Google 広告を運用している方なら、「コンバージョンを効率的に獲得したい!」「コンバージョン獲得の精度を高めたい!」と考えたことがない方はいらっしゃらないのではないでしょうか?

そこで活用していただきたいのが、Googleの自動入札機能の1つである「コンバージョン数の最大化」です。

コンバージョン数の最大化を利用することで、Googleの機械学習によって自動的に広告が最適化され、コンバージョンの獲得数を最大化することができます。

そこで本記事では、コンバージョン数の最大化の概要や仕組み、利用するタイミング、注意点、設定手順まで、初めての方でもわかりやすく解説させていただきます。

広告費を抑えてコンバージョン数を増やしたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

コンバージョン数の最大化とは

コンバージョン数の最大化とは、設定した予算内でより多くのコンバージョンを獲得するように自動で入札単価を調整してくれるGoogle 広告の自動入札機能になります。

また、目標コンバージョン単価を設定することで、できるだけ設定したコンバージョン単価で獲得できるように自動で入札単価が最適化されます。

コンバージョン数の最大化の仕組み

コンバージョン数の最大化を利用すると、ユーザーのデバイスや場所、ブラウザ、広告主がアップロードした顧客リスト、OS(オペレーションシステム)などのさまざまなシグナルを自動的に分析します。

これらの分析したユーザーシグナルと過去配信した広告キャンペーンの履歴を照らし合わせ、よりコンバージョンにつながる可能性の高いユーザーに広告を配信することができます。

コンバージョン数の最大化で注意すべきこと

ここからは、コンバージョン数の最大化を利用する上での注意点について解説します。

過去に30回以上のコンバージョンが発生している

コンバージョン数の最大化は、過去の広告キャンペーンのパフォーマンスを学習して広告が最適化される仕組みとなっています。
そのため、過去のパフォーマンスが悪いとコンバージョン数の最大化を利用してもうまく機能しません。

コンバージョン数の最大化を利用するには、「1か月以上の長い期間に30回以上のコンバージョン」が必要になります。
コンバージョン数が獲得できている時に活用をすることをおすすめいたします。

機械学習に時間がかかる

コンバージョン数の最大化を利用する際、配信直後の2〜3週間は広告の成果があまりでないということを理解しておきましょう。

この2〜3週間は、Googleがより効果的な広告を配信するためにデータの蓄積や分析をしてくれる学習期間になります。

この期間は広告の最適化を行うための準備期間になるので、設定はむやみやたらにいじらず、そのまま待ちましょう。
2〜3週間が経過すると、挙動が安定し最適化されるようになります。

クリック単価の急激な高騰

コンバージョン数の最大化を利用すると、設定された予算内でコンバージョンの獲得数を最大化するように自動調整が行われます。

コンバージョン数の最大化では、上限CPC(クリック単価)を設定することができないため、クリック単価が高騰してしまうことがあります。

コンバージョン数の最大化の設定方法

ここからは、コンバージョン数の最大化の設定手順について解説します。

  1. Google 広告にログイン
  1. 左メニューバーの「キャンペーン」をクリック
左メニューバーの「キャンペーン」をクリック
  1. 設定したいキャンペーンにチェックを入れる。上部の「編集」をクリック
設定したいキャンペーンにチェックを入れる。上部の「編集」をクリック
  1. 「入札戦略を変更」をクリック
「入札戦略を変更」をクリック
  1. 入札戦略の「コンバージョン数の最大化」を選択
入札戦略の「コンバージョン数の最大化」を選択
  1. 任意でコンバージョン単価を入力して、下部の「適用」をクリック
任意でコンバージョン単価を入力して、下部の「適用」をクリック

コンバージョンを効率的に獲得する方法

コンバージョン数の最大化を利用したいけど、コンバージョン数が少ないから利用できないという方におすすめなのが「マイクロコンバージョン」の利用です。

マイクロコンバージョンとは、商品購入や資料請求、お問い合わせといった最終コンバージョンの手前に位置するアクションのことを言います。

マイクロコンバージョンの内容をもう少しわかりやすく理解してもらうために、以下の図表をご参考ください。

こちらはECサイトを例にして、どのアクションがマイクロコンバージョンまたはコンバージョンになるのかを示したものになります。

ECサイトの購入フロー種類
1.Webサイトへのアクセスマイクロコンバージョン
2.カテゴリページを表示マイクロコンバージョン
3.個別の製品ページへ遷移マイクロコンバージョン
4.商品をカートに追加マイクロコンバージョン
5.支払い情報に進むマイクロコンバージョン
6.配送先の住所を記載マイクロコンバージョン
7.支払い情報を記入マイクロコンバージョン
8.購入コンバージョン

Google 広告を配信する際に、このマイクロコンバージョンを設定することでコンバージョンデータの蓄積スピードが格段に上げることができます。
結果的に、コンバージョン数の最大化を利用するための条件をクリアすることができ効率的な広告配信ができるようになります。

広告のパフォーマンス改善につながるのでぜひ利用してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、Googleの自動入札機能の1つである「コンバージョン数の最大化」について詳しく解説しました。

コンバージョン数の最大化を利用することで、限られた予算内で効率的にコンバージョンを獲得することができるので、お問い合わせや商品購入、資料請求などの獲得に焦点を当てている人はぜひ活用してみることをおすすめします。

ただ注意点として、コンバージョン数の最大化は「1か月以上の長い期間に30回以上」コンバージョンを獲得していないと広告が最適化されにくくなります。

コンバージョン数が条件に満たない場合は、マイクロコンバージョンの設定も視野に入れてより多くのコンバージョンデータを蓄積するように心がけましょう。

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