Google 広告オークション分析をご存知でしょうか。

検索連動型広告を運用する上で、効果検証に基づいた改善を行うことはとても重要になります。

効果検証の方法として、Googleで検索をかけて自社と他社広告の掲載位置を確認することはできますが、検索するデバイスやタイミングによって掲載順位が異なるため、正確な順位を把握するためには、オークション分析の活用が必要です。

そこで本記事では、Google 広告のオークション分析とはなにか、Google広告オークション分析の確認方法まで一挙に解説します。

Google 広告オークション分析とは?

Google 広告オークション分析とは、自社の検索連動型広告やショッピング広告の結果を競合他社の結果と比較できる機能のことです。
正式名称は「オークション分析レポート」と言います。

Google 広告オークション分析の指標

Google 広告オークション分析には複数の重要な指標があります。
Google 広告オークション分析について理解するため、これらの指標についても理解しましょう。

インプレッションシェア

インプレッションシェアとは、広告が表示される可能性のある合計回数のうち、実際に広告が表示された回数の割合を言います。

たとえば、広告が500回表示される可能性があったうち、実際に表示された広告が50回だった場合、インプレッションシェアは10%となります。
そのため、配信した広告の450回分は表示機会を損していることが分かります。

このように、インプレッションシェアは自社広告のパフォーマンスを把握するのに非常に役に立ちます。

重複率

重複率は、自社広告と競合が同時にインプレッションを獲得した割合のことを言います。

たとえば他社の重複率が40%の場合、自社広告の40%は他社の広告と一緒に掲載されていることになります。
重複率が高い他社の広告文を参考にすることで、自社広告を改善することが出来ます。

上位掲載率

上位掲載率は、自社広告より競合の広告が優先的に表示された割合を言います。

たとえば他社の上位掲載率が30%の場合、自社広告と他社広告が同時に表示された回数のうち、30%は他社広告が上位に表示されていることになります。
上位掲載率を調べることで、競合の広告パフォーマンスを分析することができます。

ページ上部表示率

ページ上部表示率は、実際にユーザーが検索した際、検索画面ページの上部に広告が表示された割合を指します。

ページ上部表示

検索上位に表示される広告は最大4つまでのため、その中に表示される広告はページ上部に表示されます。
たとえばページ上部表示率が20%の場合、インプレッションが500回発生したうち、100回は検索画面の上位に自社広告が表示されることになります。

ページ上部表示率は、自社広告の掲載位置が分かる重要な指標です。

ページ最上部表示率

ページ最上部表示率は、広告が検索結果の上部一番目に表示された割合です。

ページ最上部表示

ページ上部表示率は、検索結果上部の1〜4位のいずれかを指していますが、ページ最上部表示率では、1位に掲載されている割合のみを示します。
ページ上部表示率と合わせて確認することで、より詳細な掲載状況を把握することが出来ます。

上位シェア

上位シェアは、自社広告が他社広告より上位に掲載されている、あるいは自社広告のみが掲載された割合を指します。

たとえば自社の上位シェアが30%の場合、自社より他社の方が広告が表示されていることを意味します。
そのため、上位シェアが高いほど広告のパフォーマンスがいいと言えます。

Google 広告オークション分析でできること

Google 広告オークション分析を活用することで出来ることは、下記2つがあります。

  1. 広告のパフォーマンスがわかる
  2. 競合他社の分析ができる

それぞれ解説します。

広告のパフォーマンスがわかる

オークション分析を活用することで、自社で出稿している広告のパフォーマンスを定量的に把握することができます。

たとえば、自社広告のインプレッションシェアが30%の場合、自社広告は表示機会を70%失っており、相対的に低いパフォーマンスしか発揮できていないことが分かります。

どれだけ競合他社の上位掲載率が低く、広告パフォーマンスが低かったとしても、自社のパフォーマンスが低ければインプレッションシェアを大幅に上げることは難しいでしょう。

このように、自社広告のパフォーマンスを理解し、その改善を行うためにオークション分析を活用することができます。

競合他社を分析できる

オークション分析は、自社広告のパフォーマンスが分かるだけでなく、他社の広告を分析するために活用することができます。

たとえば、他社の上位掲載率が60%の場合、自社と他社の広告が表示された回数のうち、60%は他社の広告が表示されています。

こうした数値をもとに他社の動向を分析することで、自社広告のキーワード選定を再検討するなど、自社広告の競合優位性を高める施策を検討することができます。

オークション分析ではデータを時系列で確認できるため、いつ頃から他社のインプレッションシェアが増加しているのかなど、時間軸に沿った分析を行うことができます。

Google 広告オークション分析の確認方法

Google 広告のオークション分析では、「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」の3つからレポートを作成することができます。

キャンペーン単位での確認方法

1.Google 広告の管理画面にログイン

2.画面左側のメニューに表示されている「キャンペーン」を選択。
分析したいキャンペーンをチェックし、オークション分析をクリック

画面左側のメニューに表示されている「キャンペーン」を選択

3.オークション分析結果が表示されます。

オークション分析結果が表示

参考URL:オークション分析(Google広告サポート)

広告グループ単位での確認方法

1.Google 広告の管理画面にログイン

2.管理画面のメニューから「広告グループ」を選択。

3.分析したい広告グループをチェックして「オークション分析」を選択

分析したい広告グループをチェックして「オークション分析」を選択

参考URL:オークション分析(Google広告サポート)

キーワード単位での確認方法

1.Google 広告の管理画面にログイン

2.画面左側のメニューに表示されている「キーワード」を選択

3.分析したいキーワードにチェックする

4.「オークション分析」を選択

「オークション分析」を選択

参考URL:オークション分析(Google広告サポート)

まとめ

この記事では、Google 広告のオークション分析について紹介しました。

Google 広告のオークション分析は、自社広告のパフォーマンスを正確に理解し、他社の広告の動向を把握することに役立つ機能です。
これらの状況を把握することで、広告の入札単価を引き上げたり、広告文や出稿キーワードを変えるなどの施策を打ち、他社より高いインプレッションを取れるようになります。

Google 広告のオークション分析を活用して、自社広告の改善に役立てましょう。

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