Google アナリティクス4でデータドリブンアトリビューションが利用可能になったというリリースがありました。
参考リンク:What’s new January 7, 2022
データドリブンアトリビューションとは
ユーザーがコンバージョンに至った過程に基づいて、キャンペーンなど各タッチポイントに貢献度を割り当てる枠組みです。
どのタッチポイントがコンバージョンに影響を与えたか、より実態に近い内容を把握することができます。
参考:[GA4] アトリビューションとアトリビューション モデリングについて
今回のアップデート内容
今回のアップデート内容は2つあります。
アトリビューションレポートでデータドリブンアトリビューションが利用可能に
アトリビューションレポートのコンバージョン経路とモデル比較で、データドリブンアトリビューションが利用可能になりました。
プロパティ単位のレポート用のアトリビューションモデルでデータドリブンアトリビューションが利用可能に
プロパティ全体に適用されるアトリビューションモデルでデータドリブンアトリビューションが利用可能になりました。
イベントスコープのトラフィックディメンション(キャンペーン、参照元など)を利用するレポートにおける、コンバージョン数や収益などに反映されます。アトリビューションレポートに影響はありません。
メリット
今回のアップデートのメリットは以下が挙げられます。
- 成果が良いキャンペーンなどのタッチポイントを把握できる
- 注力する広告の判断など、広告配信の最適化に利用できる
利用要件について
Google アナリティクス4ではデータドリブンアトリビューションの利用に要件はありません。
従来は有料の「Google アナリティクス 360」を利用した上でコンバージョン数の要件などがありましたが、Google アナリティクス4では要件無しで利用できるようになっているため、どのアカウントでも利用できます。
アトリビューションレポートでデータドリブンアトリビューションを選択する方法
アトリビューションレポートでは、以下のようにデータドリブンアトリビューションを選択できるようになっています。
広告ワークスペースでレポートを選択
モデル比較レポート
コンバージョン経路レポート
レポート用のアトリビューションモデルの設定方法
レポート用のアトリビューションモデルをデータドリブンアトリビューションに設定する方法をご紹介します。
「参照元 / メディア」などのイベントスコープのトラフィックディメンションを利用したレポートのコンバージョン数や収益に影響します。
管理 > プロパティ > アトリビューション設定
レポート用のアトリビューションモデル > データドリブンを選択
まとめ
Google アナリティクス4でデータドリブンアトリビューションが利用可能になったことをご紹介しました。
ユーザーがコンバージョンに至るまでの行動が複雑化している中で、データドリブンアトリビューションは、より実態に即した分析に貢献するのではないでしょうか。
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