過去に別のサイトで見た商品や求人情報が、今見ているサイトに表示されていることはありませんか?

これは、データフィード広告といい、ECサイトや求人サイト・不動産サイトなどで利用されることの多い広告手法となります。

今回は、このデータフィード広告について解説していきます。

データフィード広告とは?

ECサイトの「商品のデータ」や不動産サイトの「物件情報」など、企業が保有している「商品情報」を、広告媒体が指定する形式に変換して広告媒体側に商品データを送信する仕組みのことを、データフィードといいます。

このデータフィードを利用し、各ユーザーの趣味趣向に合わせ、商品データを広告配信先のフォーマットに合わせた形式で自動で入稿し配信してくれるのが、データフィード広告です。

データフィード広告の種類

データフィード広告には、「検索連動型」と「ディスプレイ型」の2種類があります。
ここからは、この2種類のデータフィード広告についてご紹介していきます。

検索連動型データフィード広告

検索連動型データフィード広告には、Googleショッピング広告があります。

Googleショッピング広告

Googleショッピング広告は、検索エンジンで検索されたキーワードに関係するデータフィードの商品情報が表示されます。

Googleショッピング広告

検索連動型広告の場合、ユーザーの検索キーワードに応じて商品が表示されますので、ユーザーのニーズにあった商品を表示することができます。

また、検索結果には商品の写真や細かな商品情報が表示されるため、商品に対する理解を深めることができるという利点があります。

Googleショッピング広告の詳細については、「ECサイト運営者がやるべきGoogleショッピング広告とは?特徴と導入手順をご紹介」でご紹介していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

ディスプレイ型データフィード広告

ディスプレイ型データフィード広告には、ユーザーの趣味趣向に合わせて配信される「ダイナミック広告」とレコメンド機能の「ダイナミックリターゲティング広告」の2種類があります。

ディスプレイ型データフィード広告は、ユーザーが閲覧しているサイトに表示されます。

ディスプレイ型データフィード広告の仕組み

ダイナミック広告

ダイナミック広告は、Facebook・Instagram広告で配信することができます。

Facebook・Instagramダイナミック広告

Facebook・Instagramダイナミック広告とは、ユーザーの閲覧履歴や趣味趣向をもとに、関連性が高い複数の商品の広告を自動で生成・配信を行う広告です。

ダイナミック広告
引用元: 画像引用元

過去にサイトに訪問したことのないユーザーにアプローチを行い、サイトで販売している商品やサービスに関心のあるユーザーに広告が配信されるため、コンバージョン率の向上を期待できる広告となっています。

また、アイテムごとに個別の広告を作成する必要がないため、運用者は運用業務だけに集中することが可能となります。

Facebook・Instagramダイナミック広告の詳細については、「最適なユーザーに最適な広告を配信可能!Facebook・Instagramダイナミック広告」でご紹介していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

ダイナミックリターゲティング広告

ダイナミックリターゲティング広告には、「Criteo」や「LINE Dynamic Ads」、「Facebook・Instagramダイナミック広告」や「Google動的リマーケティング」、「Yahoo!動的ディスプレイ広告」などがあります。

WEBサイトで商品を閲覧したが購入に至らなかったユーザーにアプローチを行い、再度商品を思い出していただき購入につなげることが期待できる広告です。

ダイナミックリターゲティング広告はレコメンド広告とも言われ、ユーザーが閲覧した商品だけではなく類似した商品も表示することができます。

Facebook・Instagramダイナミック広告

Facebook・Instagramダイナミック広告のリターゲティングでは、WEBサイトなどでユーザーが以前に閲覧した商品を自動的に表示することで、閲覧したが購入しなかった商品を思い出してもらうことができます。

Facebookに製品カタログをアップロードしてキャンペーンを設定するだけで、最新の価格と在庫情報を使用し広告の配信を行うことができます。

Facebook・Instagramダイナミック広告の詳細については、「最適なユーザーに最適な広告を配信可能!Facebook・Instagramダイナミック広告」でご紹介していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

Criteo

WEBサイトを過去に訪問したユーザーの閲覧履歴をもとに、ユーザーが閲覧した商品やそれに類似する商品を各ユーザーにパーソナライズした広告を自動生成し表示するリターゲティング広告です。

Criteoは、日本のインターネットユーザーの92.6%にリーチしており、その際に収集した膨大なデータを活用しパーソナライズした広告を自動生成しているため、最適なユーザーに最適な広告を表示することがでいます。

また、Criteoに配信を行うことで、Yahoo!ディスプレイネットワークにも配信することが可能です。

データフィード広告に向いている業界

データフィード広告は、取り扱い商品が多い業界や検討期間が比較的長い商品を取り扱う業界に向いている広告です。

具体的には、「不動産業界」「人材業界」「EC業界」「旅行業界」「教育業界」のような業界に最適です。

データフィードの作成方法

データフィード広告配信に必要となるデータフィード(商品データ)ですが、作成の方法には3種類あります。

商品データの更新にかかる時間や手間などを考慮し、自社に最適な方法を選択してください。

手動入稿

手動でデータフィードを作成する場合、広告配信先のフォーマットで作成する必要があります。
複数の媒体に配信する際、媒体の数だけ作成し入稿する必要があります。
そのため、データフィードの作成や更新に手間と時間がかかります。

データフィード入稿プログラムを自社で開発

データフィードの作成を自動で行うために、自社で自動データフィード作成プログラムを自社で開発することも可能です。
しかし、プログラムの開発には費用がかかりますし、配信先のデータフィードフォーマットが変更になればメンテナンスを仕様する必要があります。

データフィードサービスツールを使用

有償で提供されているデータフィードサービスツールの導入を行うことで、データフィーノ作成の手間や時間を削減することができます。
データフィードのフォーマットが変更になったとしても、ツール提供ベンダーで修正が行われますので、運用にのみ集中することができます。

データフィード広告の運用Tips

ここからは、データフィード広告の運用の際に、パフォーマンス向上のために行いたいTipsをご紹介いたします。
ぜひ、データフィード広告を配信の際には導入してみてください。

商品名に具体的な情報を含める

データフィード広告のタイトルに、具体的な商品情報を含めることで、配信ボリュームの増加とクリック率の向上を期待することができます。

ECサイトであれば、商品名にブランド名、カラー、サイズなどの情報を追加することをおすすめします。

改善前:WHITE DENIM PT
改善後:【ブランド名】ホワイトデニムパンツ WHITE DENIM PT サイズ カラー 素材 ショップ名

表示されるタイトルの文字数が限られているため、できるだけ、最初の15文字にユーザーに伝えたい情報を入れることをおすすめします。

英語の表記を日本語にする

英語の表記をカタカナや漢字の日本語表記にすることで、クリック率の向上や自然検索での流入の増加を期待することができます。

改善前:【Laplace】帽子
改善後:【ラプラス】帽子 アメリカンメッシュキャップ グリーン×ホワイト フリー

まとめ

複数の商品やサービスを扱うサイトの場合、各商品ごとに広告を作成するのは大変な労力と時間がかかります。

ぜひ、データフィード広告を利用して、自社商品に興味のあるユーザーに効率よく広告の配信を行うことで、クリック率やコンバージョン率の改善を行っていきましょう。

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