Twitterは、日本国内では4,500万人(2023年4月時点)のアクティブユーザーを抱える拡散性に優れたサービスです。
幅広い年代で利用されていますが、特に20代で利用率が高いSNSとなっております。

Twitter上に広告の配信を行うことができるのが、Twitter広告です。
今回は、Twitter広告の概要から広告の種類・ターゲティング方法まで、Twitter広告を始めるための基礎知識をご紹介いたします。

Twitter広告とは?

Twitter広告とは、Twitter上のタイムラインや検索結果に配信できる広告のことを言います。

Twitter広告は、ユーザーの興味関心や年齢、性別、地域などのデモグラフィックデータに基づいたターゲティングはもちろんのこと、自社と親和性の高いアカウントのフォロワーやキーワードによるターゲティングを行うことが可能です。

例えば、キーワードターゲティングでは、特定の検索語句に対してツイートを行った、またはそのツイートを閲覧しているユーザーに向けて広告を配信することが可能です。
さらに、広告に対してリツイートやいいねなどのアクションができるため、2次拡散につながり幅広いリーチにつなげることが期待できます。

課金形式

Twitter広告は、Google 広告やInstagram広告とは違い、フォロワー獲得や認知拡大、サイト誘導などの目的によって課金される形式が変わります。
またリツイートを目的として広告を配信した場合、その先で発生するアクションは費用が発生しないため高い費用対効果が見込めます。

目的別の課金形式は以下をご参考ください。

課金形式内容
CPF(コストパーフォロー)フォロワーを獲得した際に支払う金額
CPC(コストパークリック)遷移先であるWebサイトへの1クリックあたりに支払う金額
CPE(コストパーエンゲージメント)いいねやリツイート、返信などのアクションごとに支払う金額
CPAC(コストパーアプリクリック)CPI(コストパーインストール)広告をクリックし、アプリストア(Google Play, App Store)への遷移やアプリ起動のタイミングごとに支払う金額
CPM(コストパーインプレッション)広告の表示回数1,000回ごとに支払う金額
CPV(コストパービュー)広告の動画視聴1回あたりに支払う金額

入札タイプ

Twitter広告の入札タイプは大きく3つに分類されます。
自社の目的に合わせて設定するようにしましょう。

入札タイプ内容
自動入札最低限の予算で最大の成果が得られるように入札額が自動で調整されます。
Twitter広告初心者にはおすすめの入札タイプです
上限入札単価支払いの対象となるアクションごとに上限の入札額を設定します。
支払う金額が予測できるので、運用経験のある上級者向けです
目標入札単価1日の平均額が目標値に近づくように入札額が調整されます。
例)目標入札単価:200円 ▶ 平均目標入札単価:200円で調整

3つある中でどれがいいのかわからないと悩んでいる方は、「自動入札」か「上限入札単価」を試してみることをおすすめします。

Twitter広告の種類

Twitter広告は従来、プロモ広告とフォロワー獲得、Twitterテイクオーバーの3つの種類しかありませんでした。
しかし、2021年にTwitter広告のプロダクトがリブランディングされ、現在では5種類になっています。

ここからは、Twitter広告の5つの種類について解説します。

プロモ広告

プロモ広告とは、Twitterのツイートを広告として配信できる手法になります。

プロモ広告
引用元:Twitter広告ヘルプセンター

プロモ広告を配信することで、フォロワー以外のユーザーに広告を配信することができたり、検索結果や他のユーザーのプロフィールにも広告を配信することが可能です。

さらに、プロモ広告で配信されたツイートに「リツイート」や「いいね」といったアクションをすることもできるため、費用対効果高く認知拡大につなげることができます。

フォロワー獲得

フォロワー獲得は、文字通り、自社アカウントに興味関心のありそうなユーザーにフォローを促す広告手法になります。
Twitter上に配信される場所は、おすすめユーザー欄がメインになりますが、その他にも検査結果やタイムラインにも配信がされます。

フォロワー獲得
引用元:Twitter キャンペーン目的の選び方

Twitterテイクオーバー

Twitterテイクオーバーは、トレンド欄やタイムラインの一番上部に表示される広告手法になります。
トレンド欄やタイムラインはTwitterユーザーの中でも頻繁に閲覧される場所になるので、認知拡大につなげることができます。

新商品の発売やイベント開催、割引キャンペーンなど、ユーザーに興味を持ってもらえるようなコンテンツを配信することにより効果が得られやすい手法となります。

Twitterテイクオーバー
引用元:Twitter テイクオーバー広告

Twitter Live

Twitter Liveは、Twitterユーザーとリアルタイムでライブを介してやり取りができる広告手法のことを言います。

スマホから手軽に配信が可能で、配信を開始するとフォロワーに通知が届くため閲覧数を増やすことができます。

Twitter Amplify

Twitter Amplifyは、Twitter上でユーザーが特定の動画を再生する際、動画の冒頭に広告を表示させる手法を言います。

現在、Twitterと提携をしている200以上のコンテンツパートナーが配信する動画に、広告を配信することが可能です。

キャンペーン目的の種類

Twitter広告では、自社の目的に合わせてキャンペーン目標を変えることをおすすめします。

キャンペーン目標には、認知・検討・コンバージョンの3つの種類があり、さらに検討には6つのキャンペーン目的が分類されています。

目標目的詳細課金形式
認知リーチ(認知拡大)広告のリーチ数を最大化させるCPM
検討動画再生数動画の再生数を増やすCPV
プレロール再生数Twitter提携企業が配信するコンテンツに広告を配信し自社と親和性の高いユーザーへアプローチするCPV
アプリインストールアプリのインストール数を増やすCPAC
CPI
Webサイト訪問数Webサイトへの訪問者数をふやすCPC
エンゲージメント数いいねや返信、リツイートなどのアクションを増やすCPE
フォロワー数エンゲージメントの高いユーザーを増やすCPF
コンバージョンアプリのエンゲージメント数アプリの利用者を増やすCPI

