ウェブサイトを運営し、改善していくためにサイトの分析は重要です。分析する際に使用するツールとして、「Googleサーチコンソール」や「Googleアナリティクス」は無料ということもあり、使用している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、「Googleサーチコンソール」や「Googleアナリティクス」で出来ることや両者の違い、連携方法などをご紹介いたします。
2023年7月1日に、Googleユニバーサルアナリティクスのサービスの提供が終了しました。
Googleサーチコンソールとは
Googleサーチコンソールは、Google検索結果でのウェブサイトの状況を分析できるツールです。
Googleがサイトを検出しクロールできているか、どのような検索クエリでサイトが表示され、クリックされているかなどを把握できます。
参照:Search Console の概要
Googleサーチコンソールでできること
Googleサーチコンソールでは主に以下のことができます。
検索パフォーマンスの確認
以下のような検索結果のパフォーマンスを確認できます。
- 検索クエリごとの表示回数やクリック数
- ページごとの表示回数やクリック数
URLがGoogleのインデックスに登録されているかの検査
特定のURLがインデックスに登録されているかなどが確認できます。
インデックスに登録されていない場合、検索結果に表示されません。そのような時は、インデックス登録をリクエストすることが可能です。
カバレッジの確認
カバレッジではページがインデックスに登録されているかや、エラーの確認ができます。
エラーがある場合は、その内容に応じて必要な対応を実施します。
サイトマップの確認
サイトマップでは、サイトのページの構造を伝えるファイルを送信できます。
サイトの規模が大きくなり、構造が複雑になるとクロールに影響しインデックスの登録にも影響します。
そのため、サイトマップを送信してGoogleがクロールしやすくしておくことが重要です。
外部リンクや内部リンクの把握
どのようなサイトからリンクされているか、どのページが多くリンクされているかなどが把握できます。
以上が、Googleサーチコンソールで出来ることの主な内容です。
Googleアナリティクスとは
Googleアナリティクス(GA)はGoogleが提供するウェブサイトのアクセス解析ツールです。
サイトを訪れたユーザーの流入経路やサイト内での行動、商品の販売情報などを分析できます。これにより、サイトや集客施策の状況を把握し、新しい施策につなげられます。
Googleアナリティクスで出来ること
Googleアナリティクスでは主に以下のことが可能です。
ユーザーの流入経路の把握
ユーザーがGoogleで検索してサイトを訪問した、など流入経路の把握が可能です。
サイトを訪問したユーザー情報の把握
サイトを訪問したユーザーの年齢などを確認することができます。
ユーザーのサイト内での行動の分析
ユーザーがサイト内を回遊しているか、商品を購入しているかなどを把握・分析することができます
コンバージョンの分析
流入チャネルやユーザーなどの切り口でコンバージョンについて分析が可能です。
以上が、Googleアナリティクスで出来ることの主な内容です。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの主な違いは、分析対象がサイトの「訪問前」か「訪問後」の行動かの違いです。
Googleアナリティクス
ユーザーがウェブサイトを訪問した後の行動分析に利用
Googleサーチコンソール
ユーザーがウェブサイトを訪問する前の行動分析に利用
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの使い分け
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスはどのように使い分けるか、それぞれの主な使用場面をご紹介いたします。
Googleサーチコンソールは以下のような点を分析するのに使用します。
- どのような検索語句でサイトが表示、クリックされているか
- 特定のページが検索結果に表示されるようになっているか
- サイトにエラーが発生していないか
- サイトの構造をクローラーが把握できるようになっているか
Googleアナリティクスは以下のような点を分析するのに使用します。
- ユーザーがどのチャネルで流入したか
- 流入しているのはどのようなユーザーか
- ユーザーはサイト内でどのような行動を取っているか
- どのページがよく見られているか
- どのようなチャネルやユーザーがコンバージョンに繋がりやすいか
上述したように、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスは活用する場面が異なりますが、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスは連携して活用できます。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携するメリット
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携するメリットは以下があげられます。
- Googleアナリティクス上でサイト訪問前からサイト訪問後の一貫した分析が可能
- ユーザーが流入した検索ワードが把握できるようになるため、SEO対策に役立つ
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの連携方法
ここからは、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)の連携方法をご紹介いたします。
前提条件として、Googleアナリティクスの「編集権限」と、Googleサーチコンソールの所有権を持っている必要がありますので、事前に確認しましょう。
Googleアナリティクスで「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリック
集客 > Search Console > 検索クエリ の順にクリックします。
以下の画面が表示されるため、「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリックします。
プロパティ設定で「Search Consoleを調整」をクリック
「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリックすると、プロパティ設定画面に遷移します。
遷移後、「Search Consoleを調整」をクリックします。
Search Console の設定で「追加」をクリック
Search Console の設定画面に遷移するので、「追加」をクリックします。
連携するプロパティを選択
Search Consoleのプロパティ選択画面に遷移するので、連携するプロパティを選択し、連携を完了します。
連携が完了すると、集客の「Search Console」の項目が表示されるようになります。
以上が、Googleサーチコンソールとユニバーサルアナリティクスの連携方法でした。
本記事ではユニバーサルアナリティクスとの連携方法をご紹介しました。
Googleアナリティクス4との連携方法については、下記記事をご参照いただけますと幸いです。
まとめ
Googleサーチコンソール、Googleアナリティクスの概要と両者の連携方法をご紹介いたしました。
Googleサーチコンソールの活用により、ユーザーが知りたいコンテンツの作成などの施策につなげることもできます。
また、Googleアナリティクスと連携することで、ウェブサイトの訪問前から訪問後の一貫した分析が可能となるため、連携をして活用することをおすすめいたします。
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