今回は、Yahoo!広告についてご紹介していきます。
「今は、Google 広告だけしか配信を行っていないけどYahoo!広告も配信してみたい」という方向けに、
Yahoo!広告の特徴やGoogle 広告との違いについてご紹介いたします。
これから広告を始めようとお考えの方は、ぜひ参考にしていただき自社に最適な媒体の選定を行っていただけますと幸いです。
Yahoo!広告とは?
Yahoo!広告とは、日本最大級のメディア「Yahoo! Japan」が提供する広告プラットフォームです。
Yahoo! Japanに訪れたユーザーが利用する各種サービスやアプリケーション内、提携サイトへ配信されます。
Yahoo!広告は、広告主がターゲティングしたいユーザーを絞り込んで広告を配信できるため、効果的な広告配信を実施することが可能です。
また、Yahoo!広告は広告主が広告を配信する場所や時間などを自由に指定することができ、戦略的な広告配信が可能といった特徴を持っています。

広告の種類
Yahoo!広告には、「検索広告(検索連動型広告)」と「ディスプレイ広告」の2種類の配信方法があります。
ここからは、それぞれの広告の種類についてご説明していきます。
Yahoo!検索広告
検索広告(検索連動型広告)は、Yahoo! JAPAN内でユーザーが検索を用いた際に、検索結果の最上部に優先表示されるサイト型の広告を指します。
特定の検索キーワードを通じてターゲットに自社商材を宣伝できるため、Yahoo! JAPANを利用するユーザーの中でも特に購買意欲の高いユーザーや、商材への強い興味関心を持つユーザーなどを狙った訴求が可能です。
そのため、費用対効果が高いといった特徴があります。
●Yahoo!検索広告配信先

Yahoo!ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANや提携サイトの広告枠に静止画や動画クリエイティブを設置できるバナー型の広告を指します。
ディスプレイ広告は静止画、または動画による視覚的なアプローチにより、テキストだけでは伝わり切らない商材の訴求ポイントをアピールすることができます。
そのため、検索広告が”顕在層”をターゲットにすることで費用対効果を高める手段だったのに対し、ディスプレイ広告は”潜在層”への訴求に向いています。
静止画や動画を用いるため、瞬間的にメッセージが伝わります。
そのため、ディスプレイ広告は、認知を広げる効果も期待できるためターゲットの拡大や新規顧客の開拓なども可能です。
●Yahoo!ディスプレイ広告配信先

Yahoo!広告のメリット
Yahoo!広告ならではのメリットはいくつかありますが、中でも最大のメリットは、”Yahoo! JAPANという日本トップのメディアで掲載できる”という点にあります。
Yahoo!広告は他のメディア広告と異なり、Yahoo! JAPANの系列サイトのみに配信されるため、よくわからない怪しいサイトや信憑性や評価が低いサイトなどに表示されされることがありません。
そのため、ユーザーだけでなく広告主も安心してYahoo!広告を利用することができます。
さらに、Yahoo! JAPANはポータルサイトであるため、Yahoo! JAPANに登録されている会員のユーザー情報を利用することで、Cookieを拒否しているユーザーにもYahoo!広告は問題なくリターゲティング広告を表示することが可能です。
Yahoo!広告の課金形式
Yahoo!広告は、ユーザーが広告をクリックした際に、広告費を課金する「クリック課金型」を採用しています。
種別 | 検索広告 | ディスプレイ広告(運用型) |
---|---|---|
特徴 | ・検索キーワードに応じて表示するテキスト広告 ・商品に関心の高い人に絞ってアピールすることが可能 | ・掲載枠があるWEBサイトに、画像や動画付きで表示できる広告 ・目的に合わせた運用が可能 |
課金方式 | クリック型課金 | クリック型課金 ※一部ビュー課金の広告もございます。 |
目安費用 | 1クリックあたり数円〜数十円 | 1クリックあたり数円〜数十円 |
Yahoo!広告とGoogle広告の違いは?
Yahoo!広告とGoogle 広告はどちらも基本的には似た仕組みで、似た配信方法となっています。
しかし、掲載先や利用ユーザー層など、いくつかの違いがありますので、それぞれご紹介します。
掲載先
Yahoo!広告は、Yahoo!Japanのサイトはもちろん、Yahoo!Japanが運営・提携する広告ネットワーク内のサイトで広告を掲載することができます。
一方、Google 広告は、Googleの検索結果ページや、Googleが運営する広告ネットワーク内のさまざまなサイトで広告を掲載することができます。
一見、掲載場所が違うだけのように見えますが、Yahoo! JAPANサイト内や提携サイトなどの”ユーザーからの信頼性が高い配信面”に広告を掲載することができます。
そのため、ブランディングやユーザーからの印象を大切にしている広告主にとっては、安心して広告の配信を行える配信媒体となります。
利用ユーザー層
Google 広告とYahoo!広告は、ユーザー層が異なります。
Google 広告は若年層の利用率が高いという特徴があり、一方でYahoo!広告は男女とも40代,50代の利用率が比較的高い傾向にあります。

