの機械学習により、クリエイティブの作成やターゲティング、配信場所や入札単価の調整といったあらゆる内容が自動化されたキャンペーンです。イメージとしては、ショッピング広告とディスプレイ広告が合わさったようなものになります。
通常のショッピング広告についてはこちらの記事をご覧ください。
ECサイト運営者がやるべきGoogleショッピング広告とは?特徴と導入手順をご紹介
Google スマート ショッピング キャンペーンの特徴
スマートショッピングキャンペーンの特徴は、様々なシグナルを活用した機械学習による広範囲の自動化です。参考に従来のショッピング広告との比較を表にまとめました。
項目 | スマートショッピング | ショッピング広告(従来型) |
---|---|---|
配信ネットワーク | ◯ | ◯ |
シグナルの活用 | ◎ | △ |
ターゲティング | ◯ | ◯ |
オペレーションの手間 | ◎ | ◯ |
レポーティング | △ | ◎ |
ここから、スマートショッピングキャンペーンの特徴をご紹介します。
ディスプレイネットワークにも広告配信
通常のショッピング広告は、主に検索結果やショッピングタブで配信されますが、スマートショッピングキャンペーンでは、YouTubeなども含めたディスプレイネットワークにも配信されます。
シグナルを活用した広告配信の自動最適化
スマートショッピングキャンペーンではGoogleのシグナルや広告主のデータの活用により、ターゲティングや配信面、クリエイティブ、入札単価が自動で最適化されて広告が配信されます。
作成、運用に大きく手間がかからない
スマートショッピングキャンペーンはショッピング広告だけでなく、ディスプレイ広告も配信できるため、1つのキャンペーンで複数キャンペーンの役割をカバーできます。そのため、キャンペーン作成や運用に大きく手間がかかりません。
手動での調整をあまり必要としないため、調整できる範囲は少なくなっています。
従来のショッピング広告に比べてレポーティング項目に差がある
従来のショッピング広告と異なり、広告が配信された検索語句やオーディエンスごとのデータなどは確認できない仕様です。そのため、語句やオーディエンス別で成果の良し悪しを判断するといったことができません。
Google スマート ショッピング キャンペーンの設定方法
スマートショッピングキャンペーンの設定方法をご紹介します。設定にあたって、いくつか準備が必要なことがあります。
データフィードの準備
広告配信に必要な商品情報のフィードを準備します。
Google 広告アカウントとGoogleマーチャントセンターアカウントの連携
広告を配信する広告アカウントと、データフィードをアップロードしているマーチャントセンターアカウントを連携します。
こちらの記事で上記の手順を解説しておりますので参考になりますと幸いです。
ECサイト運営者がやるべきGoogleショッピング広告とは?特徴と導入手順をご紹介
コンバージョントラッキングの設定
取得した広告経由の購入数や購入金額のデータが、自動入札調整の最適化に活用されます。
スマートショッピングキャンペーンで使用できる入札戦略はコンバージョン値に基づいたものなので、コンバージョン数だけでなく、コンバージョン値も取得できるように設定することをおすすめします。
設定方法については下記のヘルプをご参照ください。
参考:
ウェブサイトでのコンバージョン トラッキングを設定する
注文や購入ごとに変動するコンバージョン値をトラッキングする
リマーケティングタグ、リマーケティングリストの設定
サイトを訪問したユーザーの情報が機械学習に活用され、広告配信のパフォーマンスに影響します。
参考:Google 広告を使用してウェブサイトにタグを設定する
既存のショッピングキャンペーンやリマーケティングキャンペーンの停止
スマートショッピングキャンペーンの配信は、通常のショッピングキャンペーンやリマーケティングキャンペーンより優先されるため、これらを配信していた場合は配信量が減少します。また、データが分散することは機械学習が効果を発揮する妨げにもなるため、既存のキャンペーンは停止することをおすすめします。
ここから、Google 広告管理画面でのキャンペーン設定方法をご紹介します。
キャンペーンの目標選択
管理画面で「新しいキャンペーンを作成」をクリックし、キャンペーンの目標を選択します。
キャンペーンタイプの「ショッピング」を選択
キャンペーン目標を選択するとキャンペーンタイプが表示されるので、「ショッピング
」を選択します。
Googleマーチャントセンターのアカウント設定とキャンペーンのサブタイプ選択
Google 広告アカウントとリンクしているGoogleマーチャントセンターのアカウントが表示されます。
キャンペーンのサブタイプで「スマートショッピングキャンペーン」を選択し続行します。
全般設定
キャンペーン名や予算などの項目を設定します。
商品グループの選択や、ディスプレイ広告で配信されるアセットの設定
使用する商品グループを選択します。
ディスプレイ広告で使用される画像やテキストを設定します。
これらを設定して保存すれば完了です。
Google スマートショッピング キャンペーンの改善ポイント
データフィードの改善
データフィードを使用した広告ではフィードの改善が非常に重要です。タイトルに具体的でユーザーが検索する語句を入れるなども有効な手段の1つです。
改善方法はこちらの記事もご覧ください。
データフィード広告とは?EC広告に欠かせないデータフィードを使った広告を徹底解説!