参考URL:キャンペーン目的の選び方 Twitter Business

ターゲティングの種類

Twitter広告では、性別や年齢、地域だけでなく興味関心やキーワード、アカウントフォロワー、エンゲージメントなどに基づいたターゲティング設定が可能です。

細かなオーディエンス設定をすることで、自社に興味関心の高いユーザーへの効率かつ効果的なアプローチを行うことができます。

ここからは、ターゲティングの種類やオーディエンス項目(デモグラフィックデータ)についてご紹介いたします。

ターゲティング方法

Twitter広告のターゲティングは、下記となります。

ターゲティング方法内容
キーワード絵文字を含む特定のキーワードを使用したツイート・検索や、そのツイートに対して何かしらのアクションをしたユーザーに対してターゲティング。
除外キーワードの設定も可能。
フォロワー指定したアカウント名のフォロワーや興味関心を持つユーザーに対してターゲティング
興味関心スポーツやキャリア、ゲームといった25種類のメインカテゴリと350種類以上のサブカテゴリの中から興味関心が高いと思われるユーザーにターゲティング
映画とテレビ番組Twitter側で設定された映画やテレビ番組に関するツイートをしているユーザーやそのツイートを閲覧しているユーザーにターゲティング
イベントTwitter側で設定された季節ごとのイベント(世界、国内、地域ごと)に関連したツイートや閲覧をしているユーザーをターゲティング
会話トピック25種類以上のメインカテゴリと10,000以上のトピックに関するツイートやツイートを閲覧しているユーザーにターゲティング
ツイートにエンゲージメントしたユーザー特定のツイートにエンゲージメントしているユーザーに対して、再度広告を配信(リターゲティング)

オーディエンス項目(デモグラフィックデータ)

Twitter広告でターゲット設定できるデモグラフィックデータは、下記となります。

項目内容
性別男性・女性・男女
年齢13歳~50歳以上(21個のカテゴリ)
地域国・エリア(関東・中部・近畿など)・都道府県
言語46カ国の言語から選択
デバイスiOS、Android、その他のモバイル、デスクトップなどから選択
携帯キャリア36カ国の携帯キャリアから選択
新しいデバイス期間を設定し、新しくデバイスを購入したユーザーにターゲティング

適切なターゲティングを行うことで、見込みユーザーに効果的なアプローチができます。

ただ、ターゲティングを設定しすぎてしまうとリーチする数が限られてしまい期待した効果が得られなくなる可能性があります。
そのため、ターゲティング設定は絞りすぎには注意しましょう。

Twitter広告クリエイティブについて

Twitter広告には以下4つのクリエイティブがあります。

  1. テキスト
  2. 画像
  3. 動画
  4. カルーセル

テキストや画像よりも動画やカルーセルといった形式のクリエイティブのほうがユーザーへの関心を誘導できる傾向がありますが、配信される場所によってはテキストや画像が有利に運ぶケースもあります。

以下ではTwitter広告クリエイティブの概要や特徴についてご紹介します。

テキスト広告

テキスト広告は、140文字以内のテキストのみで構成される広告クリエイティブになります。

テキスト広告の特徴として、Twitterの特性上、画像やテキストのみのツイートが多いため、その他ツイートと溶け込む形でツイートができ、エンゲージメントやクリック数の向上が期待できます。

画像広告

画像広告は、ツイートに4枚までの画像を挿入できるクリエイティブ広告になります。

画像は、テキスト広告よりも視覚的な情報を素早く与えることができるのでユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。
Twitterが推奨する画像サイズは、1200×1200ピクセルもしくは1200×628ピクセルです。

動画広告

動画広告は、ツイートに動画を挿入する広告クリエイティブになります。

動画は、画像よりも情報量をより多く伝えることができるため、ユーザーからの反応に繋がりやすい特徴があります。
動画コンテンツを作成する工数や費用は、画像やテキストにくらべて負担は大きくなりますが、期待以上の成果につながる可能性があります。

Twitterで使用できる動画ファイル形式は、MP4かMOVです。

カルーセル広告

カルーセル広告は、2枚〜6枚までの画像または動画を挿入することができる広告クリエイティブになります。
画像広告との違いは、URLのリンク数になります。

画像広告の場合、1つしかリンク先を設定できないのに対しカルーセル広告は各画像にリンク先を指定することができます。
そのため、複数の商品を扱う企業にとって各商品ごとにURLを設定できるため効果的な広告運用ができることが特徴です。

使用できる画像のアスペクト比は1.91:1もしくは1:1です。
動画のアスペクト比は、16:9か1:1になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、Twitter広告の概要やTwitter広告の種類、オーディエンスやターゲティング項目、広告クリエイティブについて詳しく解説しました。

Twitter広告は、性別や地域、年齢などのデモグラフィックデータに基づいたターゲティングだけでなく、競合他社アカウントのフォロワーへのターゲティングやキーワードに基づいたターゲティングを行えるのが特徴です。

さらに、配信された広告に対して「リツイート」や「いいね」などのアクションを行うことができるのでその他SNSと比べて拡散力があることも特徴の一つです。

集客の媒体として、Twitter広告を始めてみられてはいかがでしょうか。

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