参照元:分析ツール:Dockpit
ユーザーの年齢層の違いは、ターゲットの年齢で興味関心が異なる商材を扱う際に非常に大切な要素のひとつです。
さらには、年齢層の違いは広告クリエイティブの相性や、利用する端末(PCやスマートフォンなど)にも違いが出るでしょう。

審査の時間
Yahoo!広告とGoogle 広告の違いのひとつとして、「審査の時間」の違いがあります。
Google 広告は「1営業日」が審査期間の目安となっています。
一方で、Yahoo!広告は「約3営業日」が審査期間の目安となっています。
どちらも、あくまでも”目安”ということに注意が必要です。
審査対象が画像なのか、タイトルやディスクリプションなのか、URLなのかによって審査期間は短くもなり、反対に長くもなります。
広告媒体が挙げる審査期間から数日経っても審査が完了しない場合は、各媒体に直接問い合わせたり、担当者に連絡することが推奨されています。
広告審査期間の違いは、広告の入稿タイミングや広告戦略の実行スピードなどに影響するため、各広告媒体ごとの審査期間を知っておくと便利です。
広告表示オプション
Yahoo!広告とGoogle 広告は検索連動型広告において、商品の価格や店舗の住所などといったユーザーにとって有益な情報を表示させる”広告表示オプション”という機能をそれぞれ有しています。
基本的には、Google 広告の方が広告表示オプションは多くYahoo!広告の方が少ないですが、標準的な表示オプションは備えているため優劣にはあまり関係がないでしょう。
ただ、注意点として、Yahoo!広告とGoogle 広告では共通の広告表示オプションもありますが、同様の機能でも異なる名称をしています。
広告表示オプションの内容 | Yahoo!広告 | Google広告 |
---|---|---|
自社の商材の補足カテゴリーを自由に表示でき、競合と異なる商材のメリットをアピールできます。 | カテゴリ補足オプション | 構造化スニペットオプション |
電話番号を表示できます。 | 電話表示オプション | 電話番号表示オプション |
広告のリンク先とは異なる遷移先のリンクを表示できます。 | クイックリンクオプション | サイトリンク表示オプション |
広告のリンクを設置せず、補足情報を追加表示できます。 | テキスト補足オプション | コールアウト表示オプション |
参照:Google広告ヘルプ 広告表示オプションを選択する
入稿規定
Yahoo!広告もGoogle 広告もどちらも入稿できるタイトル、ディスクリプションなどの文字数は基本的に同じです。
入稿できる記号や文字に関しては細かな入稿規定の違いがあるため、入稿のタイミングで必ず確認しておくようにしておいてください。
Google 広告とYahoo!広告の文字数についての詳細については、下記記事にてご紹介しております。
Google 広告とYahoo!広告で使用可能な文字や記号についての詳細は、下記記事にてご紹介しております。
ターゲティング先
Yahoo!広告とGoogle 広告は、ターゲティング機能の豊富さに違いがあります。
Yahoo!広告では4種類のターゲティング項目があるのに対し、Google 広告はターゲティング項目が8種類あります。
Yahoo!広告ターゲティング
ターゲティングの種類 | 概要 |
---|---|
サイトリターゲティング | 過去にウェブサイトを訪問したことがあり、検索サイトで商品やサービスを検索しているユーザーに対して広告を表示することができる |
デバイスターゲティング | デバイスごと(PC・スマートフォン・タブレット)の入札価格を調整したり、広告の配信対象デバイスを絞り込んだりすることができる |
地域ターゲティング | 特定の地域に限定して広告を配信、または配信から除外する機能。 |
曜日・時間帯ターゲティング | 指定した曜日や時間帯で利用しているユーザーに広告を表示できます。 |