カスタムパラメータの使用
ユーザーが閲覧した商品の情報などがよりユーザーに適した広告配信に役立ちます。
こちらはデータを渡せるようサイト内に変更を加える必要があるため、サイトの製作者様とご相談ください。
参考:
動的リマーケティング用のタグをサイトに追加する
動的リマーケティングのイベントとパラメータ
Google スマート ショッピング キャンペーンで新規顧客配信を促進するには
スマートショッピングキャンペーンでは配信オーディエンスを設定することはできませんが、新規顧客の獲得に注力したいという場合に、新規顧客獲得を促進するための方法をご紹介します。
新規顧客顧客コンバージョン目標の利用
新規顧客コンバージョン目標を利用すると、商品の購入金額に加え、設定した新規顧客の価値がコンバージョン値として割り当てられます。そのため、コンバージョン値が最大化するよう最適化されるスマートショッピングキャンペーンでは、新規顧客の購入が増えるように入札単価が設定されます。これにより、新規顧客獲得の促進が期待できます。
新規顧客と既存顧客を区別する方法
新規顧客と既存顧客を区別する方法をご紹介します。
Googleによる検出
「購入」のコンバージョントラッキングを設定している場合に自動作成可能なオーディエンスリストが利用されます。
アップロードされたオーディエンスリスト
アップロードしたオーディエンスリストが利用されます。
タグを使った新規顧客コンバージョン トラッキング
タグに「new_customer」パラメータを追加してトラッキングした新規顧客コンバージョンが利用されます。
参考:
スマート ショッピング キャンペーンの新規顧客コンバージョン目標について
スマート ショッピング キャンペーンでの新規顧客コンバージョンのレポートを設定する
P-MAX(Performance Max)キャンペーンへのアップデートについて
2021年11月にP-MAX キャンペーンの提供が開始されました。
P-MAX(Performance Max)キャンペーンは、1つのキャンペーンから全てのGoogleのチャネル全体 (YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、Googleマップなど)で広告の配信と最適化が可能な新しいキャンペーンタイプです。
こちらのP-MAX キャンペーンは商品フィードをリンクさせるとショッピング広告としても機能します。
2022年にはスマートショッピングキャンペーンはP-MAX キャンペーンにアップデートできるようになるとGoogleは発表しています。
しかし、現時点でスマートショッピングキャンペーンを利用している場合は引き続き利用することが推奨されているため、キャンペーンの切り替えはGoogleからのリリース後に行うことをおすすめいたします。
P-MAX キャンペーンについてはこちらの記事もご覧ください。
P-MAXキャンペーンの提供開始(Google広告)
まとめ
Google スマート ショッピング キャンペーンについてご紹介しました。
ターゲティングなど広い範囲の自動化により、ショッピング広告もディスプレイ広告も配信したいという方に利用しやすいキャンペーンではないでしょうか。
P-MAXキャンペーンのリリースもあり、機械学習を活用したキャンペーンをどのように利用していくか、ユーザーに適した訴求をどのようにするか、ということが今後更に重要になると考えられます。
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