Google 広告ターゲティング
ターゲティングの種類 | 概要 |
---|---|
ユーザー属性 | 性別、年齢、子供の有無などのユーザー属性に基づいてターゲティングすることができる |
アフィニティセグメント | ユーザーの興味、関心に基づいてリーチする |
詳しいユーザー属性 | 長期的なユーザー特性に基づいてリーチする |
購買意向の強いユーザー | 自社の商品やサービスの類似したものを調べているユーザーや、購入を検討しているユーザーなど購入見込みが高いユーザーに広告を表示する |
カスタムセグメント | キーワードやURL、アプリ名を入力して最適なセグメントに広告を表示することができる |
ライフイベント | 卒業、引っ越し、結婚などの大きなイベントを迎えているユーザーに、YouTube、Gmail、ディスプレイ広告でアプローチすることができる |
リマーケティング | 自社のウェブサイトに訪問したことのあるユーザーや、過去に連絡先情報を提供したユーザーなど、すでに自社の商品やサービスに興味を示しているユーザーにアプローチすることができる |
類似ユーザー | ウェブサイトにアクセスしたことのあるユーザーや既存顧客と同じような興味や関心を持つ、新しいユーザーにリーチする |
ターゲティング項目はYahoo!広告の方が種類が少ないものの、リターゲティング機能が優秀であることから、Google 広告よりもYahoo!広告が劣っているといったことはないでしょう。
Yahoo!広告とGoogle 広告どちらを選ぶか?
Yahoo!広告とGoogle 広告はいくつか違いがありますが、基本的な配信方法は似ています。
では、一体どちらの広告出稿先を選べば良いのでしょうか?
ここからは、下記の3つのポイントに着目して、おすすめの広告出稿先をご紹介していきます。
- ユーザー層
- 広告予算
- 目的
Google 広告の出稿がおすすめのケース
Google 広告はユーザー層が比較的若年層であったり、Googleの各種サービス(Google検索やGmailなど)を利用する方の場合は Google 広告がおすすめです。
Googleはユーザー情報を詳細に把握しているため、ターゲティング精度などが高く、かつ世界中さまざまなユーザーへと効率的に広告を届けることができます。
- スマートフォンを使う若年層や、Googleのサービスを日常から使うような方をターゲットとしている場合
- 潤沢な広告予算はなく、なるべく費用がかからない広告運用をしたい場合
Yahoo!広告の出稿がおすすめのケース
Yahoo!広告はターゲティング可能な項目がGoogleよりも少なく、主にリターゲティングによる配信で獲得を目指すことが多いです。
そのため、通常の配信方法よりも予算が必要になることが多いという特徴があります。
しかし、 Google 広告に比べて40代や50代をターゲットにした商材は特に効果が高くなりやすく、さらには国内トップのメディアであるYahoo! JAPANに掲載できるため、副次的に権威性も得られます。
ブランディングを押し出した広告や、信頼を高めたい企業などは積極的に活用するべきでしょう。
- 潤沢な広告予算がある場合
- 40代や50代をターゲットにしている商材を扱う場合
- ブランディングや信頼を高める広告を出稿したい場合
まとめ
いかがでしたか?
Yahoo!広告は日本最大のメディアであるYahoo! JAPANと、その提携メディアに掲載できる広告です。
Yahoo!広告はユーザー層や出稿先などの特性がGoogle 広告にないメリットになります。
しかし、どんなケースでもYahoo!広告がおすすめできるわけではないため、自社の商材や戦略に合わせた広告出稿先を選ぶようにしてください。
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